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パディントン発4時50分 (アガサ・クリスティー/松下祥子訳) [ カ行 (書籍)]

4.50 from Paddington:クリスティー文庫:早川書房:
2003年10月10日印刷・2003年10月15日発行:(¥720)

ミス・マープルが、友人エルスペスをよく知っていたからこそ発覚した絞殺事件。
ミス・マープルが、人を見誤らない証拠とも言えよう。
最後にミス・マープルが取った行動から、犯人は「彼」じゃ無いと駄目だったな、と逆説的に考えてみる。

関係無いけど、手帳に「パディントン発4時60分」って書いてた。5時丁度じゃん。
アマゾンにリンクしていますパディントン発4時50分 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

パディントン発4時50分 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 作者: アガサ クリスティー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2003/10
  • メディア: 文庫
<ネタバレ登場人物メモ>
 ルーシー・アイルズバロウ:32歳。オックスフォード大学数学科を一級で卒業。学者の生活は報いが少ない、あらゆる種類の人間に興味があり、しかもずっと同じ人に関わるのは嫌。そしてお金が好きな彼女は、熟練した家事労働が不足しているのに目を付け、家政婦として働き始めた。数年たった今では、イギリス中に知れ渡る程のスーパー家政婦。長期の仕事はせず、普通は二週間、完璧な家事労働をこなす。その後短く豪勢な休暇を取る生活をしている。
二年前、小説家レイモンド・ウェストから、肺炎を患って療養中の伯母の世話を依頼され、ミス・マープルと知り合う。

 ジョサイア・クラッケンソープ:クラッケンソープ家先代にして初代。1884年、ラザフォード・ホールを建築。ビスケットやクラッカー、薬味やピクルスの製造業者として莫大な財産を築いた。
遺言によって遺産は信託にされ、ルーサーに定期的に収入が支払われている。ルーサー死亡時には、元金がルーサーの子供達に均等に分配される事になっている。ラザフォード・ホールは、生存する最年長の息子か、その子に譲られる。
彼は、ビジネスに興味を持たないルーサーに失望していたので、遺産を次世代に渡るようにしたのだ。
 ヘンリー・クラッケンソープ:初代の次男。女優と結婚。1911年に酔っぱらい運転で死亡。

 ルーサー・クラッケンソープ:クラッケンソープ家当主。初代の長男。72歳。大柄で痩せこけ、肉が緩いひだになって垂れている。顔はブルドッグのようでけんか早そうな顎をしている。ふさふさした黒っぽい髪は白髪交じり。疑り深そうな小さな目を持つ。リウマチ持ち。
 エマ・クラッケンソープ:ルーサーの長女。クラッケンソープ家に父と二人暮らし。黒っぽい髪に落ち着いたハシバミ色の瞳。耳に快い声の持ち主。まだ四十歳前。

 エドマンド・クラッケンソープ:ルーサーの長男。戦死した。
 マルティーヌ:フランス人。戦時中、エドマンドと結婚したかもしれない女性。

 セドリック・クラッケンソープ:ルーサーの次男。六年前からスペインのイビサ島に住んで絵を描いている。未婚。日に焼けたいかつい顔に、黒っぽいぼさぼさの髪。

 ハロルド・クラッケンソープ:ルーサーの三男。ロンドンに住み金融街(シティ)で働く。背が高く、黒っぽい髪はこめかみ辺りでやや禿げ上がり、小さい黒い口髭を生やしている。自家用車はハンバー・ホーク。
 レイディ・アリス・クラッケンソープ:ハロルドの妻。伯爵令嬢。ブライアン曰く「魚みたいな顔の女性」。12月初めから南フランスに旅行していた。例年、リヴィエラに行く。痩せぎすで髪は砂色、曲線を描いた高い鼻、ハシバミ色の目。
 ミス・エリス:ハロルドの秘書をしている若い女性。
 ダーウィン:ハロルド宅の召使い。

 アルフレッド・クラッケンソープ:ルーサーの四男。ロンドン北西部の西ハムステッドの家具付きフラット在住。もてあまし者。過去、何度も小規模の悪事に関っていると目されながら証拠が無く、捕まってない。
ルーシーに求婚した。

 イーディス:ルーサーの次女。17歳で結婚。数年前亡くなった。愛称イーディー。空軍婦人補助部隊(WAAF)に在籍していた。
 ブライアン・イーストリー:イーディスの夫。小型のMG車に乗っている。40歳近い。茶色の髪、哀れっぽい青い目、明るい色の巨大な口髭をたくわえている。戦時中、空軍殊勲十字章(DFC)を受けた、戦闘機パイロットだった。
 アレグザンダー・イーストリー:ブライアンとイーディスの息子。小学生。金髪に青い目。
 ジェイムズ・ストッダート-ウェスト:アレグザンダーの友人。髪も目も黒っぽく、眼鏡をかけている。自宅は「ウィリアムとメアリ時代(1689~1702年)」の建物で、ロールス・ロイスとメルセデス・ベンツの新車がある。
実は、エドマンドの息子らしい。
 レイディ・ストッダート-ウェスト:ジェイムズの母。35歳くらい。黒っぽい髪で背が高いエレガントな女性。
実は、彼女こそマルティーヌ・デュボワ、エドマンドと結婚する筈だったフランス女性。エドマンド戦死後、イギリス人空軍士官だった今の夫と出会い結婚した。
 サー・ロバート・ストッダート-ウェスト:ジェイムズの父。

