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かわいいものの本 (銀色夏生) [ カ行 (書籍)]

アマゾンにリンクしていますかわいいものの本 (角川文庫)

かわいいものの本 (角川文庫)

  • 作者: 銀色 夏生
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1999/04
  • メディア: 文庫
角川文庫:平成11年4月25日初版発行:(¥533)

確かに可愛いものばかり集めてある。
写真ばかりの薄い本。

幽談 (京極夏彦) [ カ行 (書籍)]

アマゾンにリンクしています幽談 (幽BOOKS)

幽談 (幽BOOKS)

  • 作者: 京極夏彦
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2008/07/16
  • メディア: ハードカバー
メディアファクトリー:2008年7月6日初版第1刷発行:¥1380

「幽」に掲載された八つの話を収録。
最初の五枚と最後の五枚、紙が緑色で不思議な感じ。意図不明。読む時には気にならないけど。
最初の四話読んで放置してしまっていた。発売日頃に買った筈だから、約一年間埋もれていたのか。

「手首を拾う」
寂れた田舎の旅館での話。
 寂しい気持ちになる。
「ともだち」
三十年以上前に住んでいた筈の町だが、記憶に無い町をさまよう。
 森田君。だけ書くと怖くなった。
「下の人」
マンションで、下の人が号泣する。
 ファンタシー。
「成人」
Aと言う人物の家の中の物。
 M高二年C組の彼は、作家になれたと思う。頭の中に卵が浮かんでしまう。
「逃げよう」
翠色の変なものに追いかけられる。
 変なおばあさんは厭だなぁ。
「十万年」
思索する僕とゆうれいが見える同級生女子。
 怖くなくて、なんかヨコジュンさんぽいと思ってしまった。
「知らないこと」
道ばたで泣いたり、奇態な隣のおっさん。
 諸星大二郎さんにおっさんを描いて貰いたい。汚いスーツ姿とか。
「こわいもの」
こわいものを追求する私と、老人。
 この人の突き詰め方は、怖いものがなくなって助かるけど、いざ怖い時には、思い出せない。

怪談徒然草 (加門七海) [ カ行 (書籍)]

アマゾンにリンクしています怪談徒然草 (角川ホラー文庫)

怪談徒然草 (角川ホラー文庫)

  • 作者: 加門 七海
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2006/03
  • メディア: 文庫
角川ホラー文庫:平成18年3月10日初版発行:平成20年4月5日5版発行:¥

作者が語る実話怪談。収録が三回行われた?、三夜に章立てしてある。
一夜毎に何話かあり、何話か毎に、その話について企画の三津田信三さんとの短い対談が載っている。対談と言うか補足と言うか。
どれも怖かった。特に最終夜の三角屋敷の話は・・・。
どこにあるんだろう、近寄りたくない。

幽に連載している作者の日記みたいなのが好き。あれ、文庫無いのかな。

エルマーと16ぴきのりゅう (ルース・スタイルス・ガネットさく) [ カ行 (書籍)]

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エルマーと16ぴきのりゅう (世界傑作童話シリーズ)

  • 作者: ルース・スタイルス・ガネット
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 1981/12
  • メディア: 単行本
ルース・スタイルス・ガネットさく/ルース・クリスマン・ガネットえ/わたなべしげお やく:
ELMERAND THE DRAGON by Ruth S. Gannett:福音館書店:
1965年9月30日初版発行:2003年2月10日新版第98刷:(¥1100)

低学年向けファンタジー三部作の完結巻。
前巻の最後でエルマーを家に送り届けたりゅうの子は、懐かしい我が家のあるそらいろこうげんへ向かいます。
ところが、人間は誰も近づけない筈のそらいろこうげんに、人間がやってきて、その上、りゅうの子の家族達を捕まえようと罠を張っていました!

 ワゴンさんって怖いなぁ。なんでこんな銃を振り回すんだろう。牛さん達が(ワゴンさんよりも!)思いやり深く、頭が良くてほっとした。
りゅうの子の家族は名前も色柄も面白い♪
りゅうの子はボリス。
姉妹がインゲボルグ、ユースタシア、ガートルード、バーサ、ミルドレッド、ヒルデガルド。
兄弟はエミール、ホレイショ、コンラッド、ジェローム、ウィルヘルム、ダゴバード、アーノルド。
とうさんは空色、かあさんは黄色、六匹の姉妹達は色合いの違う緑色、兄弟達は、空色と黄色の組み合わせで縞模様だったり水玉だったりブチだったり足と尻尾の色が違ったり。
こういうの子供が読んだら、一生懸命覚えて楽しむだろうなぁ~♪
家族の色合いを聞いて、イースターのパレードみたいとエルマーが言ってるのが、なんとなく理解出来るのは、Wiiの街森でイースターのイベントをやったからかな(笑)。

