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13歳からの家事のきほん46 (アントラム栢木利美) [ ア行 (書籍)]

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13歳から家事のきほん46

  • 作者: アントラム栢木 利美
  • 出版社/メーカー: 海竜社
  • 発売日: 2013/04
  • メディア: 単行本
海竜社:2013年4月30日 第一刷発行:(¥1200)

作者は、13歳になった時、「自分の身の回りのことは、ひと通り自分でできるように」と母に言われ、本格的に家事を躾けられたそうだ。
立派な御母堂だ。
その経験もあって、13歳からの初心者向けに家事の基本をまとめてあるのが、この本である。
掃除、片付け、洗濯、時間使い、料理、裁縫の基礎が判る。
「料理のきほん」のところで、「最近では、塩分控えめの薄口醤油が人気です。」と大間違いを書いてしまっているのが、本当に惜しい。
これ以外は、良い年のおばちゃんであるわしにも、とても為になる本だった。
薄口醤油の事は訂正されていると良いが。

パリ仕込みお料理ノート (石井好子) [ ア行 (書籍)]

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パリ仕込みお料理ノート (文春文庫)

  • 作者: 石井 好子
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2016/04/08
  • メディア: 文庫
文春文庫:2016年4月10日 新装版第1刷:(¥630)

1970年3月に刊行された「ふたりのこいびと_シャンソンと料理」を改題し、1983年に刊行した文庫の新装版。
だから、書いてある内容は古い。
最新家電が電子レンジ。
スープを作るのにミキサーとか使わないで、裏ごしやつぶし器を使う。つぶし器・・・。
そして出て来る食べ物がどれも美味しそうである。
前半は、「台所ずいひつ」と言うくくりで、食べ物に関するエッセイ。
後半は「シャンソン・ド・パリ」で、1951年にパリに留学した時に知り合った憧れのシャンソン歌手の話や、その後に作者が関わった外国人との思い出などが書かれている。
どちらも面白い。
食べ物では、サラダ・デ・フルュイとかスープとかオルドーブルとか出て来るけどフランス料理ばっかりでも無く、豆腐料理やちゃんこ鍋、おせち料理なども出て来る。
フランスの前はアメリカにも留学していたし、アメリカやイギリスの料理の話もある。ソ連ラーメン旅行は、本人は行ってないがラーメンを食べたくなる日本人が面白い。
北九州関連の食べ物も出て来て、親しみ深い。

作者は1922年生まれ。シャンソンに憧れ、1952年、パリで(本文によると)運良くシャンソン歌手としてデビュー。
何度となく聴いたシャンソンのレコード。
その歌い手と直に会えて、仲良くなり、色々なエピソードを持つ。
特にダミアと言う歌手の話はしみじみした。
フ・シャンタン(歌う狂人)とコクトーに評されたと言うシャルル・トルネは厭な奴だ。
ジョセフィン・ベーカーとの物語は、彼女について、たまたま先にWikipediaで読んだ事があったので、こういう人だったのかと驚き感動した。Wikipediaに、ここに書いてある事も載ったら良いのに。

いつかこれに載っている料理を作ってみたくなるのかなぁ。
タグ:石井好子

グリフィンとお茶を~ファンタジーに見る動物たち~ (荻原規子) [ ア行 (書籍)]

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グリフィンとお茶を ~ファンタジーに見る動物たち~

  • 作者: 荻原 規子
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2012/02/17
  • メディア: 単行本
徳間書店:2012年2月29日 初版発行:(¥1500)

ファンタジーに出て来る動物たちをテーマにしたエッセイ集。
リアルに居る熊や馬、犬等から、ユニコーン、ドラゴン、ダイモンまで色々触れられている。その扱い方も多様だ。
馬では、古事記の素戔嗚尊のエピソードについて語られ、ヒヨコでは、自身が卵から育てたヒヨコの話がメインだ。
 昭和四十年前後の、書籍の訪問販売について書いてあるので、作者は同い年くらいだろうか。私も楽しみに毎月買っていたシリーズがあった。
書籍の訪問販売に弱い御母堂だったそうで、うちの家主もそうだったのかもしれない(笑)。
 古事記で、素戔嗚尊が投げ込んだのは、皮を剥がれた馬本体だと言うのに、皮の方に惹かれる作者が面白いと思った。
 マメイヌの項で、「床下の小人たち」のアリエッティがアリエッティという名前なら、そのまま日本の風土に場所替えなどできっこない。とあるのは、ジブリ栄華に対する皮肉?
 犬の所では、手塚治虫先生の「フライングベン」に触れてあったが、「ワンサくん」の事も書いて欲しかったな。あれも深いし、アニメは凄かったと思う。
タグ:荻原規子