 クインパー:クラッケンソープ家の主治医。背が高く温厚。40歳そこそこ。妻はかなり若い時、お産で亡くなったと言う触れ込みだった。
 ウィンボーン:クラッケンソープ家の弁護士。ウィンボーン・ヘンダソン・アンド・カーステアズ法律事務所の共同経営者。

 ミセス・キダー:午前中だけ、クラッケンソープ家で働く女性。小柄で痩せていて、目つきが鋭く、いつも口をへの字にしていた。
 ミセス・ハート:週に三日、クラッケンソープ家で真鍮を磨いたりする手伝いの女性。
 ヒルマン:庭師の老人。働いている振りをしているだけ。
 ドクター・モリス:クラッケンソープ家の元主治医。クインパーが来て少しして退職した。

 アナ・ストラヴィンスカ:フランスはマリツキー・バレエ団のダンサー。フランス人だがイギリス人の夫が居ると言っていた。バレエ団がクリスマス前、イギリスで六週間の公演を行っている間に、突然バレエ団を辞めた。
 マダム・ジョワレ:マリツキー・バレエ団の経営者。

 ダーモット・クラドック:ロンドン警視庁(ニュー・スコットランドヤード)の刑事部警部。金髪の美男子。フランス語も堪能。
 ウェザロル:ロンドン警視庁の部長刑事。
 ベーコン:地方警察署の警部。
 コーニッシュ巡査部長:ミス・マープルの地元警察の人。
 ジョンストン:警察医。
 アルマン・デッサン:パリ警察(プレフェクチュール)の男。クラドックと一、二度会った事があり親しくしている。アナ・ストラヴィンスカの情報を調べて、クラドックに連絡してくれた。背が高く痩せぎすで陰気な顔つき。

 エルスペス・マギリカディ:ミセス。ミス・マープルの友人。事の発端となった、列車内殺人事件の目撃者。スコットランド在住。小柄で太め。クリスマスの後、セイロンへ旅行した。
クリスマスプレゼントを贈る家族は、マーガレット(フェース・タオル)、ロビー(宇宙銃スペース・ガン)、ジーン(ウサギ)、ヘクター(プルオーバー)。他に何も判らないけど、プレゼントから想像すると娘、孫、孫、夫か?

 ディヴィッド・ウェスト:ミス・マープルの甥レイモンドの次男。英国鉄道勤務。
 レナード:グリゼルダの息子。って事は、「牧師館の殺人」巻末で生まれてた牧師の子?もう成人?ミス・マープル今いくつ?
 フロレンス・ヒル:ブラックハンプトン市マディソン・ロード四番地在住。背が高く、怖い顔に、鉄灰色の髪。昔ミス・マープルの忠実なメイドだった。ブラックハンプトンで年取った両親を世話を何年もし、両親が亡くなってからは下宿を始めた。
今回の事件捜査の間、ミス・マープルが下宿。家は、小さなさえない通りにある小さなさえない家。とても清潔なノッティンガム・レースのカーテンが掛かり、玄関前の石段は真っ白くぴかぴか、真鍮のドアの取っ手も磨き込まれていた。

 ケネディ夫妻:北デヴォン在住。エマの友人。お産の時、ルーシーを雇い、「あの時ほど良い思いをした事は無い」とエマに話していた。

[ラザフォード・ホール]ブラックハンプトン郊外にある。元は広大な私園(パーク)と敷地のある田舎の大邸宅(カントリー・ハウス)だった。ジョサイア・クラッケンソープが、1884年建築。
屋敷は、ルーシー曰く「ウィンザー城のミニチュアみたい」。
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降龍十八掌

あこねこさん、はじめまして。
登場人物を調べていて、ここに着ました。
どうもありがとうございました。
原作は、新・マープルとは話が違うのですね。
by 降龍十八掌 (2009-05-15 20:58) 

あこねこ

降龍十八掌さん、
nice!&コメントありがとうございます。
新マープルと言うと、マクイーワンの方ですね。確かに、ちょっと違ってました。
原作だと、ルーシーは結局「どちら」を選んだかはっきりしません。まあ、その「どちら」も一人違うんですけど。
原作よりも幸せな感じに終わって、嬉しかったです。
「書斎の死体」も、原作と違っててもっとびっくりしました。
by あこねこ (2009-05-17 07:14) 

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