<章タイトル>
かくればしょ
ワゴンさんとワゴンおくさん
あやしいにんげんたち
ほらあなの中
いそげ、みどりこうえんへ!
エルマー、たすけて!
十六ぴきのりゅう
とんがり山みゃく
そらいろこうげん
だっしゅつせいこう
りゅうそうどう

エルマーとりゅう (ルース・スタイルス・ガネットさく) [ カ行 (書籍)]

アマゾンにリンクしていますエルマーとりゅう (世界傑作童話シリーズ)

エルマーとりゅう (世界傑作童話シリーズ)

  • 作者: ルース・スタイルス・ガネット
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 1964/08
  • メディア: 単行本
ルース・スタイルス・ガネットさく/ルース・クリスマン・ガネットえ/わたなべしげお やく:
ELMERAND THE DRAGON by Ruth S. Gannett:福音館書店:
1964年8月15日初版発行:2002年6月5日新版第88刷:(¥1100)

低学年向けファンタジー。
今度の舞台は、カナリヤ島。主人公、九歳のエルマー・エレベーターと優しいりゅうの子が、嵐にあってなんとか辿り着いた場所。
三年前、エルマーが籠から逃がしてあげたカナリヤのフルートが居て、島で流行っている伝染病を治して慾しいと言う。
その為にカナリヤの王様カン十一世に会うエルマー。

 前回借りた三部作の一冊目「エルマーのぼうけん」が面白かったので続きを借りて来た。
「エルマーのぼうけん」よりもこっちの名前をよく聞いた理由も分かった気がする。
りゅうが健気だし、一人と一匹の旅は、とっても楽しいのだ。例え大洋の上で夜中に嵐にあっても。
 りゅうの子は、黄色と空色の縞模様で、角と目は真っ赤。立派な長い尻尾と、輝く金色の羽根を持つ。挿絵に描かれたりゅうは、とっても愛らしい。
これはぬいぐるみがあったら慾しくなる可愛さだな~。(・・・表紙のエルマーは、なんだか不気味なんだけど、これも他の人が見たら可愛いのかな?)

<章タイトル>
みかん島
あらし
すなのあさせ
島のなか
カナリヤのフルート
カン十一世
ひみつ
たからもの
おわかれ
エルマー うちにかえる

エルマーのぼうけん (ルース・スタイルス・ガネットさく) [ カ行 (書籍)]

アマゾンにリンクしていますエルマーのぼうけん (世界傑作童話シリーズ)

エルマーのぼうけん (世界傑作童話シリーズ)

  • 作者: ルース・スタイルス・ガネット
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 1963/07
  • メディア: ハードカバー

ルース・スタイルス・ガネットさく/ルース・クリスマン・ガネットえ/わたなべしげお やく:
MY FATHER'S DRAGON by Ruth S. Gannett:福音館書店:
1963年7月15日初版発行:2002年5月1日新版第106刷:(¥1100)

 低学年向けファンタジー。
「エルマーとりゅう」で有名なこの三部作を、一度も読んだ事がなかった。(洋物の竜は、あまり好きじゃなかった。)
ある方のブログで、内容を少し聞き、面白そうだったので読む事にした。
 見返しにみかん島とどうぶつ島の地図が載っている所が好きだ。お話も面白かった。
竜が捕まえられた理由とか、使役方法とかすごいなーと思った。
 気になるのは一点。みかん島は「とう」で、どうぶつ島は「しま」なのはなぜ?
原語の違いなのだろうか。

<章タイトル>
ぼくのとうさん ねこにあう
エルマー にげだす
エルマー しまをみつける
エルマー 川をみつける
エルマー とらにあう
エルマー さいにあう
エルマー ライオンにあう
エルマー ゴリラにあう
エルマー はしをかける
エルマー りゅうをみつける

つれづれノート15 第三の人生の始まり (銀色夏生) [ カ行 (書籍)]

角川文庫:平成20年12月25日初版発行:¥705

作者の日記。
前巻で終わりと書かれていたが、再開した。そこらへんの成り行きも書いてある。
嬉しい。これからもどしどし続けて慾しい。詩集は読んだ事無いが、つれづれノートは大ファンだ。

気になったところ。
 栗原はるみは駄目で高山なおみはOKらしい。TVで観た事無いから、どんな違いがあるんだろうと思った。
 人が死ぬ瞬間が面白くない、退屈だから立ち会いたくないそうだ。そういう風に考えた事も無かったので新鮮。
 娘さんのパケット代が3220円、本当は約133万と言うのが怖っ!