魚舟・獣舟 (上田早夕里) [ ア行 (書籍)]

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魚舟・獣舟 (光文社文庫)

  • 作者: 上田 早夕里
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2009/01/08
  • メディア: 文庫
光文社文庫:2009年1月20日 初版1刷発行:2009年8月20日 4刷発行:(¥590)

書き下ろし中編と短編五本の作品集。
「魚舟・獣舟」
まず世界観、設定が面白い。海上民、朋という存在、そしてタイトルの魚舟と獣舟。
陸に上がる獣舟とそれを殺す陸の民。
海上民と陸上民は敵対はしていないようだ。主人公と美緒は、それぞれの立場で相反する行動をする必要に迫られるが、主人公はあっさり陸上民になれた。
魚舟に明確な意思は無いのだろうか。
最初に出て来た、語り手の伯母と呼ばれた獣舟は、父の双子だったのだろうか。

「くさびらの道」
オーリ症と言う恐ろしい病気が、日本を飲み込みつつあった。兵庫出身の主人公は、東京の製薬会社で働いていた。オーリ症に罹って死ぬと、幽霊になると言う事が、生きている人々を色々と苛んでいた。
主人公の実家もやがて病に襲われ、妹の彼氏・三村雄司とともに実家へ向かった。
 くさびらとは何なのか。解説にまで読み終わってから検索してと書いてある。調べても、まあそういう事かと思っただけだが。
しかし最後に、妻と子の顔を見た事で、救われた気がした。

「饗応」
貴幸は、出張の際いつも利用しているホテルに行くと、手違いがあったので、別館のグレードアップされた和室に通された。
 人工知性体の出張、ホテルの態度はなぜ?
同じ人工知性体の猫シマとしか暮らせない孤独、寂寥。

「真朱の街」
相良邦雄は、知人の五歳の娘を連れ、妖怪と人間が共に住む真朱街へ逃げてきたが、妖怪・輪の女にその娘・翔子を攫われてしまう。翔子の捜索のために紹介された百目も妖怪だった。
 人殺しだからこの街で生きていくのか。
妖怪の街が彼を受け容れる。

「ブルーグラス」
O県M岬沖の海域が、近々、立入禁止区域に指定されると聞き、伸雄は昔、その海域に沈めたブルーグラスに逢いに行く。
 感傷的。
新しい潜水具が素的だ。こういうのがあれば、誰でも潜りやすくなり、書いてある通り、荒らされてしまうかも。
ドームで囲んでしまうと言うのも良いね。もっとドームの話広げられそう。

「小鳥の墓」
書き下ろし。
地球、火星で女性ばかり大量に殺している男の回想録。彼は、子供の頃、地球の教育実験都市・ダブルE区に住んでいた。飛び級して、中学二年・12歳の時、同学年の勝原に、外へと誘われた。
 退廃的。
恵、由紀代、瑠奈も結局ダブルE区の人間だった?
解説に、作者のデビュー作「火星ダーク・バラード」の前日譚、若しくはスピンオフみたいな感じで書いてあったので、そっちも読んでみたい。

笑う月 (安部公房) [ ア行 (書籍)]

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笑う月 (新潮文庫)

  • 作者: 安部 公房
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1984/07
  • メディア: 文庫
新潮文庫:昭和59年7月25日発行:平成26年9月5日35刷改版:(¥460)

夢の話が主な随筆集。17編収録。
アマゾンのリンク先にあるのと、表紙が違う。新潮社の笑う月の頁の写真が、私が読んだ奴。新しいのか、表紙裏に、写真・安部公房って書いてある。
「睡眠誘導術」
これは有効な方法なのだろうか。試してみたいけど、寝付きが良いから微妙。
化け物の詳しい描写が無いところがもどかしく、恐怖感アップ。
「笑う月」
そのものは何なのか。
睡りは大脳が淡い薄明に包まれている。そのイメージは広大で。
「たとえば、タブの研究」
夢の続き。テープレコーダーで記録された
タブという単語をあてがったところが気になる。
最後の一行「白昼の意識は~」良い
「シャボン玉の皮」
奉天市には晒し首の台がまだあったのか!
「自己犠牲」
なんでか美味しそう。そんな完璧な
ボートはポートの命なのか
「空飛ぶ男」
羨ましい空飛べるなんて!伝染するとか、みんな空中でぶつかってしまうな
「鞄」
どんな重さなんだろう。しかし雇い人が出来たのに会社にいなくて良いんだろうか。
タグ:安部公房