第3の人生の始まり  つれづれノート(15) (角川文庫)

第3の人生の始まり つれづれノート(15) (角川文庫)

  • 作者: 銀色 夏生
  • 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
  • 発売日: 2008/12/25
  • メディア: 文庫

タグ:銀色夏生
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鏡は横にひび割れて (アガサ・クリスティー/橋本福夫訳) [ カ行 (書籍)]

The Mirror Crack'd from Side to Side:クリスティー文庫:早川書房:
2004年7月10日印刷・2004年7月15日発行:(¥800)

 TVを先に観て、気になっていたもの。
 犯人は、可哀想と言えば可哀想。TVドラマの方は、その原因から同情ばかりしていたけど、原作読むとそう同情ばかりしてもいられない感じ。
周りに迷惑をかけていると言うか。ああいう世界の人間だから仕方無いのかも。

 それはともかく、付き添いのミス・ナイトには困ったもんです。思い込みの激しい人って感じ。そして最後あっさりしてるのも、そういう気性だからか。
アマゾンにリンクされています鏡は横にひび割れて (クリスティ文庫)

鏡は横にひび割れて (クリスティ文庫)

  • 作者: アガサ・クリスティー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2004/07/15
  • メディア: 文庫

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動く指 (アガサ・クリスティー/高橋豊訳) [ カ行 (書籍)]

The Moving Finger:クリスティー文庫:早川書房:
2004年4月10日印刷・2004年4月15日発行:(¥720)

語り手はジェリー・バートン。牧師館の殺人と同じ彼の一人称視点で書かれている。
我らがミス・マープルは、この本の四分の三が終わろうかと言うくらいの289頁に、ようやく登場する。推理は最後に披露するのみ。「火曜クラブ」なみと言えば言えるかも。
これが本当の安楽椅子探偵かもしれないが、彼女のファンとしてはちょっと寂しい。
と言うか、シリーズ後半の(ロンドンに出掛けたりとか)動き回るミス・マープルを先に読んでしまったからか。
 ドラマで見ていた「手紙の宛名を書き換えて」云々と言うシーン、やっと意味が判った。
家主はMiss Barton、借りた方はMiss Burtonだったのだ。
本の最初の方でも、バートン同士なんて、フィクションなんだから替えれば良いのにと思ってしまった。日本語では両方バートンとしか書けないけど、違う名前だったのね~。
 遺言もちょっと不思議だったけど、英文を書いてあったので納得した。

 解説が久美沙織さん。テンション高いなー(笑)。トリビアが面白かった。

<個人的なメモ>
リア王の娘は、ゴネリル、リーガン、コーディリア。
アマゾンにリンクしています動く指 (クリスティー文庫)

動く指 (クリスティー文庫)

  • 作者: アガサ・クリスティー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2004/04/16
  • メディア: 文庫

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カリブ海の秘密 (アガサ・クリスティー/永井淳訳) [ カ行 (書籍)]

A Caribbean Mystery:クリスティー文庫:早川書房:
2003年12月10日印刷・2003年12月15日発行:(¥640)

 前回読んだ「復讐の女神」は、これの続編。順番が逆になっちゃったけど、特に困る事も無くネタバレする事も無く面白く読めた。
 最後の恋愛関係に付いては、全然予想もしていなかったので、いつからそんな事に!?と、びっくりした。

 この作品と、「復讐の女神」と、もう一冊で三部作になる予定だったとか。クリスティーが亡くなられて読む事叶わなくなったが、どんな話だったんだろう。案とか残ってないのかな。残念だ。
アマゾンにリンクしていますカリブ海の秘密 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

カリブ海の秘密 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 作者: アガサ クリスティー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2003/12
  • メディア: 文庫
<目次>
1 パルグレイヴ少佐、懐古談を語る
2 ミス・マープル、品定めをする
3 ホテルでの死
4 ミス・マープル、診察を乞う
5 ミス・マープル、決断をくだす
6 夜の半ばに
7 浜辺の朝
8 エスター・ウォルターズとの会話
9 ミス・プレスコットその他
10 ジェームズタウンでの決定
11 ゴールデン・パームの夜
12 古い罪は長い影を落とす
13 ヴィクトリア・ジョンスン退場
14 取り調べ
15 取り調べ続行
16 ミス・マープル、援助を求める
17 ラフィール氏、活動を開始する
18 牧師のいぬ間に
19 こわれた靴の活用
20 深夜の恐慌
21 ジャクスン、化粧品の講釈をする
22 モリーに男が?
23 最後の日
24 復讐の女神
25 ミス・マープル、想像力を駆使する
エピローグ

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復讐の女神 (アガサ・クリスティー/乾信一郎訳) [ カ行 (書籍)]

Nemesis:クリスティー文庫:早川書房:
2004年1月10日印刷・2004年1月15日発行:(¥800)

「カリブ海の秘密」の続編と書いてあるのに後で気付いて、読もうかどうしようか悩んだ。
事件は全く繋がっていないので、これだけ読んでも大丈夫だった。
しかし、「カリブ海の秘密」を探さねば・・・。

第三の被害者の死因が「脳震盪」と言うのが引っかかる。「脳挫傷」とかでは無いのか。

ワンステッド教授の言葉がぐさっと来る。
少女達の成熟が早くなったと言われている事に関して「彼女らが好んで着る服の子供っぽさ、長々となびかせている髪の子供っぽさ。彼女らのミニスカートにしてからが子供っぽさの礼賛を表しておりますよ。お人形さんの着るような寝間着、下着やシャツやショーツ・・・・・・みな子供のファッションです。彼らはおとなになりたくないのです。わたしたちの考える責任というものを持ちたくないのですね。そのくせ、すべての子供たちのように、おとなとして考えてもらい、おとなのすることなら何でも勝手にやりたいというわけです。
ものすごい正論。こんな前からずっと言われてた事なんだね。
アマゾンにリンクしています復讐の女神 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

復讐の女神 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 作者: アガサ クリスティー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2004/01
  • メディア: 文庫

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パディントン発4時50分 (アガサ・クリスティー/松下祥子訳) [ カ行 (書籍)]

4.50 from Paddington:クリスティー文庫:早川書房:
2003年10月10日印刷・2003年10月15日発行:(¥720)

ミス・マープルが、友人エルスペスをよく知っていたからこそ発覚した絞殺事件。
ミス・マープルが、人を見誤らない証拠とも言えよう。
最後にミス・マープルが取った行動から、犯人は「彼」じゃ無いと駄目だったな、と逆説的に考えてみる。

関係無いけど、手帳に「パディントン発4時60分」って書いてた。5時丁度じゃん。
アマゾンにリンクしていますパディントン発4時50分 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

パディントン発4時50分 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 作者: アガサ クリスティー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2003/10
  • メディア: 文庫

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魔術の殺人 (アガサ・クリスティー/田村隆一訳) [ カ行 (書籍)]

They Do It with Mirrors:クリスティー文庫:早川書房:
2004年3月10日印刷・2004年3月15日発行:(¥680)

ミス・マープルシリーズ。
旧友の依頼で、彼女の妹で同じく旧友のキャリイを訪ねるミス・マープル。
キャリイの夫が、精神疾患持ちの使用人に銃を向けられていた時、別室で既に殺人事件が起きていた。

キャリイって、妙な性格だ。誉められているけど。
アマゾンにリンクしています魔術の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

魔術の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 作者: アガサ・クリスティー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2004/03/16
  • メディア: 文庫

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予告殺人 (アガサ・クリスティー/田村隆一訳) [ カ行 (書籍)]

A Murder is Announced:クリスティー文庫:早川書房:
2003年11月10日印刷・2003年11月15日発行:(¥840)

ミス・マープルシリーズ。
舞台はチッピング・クレグホーンと言う村で、住民がみんな読んでいるローカル新聞の広告欄に、殺人予告が載せられたところから始まる。
「殺人お知らせ申しあげます、十月二十九日金曜日、午後六時三十分より、リトル・パドックスにて、お知り合いの方のお越しをお待ちします。右ご通知まで」
そして、特に警戒もしないままその日を迎えた人々は、予告通りの殺人事件に驚く事になる。

 予告された日付が、この文庫の裏表紙には12月29日とあったので、最初は「全然年末の感じがしないなぁ・・・」と不思議だった。そいでちょっと読み直してみると10月だった。
 ミス・マープルは、声色を使ったり結構行動的。いや元々行動力はあるけど、こんな行動力があっては、あんまり「安楽椅子探偵」の感じはしなくなった。
実は、「火曜クラブ」の時だけだったのかも。
 バンチが、夫が語る「アハシュエロスにお祈りした老牧師(老スクリムガー)」の話が大好きと言う、本筋には関係無いエピソードがある。六行くらいの話で、全文載っているみたいだけど、何が面白いかよく判らない。夫も同意見みたいだし(笑)。
 S.235 「フレッチャー巡査部長は、リトル・パドックスに家があった」は可笑しいと思う。それとも実はリトル・パドックスは地名?ブラックロック家の隣人って事?でもそれなら、誰でも家に入れるこの村の習慣を知らない筈無いよね。
アマゾンにリンクしています予告殺人 (クリスティー文庫)