朝ごはんの献立 (飯島奈美) [ ア行 (書籍)]

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朝ごはんの献立-12のシーンとおいしいごはん

  • 作者: 飯島 奈美
  • 出版社/メーカー: 池田書店
  • 発売日: 2008/11/15
  • メディア: ペーパーバック
池田書店:2008年11月25日発行:(¥1300)

著名なフードスタイリストである作者の、美味しそうな朝ごはんの紹介カラー写真&レシピ付き。
表紙の目玉焼き、味噌汁、御飯がもうとてつもなく美味しそう。
朝食スナップの章では、外国で食べた朝食も紹介してあって、フィンランドのピーラッカと言うのが興味深い。ミルク粥を包んで焼いたパンって、一体どんな味なのか。
タグ:飯島奈美

おひとりさまの老後 (上野千鶴子) [ ア行 (書籍)]

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おひとりさまの老後

  • 作者: 上野 千鶴子
  • 出版社/メーカー: 法研
  • 発売日: 2007/07
  • メディア: 単行本
株式会社 法研:平成19年7月12日第一刷発行:平成20年3月7日第27刷発行:(¥1400)

1948年生まれでシングルの作者が、おひとりさまの老後について、どう生きていくか、暮らすか、詳しく丁寧に分かり易く説明してくれる。
やっぱりお金が必要なんだなぁと思った。
その他、お年寄りが自宅で一人で居られないのは、何かあった場合、親族が責めを負うので、それを親族は怖がる為だろうと思う。例えば騙されて多額の借金を背負わされるとか、失火して近隣に影響を出すとか。
お年寄りを騙そうとする人はたくさん居るから。
111頁、ストレッチャーの車椅子って何だろう?
タグ:上野千鶴子

ふりむけば飛鳥 (内田康夫) [ ア行 (書籍)]

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ふりむけば飛鳥―浅見光彦・世界一周船の旅

  • 作者: 内田 康夫
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 1999/01
  • メディア: 単行本
ふりむけば飛鳥 浅見光彦世界一周船の旅:写真・文 内田康夫 浅見光彦
:徳間書店:1999年1月31日 第一刷:(¥2000)

作家・内田康夫さんが奥さんと、飛鳥のロイヤルスイートで経験した世界一周の船旅日記。
写真が豊富で興味深い。作者は浅見光彦シリーズで有名なミステリー作家だとしか知らなかったが、絵も上手なのだねぇ。
奥さんが結構船酔いされていたのにはちょっと恐れおののいた。もちろん飛鳥に乗る機会など絶対無いのだが、やっぱり船酔いの事を考えると船旅は敬遠してしまう。飛鳥でもこんなに酔ってしまうんだと。
スイートのお客さんで、脳溢血で亡くなられた人が居るのは、しんみりした。何も治療出来なかったのかなぁ。
内田さんはローマとかロバを老婆に言い換えるのが好きみたい。
世界中回れるのはステキ。プラスもマイナスもあるね。
タグ:内田康夫

乙女の読書道 (池澤春菜) [ ア行 (書籍)]

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乙女の読書道

  • 作者: 池澤 春菜
  • 出版社/メーカー: 本の雑誌社
  • 発売日: 2014/01/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
本の雑誌社:2014年1月20日:初版第一刷発行:(¥1500)

声優として聞いていた作者の初の本。なんとものすごい読書歴・読書力。
年間300冊以上読むと言う活字中毒者として、たくさんの本を紹介してくれる。SFやファンタジーが多いかな。
面白そうなものをリストアップして、私も読もうと思う。どういう感想になるか楽しみ。
作者はギリシャ生まれと言う事で所々にギリシャ語の一文があるのが気になる。何て書いてあるのかなー。

あと気になった単語
「エンスージアズム」
Wikipediaエンスージアスト(最終更新 2013年1月4日 (金) 11:02)より
古来、霊感(インスピレーション)、(霊などに)とり憑かれること。エンスージアズムが使用される文脈は、宗教的な意味をもっており、宗教的な霊感や宗教的な熱狂状態に限られていた。
英語で、ある個人に起こった天啓、神の啓示を思い込みすぎること。
現代英語では、熱心に楽しむこと、熱心に興味をもつこと、積極的な肯定。
今では宗教的意味はなくなり、心から献身的に理想、主義主張、研究、探求することを意味する。
タグ:池澤春菜