予告殺人 (クリスティー文庫)

  • 作者: アガサ・クリスティー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2003/11/11
  • メディア: 文庫

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書斎の死体 (アガサ・クリスティー/山本やよい訳) [ カ行 (書籍)]

The Body in the Library:クリスティー文庫:早川書房:
2004年2月10日印刷・2004年2月15日発行:(¥640)

ミス・マープルの友人であるアーサー&ドリー・バントリー夫妻。そのゴシントン館の書斎で、見た事も無い派手な女が死んでいた。
捜査は村から離れたマジェスティック・ホテルに移り、ミス・マープルはそこでも推理の冴えを見せる。

 TVドラマで見たのと犯人が変わっていて、ちょっとびっくり。ドラマの方の結末に唖然としたので、こっちの方が良かった。なぜ原作と変えたんだろう。
 バジル・ブレイクは、ドラマの方が好みの性格。原作のは悪い奴っぽいけど、ドラマの方は悪ガキっぽかった(笑)。
アマゾンにリンクしています書斎の死体 (クリスティー文庫)

書斎の死体 (クリスティー文庫)

  • 作者: アガサ・クリスティー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2004/02/20
  • メディア: 文庫

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牧師館の殺人 (アガサ・クリスティー/田村隆一訳) [ カ行 (書籍)]

The murder at the Vicarage:クリスティー文庫:早川書房:
2003年10月10日印刷・2003年10月15日発行:(¥800)

ミス・マープルの、長編デビュー作。
静かな小村セント・メアリ・ミードで、少なくとも15年来起きた事が無かった大事件。頑固者の治安判事が、牧師館の書斎で、射殺死体となって発見されたのだ。
誰かを庇って自首して来たりとか、盗難事件が起きたりとか、真相はちっとも見えて来ないと思われたが、ミス・マープルは何もかも把握していた。

 村の牧師レナード・クレメントの視点で描かれていく物語は、後半でようやく慣れた感じ。ミス・マープルに畏れを抱く余り、ちょっと距離があるような。まあそれは、私がミス・マープルシリーズの後の方から先に読んじゃったせいかも知れない。
犯行の詳細なところも、イマイチはっきりしなかったかも。

 ミス・マープルについて、裏表紙には「せんさく好きの老嬢」とあったり、登場人物紹介には「探偵好きな独身の老婦人」と書かれていたり、あんまり良いイメージ湧かない評価だな(笑)。

 ミス・マープルシリーズの第一作と言われるこれを、以前から借りたかったんだけど、「在庫」になっているのに、棚にずっと無かった。
で、この前図書館行った時に、ふと近くにあった(背表紙の色が似ている)、チャンドラーのコーナーに目をやったら、そこにこれが収まっているじゃ無いの!
見つかって良かった♪天の助けね♪
アマゾンにリンクしています牧師館の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

牧師館の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 作者: アガサ クリスティー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2003/10
  • メディア: 文庫

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ポケットにライ麦を (アガサ・クリスティー/宇野利泰訳) [ カ行 (書籍)]

クリスティー文庫:早川書房:2003年11月10日印刷・2003年11月15日発行:(¥720)

レックス・フォテスキューが毒殺される。犯人は、浮気している後妻のアディールかと思われたが。

 かの有名な「ポケットにライ麦を」だが初見。有名な物ほど読んでなかったりする。
 これを借りて来た日に、テレビで「ポケットにライ麦を」をやっていて、観てしまった。
しかし読み出すと、途中までは違う犯人になるのかと思った。複雑で面白かった。
 レックスの子供達は、レックスの年上の先妻が、テニスンの「アーサー王物語詩」から取った名前で、パーシヴァル、ランスロット、エレイヌと言う。
これが物凄く目について、気になった(笑)。
だがもっと気になったのがフォテスキューと言う苗字。43頁で警察が話題にするまで、ずっとフォンテスキューだと思っていたよ!
だからその後もずっと、「これはフォンテスキューじゃ無いんだ!」と見る度に思ってしまった(苦笑)。
アマゾンにリンクしていますポケットにライ麦を (クリスティー文庫)

ポケットにライ麦を (クリスティー文庫)

  • 作者: アガサ・クリスティー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2003/11/11
  • メディア: 文庫

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スリーピング・マーダー (アガサ・クリスティー/綾川梓訳) [ カ行 (書籍)]