文庫本雑学ノート[二冊目] (岡崎武志) [ ア行 (書籍)]

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文庫本雑学ノート〈2冊目〉文庫王のごひいき文庫ものがたり

  • 作者: 岡崎 武志
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2000/05
  • メディア: 単行本
文庫王のごひいき文庫ものがたり
:ダイヤモンド社:2000年5月19日初版発行:(¥1600)

面白かった。
岩波文庫表紙の葡萄の実考察とか。こんな事になっているとは、他の人は全く気付いてないと思ったよ(笑)。
絵羽カバーと言う言葉を作ってらっしゃるけど、最近の文庫本カバーも面白いのがあるよ~。バーコードを探してしまう奴とかね(売り場の気持ち)。
また色々読みたくなった。文庫本集めたくなる気持ちは抑えないと(苦笑)!
読みたい本リストアップしたので、それを読む時がまた楽しみ。

< タイトルリスト >
序-ふたたび文庫について
1 「文庫」とはなにか?
2 文庫の森に分け入って
3 個人別作家の消長
4 解説、解説目録の解体新書
5 表紙とカバーについて
6 帯の研究
7 文庫の値段
8 文庫のある風景
9 こんな文庫があったのだ
10 文庫の意外な使い道
11 ちくま文庫/新潮文庫のものがたり
あとがき-ふたたび文庫畑へ収穫に
タグ:岡崎武志

文庫本雑学ノート (岡崎武志) [ ア行 (書籍)]

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文庫本雑学ノート―文庫がボクをつかんで放さない

  • 作者: 岡崎 武志
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 1998/09
  • メディア: 単行本
文庫本雑学ノート 文庫がボクをつかんで放さない
:ダイヤモンド社:1998年9月4日初版発行:(¥1600)

文庫王と自称する作者の文庫本に関するあれこれ。
面白かったし為になった。
読みたくなった本もいっぱい出て来た。
文庫目録も慾しくなった。まさかあれに全発行物が載っているとは思いもしなかった。発行物から抜粋されているものと思っていたのだ。今度、貰ってじっくり読んでみようと思う。

< タイトルリスト >
1「文庫」とは何か?
2文庫の森に分け入って 研究編
3品切れ、絶版 消え去るからこそ美しい
4個人別作家の消長
5解説、解説目録の解体新書
6衣装の意匠学 カバーについて
7文庫のかたち・姿
8見つけたら買え!
9渉猟の日々
10この愛らしい小片たち スピンとしおり
11文庫本整理術
タグ:岡崎武志

被差別の食卓 (上原善広) [ ア行 (書籍)]

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被差別の食卓 (新潮新書)

  • 作者: 上原 善広
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2005/06/16
  • メディア: 新書
新潮新書:2005年6月20日発行:2005年7月10日2刷:(¥680)

作者は小さい頃、あぶらかすと親しんで育った。大きくなって、それが「むら」の食べ物だと知った。被差別部落だけで食べられていた物だった。
その経験から、世界のそういう食文化を知りたいと思った作者の、旅の記録である。
 アメリカには、黒人のソウルフードと言うものがある。フライドチキンもソウルフードだそうだ。白人農場主が食べる鶏の胸肉、もも肉以外の、手羽、足先、首などを骨も気にせずに食べられるようにディープフライにした、それがフライドチキンのルーツらしい。
ディープフライの意味が判らなかったが、検索してみると、普通に日本のフライの事みたい。
 ブラジルでは、黒人奴隷の料理フェジョアーダが有名だ。ポルトガル系がメインの白人が人口の55%を占めるブラジルには黒人差別があるが、外からは判りにくくなっているとの事。そして逃亡奴隷達が作った村が、今もある。貧しい暮らしを余儀なくされるそこが、逃亡奴隷達の楽園と言われている。
 ブルガリアとイラクでは、流浪の民ロマを訪ねる。ブルガリアでは、ロマしか食べないと言われるハリネズミを食べる。イラクのロマ達は、裏があるとは言え、少数民族を手厚く保護していた事で、かの独裁者サダム・フセインを懐かしむ。
 ネパールのカースト制度は複雑かつ生活に浸透しきっている。カースト名が姓になっていて、牛を処理し食べる身分の人達は、その姓ですぐ知られてしまうのだ。
そして最後は、作者の馴染み深いあぶらかす、さいぼしが出て来る日本の章だ。
あぶらかすと言う名前を、私はネイチャーの漫画で始めて知った。こういう出生の食べ物なら、私のような人は他にもたくさん居たのではないかと思う。
だがネイチャー漫画を読んだ時にあぶらかすを食べてみたいと思った気持ちは、この本を読んだ後も変わらない。