クリスティー文庫:早川書房:2004年11月20日印刷・2004年11月30日発行:(¥680)

ミス・マープルが、忘れられた記憶の中に埋もれていた殺人事件を現代に明らかにする。
 ニュージーランドから越して来た新婚のグエンダ・リードは、新居で次々と混乱するような出来事を経験する。そして、最後に彼女は殺人の目撃者だった事を思い出すのだ。
リード夫妻は、事件の真相を知ろうと動き出すが、ミス・マープルは最初それを引き留めようとする。
彼女のかかりつけのドクター・ヘイドック曰く「わたしなら眠れる殺人事件は寝かせておく」と、そしてミス・マープルも同意見だったのだが、リード夫妻の為に彼女はわざわざセント・メアリ・ミードから出て、遠いディルマスの地へ赴くのだった。

 犯人が当たった!適当な勘でも、当たるとやっぱり嬉しい♪
 ミス・マープルは本当に頭の回転が速くて、行動力がある女性だ。若い頃から有名だったんじゃ無いのかな。

オンライン書店bk1にリンクしています
 スリーピング・マーダー  ハヤカワ文庫 スリーピング・マーダー ハヤカワ文庫
税込価格 : ¥714 (本体 : ¥680)
ISBN : 4-15-130046-5
発行年月 : 2004.11

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子どもとの暮らしと会話 (銀色夏生) [ カ行 (書籍)]

角川文庫:平成20年2月25日初版:(¥590)

長女カーカが中学2~3年、長男さくが小学2~3年にかけての作者の子どもとの生活をまとめた記録。
 エッセイ集のように綴られていたけど、途中(211頁)から日付が入り、つれづれノートのようになってしまった。
そしてあとがき(手書き1頁)で、次はつれづれノート15にすると言っていらっしゃる。この後東京に引っ越したそうだし、つれづれノート楽しみだ。
今巻は借りたけど、つれづれだったら買うかも。
 しかしばい菌カーカ以降のとびひの話ちょっと怖い。あまり心配していないように思える。


アマゾンにリンクしています子どもとの暮らしと会話 (角川文庫 き 9-65)

子どもとの暮らしと会話 (角川文庫 き 9-65)

  • 作者: 銀色 夏生
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2008/02
  • メディア: 文庫

冷蔵庫のうえの人生 ( アリス・カイパース/八木明子・訳) [ カ行 (書籍)]

文藝春秋:2007年12月10日第1刷:(¥1200)

冷蔵庫のドアに残された、母と娘のメモのやりとりだけで構成された小説(カバーの紹介文より)。五章構成。
母は産婦人科医で、娘クレアは15歳。父とは離婚して二人暮らし。
 あっさり読み終わってしまうのだが、じんわり来る。最後の演出が切ない。

 ずっと待ってました~。やっと借りられて良かった。

<章タイトルリスト>
1月 January あなたのなかに When I looked at you
3月 March 理想の女性をみる I see the woman I want to be
6月 June 強くてたくましく Strong and brave
9月 September きれいでしなやか Beautiful and free
追伸 P.S. 愛しています I love you


アマゾンにリンクしています冷蔵庫のうえの人生

冷蔵庫のうえの人生

  • 作者: アリス カイパース
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2007/12/08
  • メディア: 単行本

マリア様がみてる キラキラまわる (今野緒雪) [ カ行 (書籍)]

 前回の祥子様の挙動不審は、ぺんぎんの予想大当たりであった。

アマゾンにリンクしていますマリア様がみてるキラキラまわる (コバルト文庫 こ 7-56)

マリア様がみてるキラキラまわる (コバルト文庫 こ 7-56)

  • 作者: 今野 緒雪
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2007/12/26
  • メディア: 文庫

正しい夫のしつけ方 (木村千歌) [ カ行 (書籍)]

結婚生活の掟づくりストーリー 正しい夫のしつけ方:
株式会社主婦と生活社:1998年10月26日第1刷発行:(¥950)

 漫画家・木村千歌さんの結婚生活エッセイ。エッセイコミックスとか書いてあるけど、漫画はところどころに、おまけとして四コマが何点かあるだけ。
 タイトルからして、作者が一生懸命、夫を躾けているように思えるが、実は、自分がいかにして躾けられているかと言う「ノロけ」が殆どである。名作「パジャマデート」等を思い出し、ほのぼのする。
 しかし、最近、彼女の漫画を読んでないなー。

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結婚生活の掟づくりストーリー 正しい夫のしつけ方

  • 作者: 木村 千歌
  • 出版社/メーカー: 主婦と生活社
  • 発売日: 1998/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


旧怪談 耳袋より (京極夏彦) [ カ行 (書籍)]

旧怪談(ふるいかいだん) 耳袋より:メディアファクトリー:
2007年8月6日第2刷発行:2007年7月6日初版第1刷発行:¥952

 「幽」に連載されたもの。
 江戸時代、南町奉行を務めた根岸鎮衛という人が書いた随筆集が「耳嚢」で、そこには色々な不思議な出来事や怪異が記録されていた。
それを現代にアレンジしたものがこの作品。原文も併載されている。
 広告では、子供向けのように書かれていたが、連載時(原文含めて)面白かったし、私が子供だと言う証拠かもしれん(笑)。
 また内容には、京極産のものが含まれており、読み易く更にはっとする怪異譚になっている。

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旧怪談―耳袋より (幽BOOKS)

  • 作者: 京極 夏彦
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2007/07
  • メディア: 単行本


夫婦で行く豪華寝台列車の旅 (川島令三) [ カ行 (書籍)]

角川oneテーマ21:角川書店:2007年2月10日初版発行:(¥743)

 以前読んだ、「列車の旅」みたいな本かと思っていたが、全然違っていた。
写真もあまり無く、どっちかと言うと「てっちゃん」向けの本・・と言うかてっちゃんが書いた本と言う印象を受けた。作者は、鉄道アナリストだそう。
 例えば105頁で「仕事などで大阪発12時に乗れなかったときは、奥さんだけ大阪から乗り、だんなさんは12時42分大阪発の「サンダーバード」21号に乗って福井で合流する」と言う万一の時のアイデアが紹介されているが、そういうのは、「夫婦で行く旅」のスタートにはあんまりだ。
情報を色々載せたかったのだろうけど、タイトルからイメージしていた内容とはそぐわないと思った。
 デュエットの断面図は、個人的にこういうの見るの好きなんで嬉しかった。
それとコラムで、作者の鉄道の思い出が色々語られているのは面白かった。

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夫婦で行く豪華寝台列車の旅 (角川oneテーマ21 B 92)

  • 作者: 川島 令三
  • 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
  • 発売日: 2007/02
  • メディア: 新書


中級キリコ・ロンドン (玖保キリコ) [ カ行 (書籍)]

角川書店:平成14年12月20日初版発行:(¥1200)

前作キリコ・ロンドンで始めたロンドン生活も、今作では六年も経ち、割と落ち着いてきた中での日記。全二章で、それぞれにエッセイ漫画付き。
 一章では、だいたい生活の色々な出来事が書かれ、二章は二歳半になった息子さんの言動がメイン。
息子さんの話は面白くなかった。子育てをしている人なら面白いのか? なんだか、イライラしてしまう。息子さんのエッセイ漫画はそんな事無く、面白かったが。
 ロンドンの日常も、辛そうだ。あまり住みたくないかも・・・。

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中級キリコ・ロンドン

  • 作者: 玖保 キリコ
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2002/12
  • メディア: 新書


小説作法 (スティーヴン・キング/訳・池央耿) [ カ行 (書籍)]

A Memoir of the Craft:Stephen King/訳・池央耿(いけ・ひろあき)
アーティストハウス:2001年10月31日初版発行:(¥1600)

 どんな紹介文だったから、この本を読む気になったのか、もう覚えていない。
作者の著作はどれも読んだ事が無い。キャリーやミザリーのタイトルはよく知っているが、その恐ろしさも読む前から判っているので。
 しかし、この本はしっかりしていた。小説を書く気が少しでもある人は、読んだ方が良いと思う。
難しい言葉が多々あって(これがどれだけ原書に由来しているのか翻訳に寄るものか不明だが)、理解にちょっととまどう時もあるが、全体に解り易く、面白く読めた。
小説を書くのに必要な「道具箱」、さてその準備はいかがなものか。

スティーヴン・キング小説作法
スティーヴン・キング著 / 池 央耿訳
アーティストハウス (2001.10)
この本は現在お取り扱いできません。


調べたよ知らなかった言葉

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マリア様がみてる クリスクロス (今野緒雪) [ カ行 (書籍)]

コバルト文庫:2007年1月10日第1刷発行:¥438

マリみてシリーズ24作目。「クリスクロス」「地図散歩」の二編収録。
 表題作で描かれたのは、次期薔薇様とのデート権をかけた、バレンタインデーイベントの開幕です。祥子様はいつから判っていたんだろうと思いつつ、イベント終了時間を告げる腕時計のアラームと同時に、お話も終了。種明かし編(笑)は次巻若しくはそれ以降に続くのでした。
 祥子様は本当に本当に祐巳が好きなんだなぁー。この関係はいつまで続くんだろう。
瞳子に関しては、何から何まで謎ばかりなので、あえて無視しとく。
ラブラブな紅薔薇姉妹が見られればOKなのさぁ~。
 「地図散歩」は、時間を遡って、次期薔薇様達がカードをどこに隠すかと相談するお話です。こういう彼女達のちょっとした会話、エピソードがとても良いんですよね。長く続く筈だわ。

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マリア様がみてる―クリスクロス

  • 作者: 今野 緒雪
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2006/12/22
  • メディア: 文庫


マリア様がみてる くもりガラスの向こう側 (今野緒雪) [ カ行 (書籍)]

コバルト文庫:2006年4月10日第1刷発行:¥419

マリみてシリーズ21作目。
前巻のクリスマスパーティから三日後、祐巳は祥子からの招待状を受け取る。女性限定、泊まり込み新年会のお誘いだった。年明けの小笠原邸には、三薔薇姉妹が勢揃いした。
 相変わらず、祐巳と祥子はラブラブでんなー(にやけ顔)。
 由乃が祐巳の呟きを聞いて言い出した、心の部屋の「増築」の話、すごく納得した。由乃のキャラとは思えない(笑)頭の良さ。確かに彼女も増築工事中だったが。

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マリア様がみてる―くもりガラスの向こう側

  • 作者: 今野 緒雪
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2006/03/31
  • メディア: 文庫


マリア様がみてる 未来の白地図 (今野緒雪) [ カ行 (書籍)]

コバルト文庫:2006年1月10日第1刷発行:¥438

表題作と「薔薇のダイアローグ」収録。
 「未来の白地図」では、冒頭で柏木から祐巳に電話がかかる。内容は、瞳子の捜索願。
気になる謎を残しつつ(思わせぶりな柏木め!)、試験休み明けは終業式兼クリスマスイブ。放課後には、山百合会の内輪だけのパーティが開かれた。瞳子が招かれたのは言うまでも無いが、それは吉乃が彼女を誘うための方便でもあった。
しかし、パーティでは意外な事実が発覚、更に祐巳にも瞳子にとっても大変な出来事が起きるのだった。

 コバルトらしい、と言って良いのか、小さい頃読んだコバルト文庫の香りを受け継いでいると、思わせてくれるお話。青春とか友情とか、額に入れて飾ってある言葉の、その中にある細やかな感情を、些細な言葉の端々を、丁寧に書いている。
また一気に読んじゃった。枕元にあったし。・・・ってか、去年正月の本を、今頃読んでるよ(苦笑)。

 「薔薇のダイアローグ」は、祥子と令のお話。二人の繋がりがどんなものか判らせてくれる。
 祥子様のお部屋はいったいどうなってるのー。天蓋付きベッドとグランドピアノとテーブルセットが余裕で収まる部屋って・・・小さい頃からこの部屋なんだろうか。
こんなんじゃ、祐巳の部屋をクローゼットと間違えないか?(笑)

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マリア様がみてる―未来の白地図

  • 作者: 今野 緒雪
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2005/12/22
  • メディア: 文庫


ばらとおむつ (銀色夏生) [ カ行 (書籍)]

角川文庫:平成19年4月25日初版発行:¥590

 銀色夏生さんの新刊。表紙が子供さんで、また写真集かなと思ったら、帯に「母の介護記録と子どもとの日々の暮らし」と書いてある。ぱらぱらとめくってみると、日記みたいだったので購入。
 内容は、母親が脳梗塞になり、銀色夏生さんの兄が始めた介護記録通信(PCメールでの)と、その介護の間の銀色夏生さんの日記を合わせたものだった。
銀色夏生さんの家族は、本人を含めてなかなか風変わりで、でも淡々とした語り口が面白い。
 長女カンチについて、だいぶ困っている様子が散見されるが、それはやっぱり銀色夏生さんにそっくりでは無いだろうか。
大抵、子どもは育ての親に似るものだ。特に性格や行動は、親を手本にしていると思う。
 この本のタイトルは、兄せっせさんがつけた、PCメールでの介護記録通信のタイトルそのままだけど、この通信には続編が始まるらしく、それは「珊瑚の島で千鳥足」と言うらしい。
もし出来る事なら、それも銀色夏生さんがまとめたものを読みたい。詩集は全く興味が無いけど、日記は面白い。

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ばらとおむつ

  • 作者: 銀色 夏生
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2007/04
  • メディア: 文庫


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