< タイトルリスト >
第一章 ソウルフード-アメリカ
第二章 奴隷たちの楽園-ブラジル
第三章 漂泊民の晩餐-ブルガリア、イラク
第四章 禁断の牛肉料理-ネパール
第五章 被差別の食卓-日本
タグ:上原善広

泣かない子供 (江國香織) [ ア行 (書籍)]

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泣かない子供 (角川文庫)

  • 作者: 江國 香織
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2000/06
  • メディア: 文庫
角川文庫:平成12年6月25日初版発行:平成14年5月25日五版発行:(¥457)

エッセイ集。
読書日記があったので気になって借りてみたが、他のももちろん面白く興味深かった。
しかし不倫していたというのは本当だろうか。
キャサリン・フランク著の「エミリー・ブロンテ」読みたくなった。「嵐が丘」も読んだ事無いのに。
時々出て来る妹さんとのエピソードも楽しかった。私はクウネルの往復書簡ものが大好きだったりする。
日々の言葉で、新しい「いまどき」が出て来た時、私達は「古いいまどき」になるのだと言う所にドキッとした。
巻末の俵万智さんの一文も良かった。
タグ:江國香織

やわらかなレタス (江國香織) [ ア行 (書籍)]

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やわらかなレタス (文春文庫)

  • 作者: 江國 香織
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2013/08/06
  • メディア: 文庫
文春文庫:2013年8月10日第1刷:(¥460)

食べ物に関するエッセイ集。
「夏休み、うどん、そして数独」と言う一篇に、福岡が出て来て、更にかろのうろんが出て来て嬉しかった。
時々妹も出て来てクウネルを思い出す。
タグ:江國香織

鬼談百景 (小野不由美) [ ア行 (書籍)]

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鬼談百景 (幽BOOKS)

  • 作者: 小野不由美
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2012/07/20
  • メディア: 単行本
幽BOOKS:メディアファクトリー:2012年7月24日初版第1刷発行:(¥1600)

幽に連載された鬼談草紙を一部改稿し、収録との事。書き下ろしを含む99編。
面白かった。こういうの好き。
会社の人がこういうの苦手だけど小野不由美さんファンで、恐いと文句を言っていた。
最後の「花簾」良かった。
タグ:小野不由美

三月は深き紅の淵を (恩田陸) [ ア行 (書籍)]

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三月は深き紅の淵を (講談社文庫)

  • 作者: 恩田 陸
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2001/07/13
  • メディア: 文庫
講談社文庫:2001年7月15日第1刷発行:2002年5月30日第6刷発行:(¥667)

第一章では、読書好きの青年が、自社の会長の別宅に招待され、そこで幻の稀覯本を探す。
その本「三月は深き紅の淵を」は、たった一人にたった一晩だけ貸す事が許された、希少な本らしい。そしてものすごく面白いとか。
結局、四人で一章ずつ書いていると言う事なのか。自分の理想の小説を書き記すなんて出来るんだろうか。
第二章では、二人の女性編集者がその本の手がかりを追って、出雲へ向かう。誘った女性は、その本の所有者だった父から、一晩だけ読ませて貰っていた。もちろん誘われた女性もその本の事は聞いていた。そして、誘われた女性の方が実は・・・
姉妹の物語。
第三章は、篠田美佐緒と林祥子と言う異母姉妹の死から始まる。
異母姉妹って、そんなに会いたいものなのかと思う。確かに自分と半分血が繋がっているのかもしれない。でも半分だけだし、とうに自分と切れている人の子供なのに。姉妹と思えるのが凄い。
第四章は、なんだか三つの話が(それ以上か?)段落毎に入れ替わる感じで、ちょっとイライラした。私は早く犯人が知りたいのだ。
読み進める毎に目眩がする思いだった。第三章が一番好きかな。解り易いから。
 ちなみに第一章で説明されていた「三月は深き紅の淵を」の内容は、四部作になっている。
第一章 黒と茶の幻想 風の話
 四人の壮年の男女が旅をするロードムービー的な話。
第二章 冬の湖 夜の話
 失踪した恋人を探す女性が主人公。恋人には殺された彼女が居た。
第三章 アイネ・クライネ・ナハトムジーク 血の話
 少女が避暑地で生き別れの異母兄を探す。
第四章 鳩笛 時の話
 唯一一人称の章。作家の話。いつも登場する少女が居る。

< タイトルリスト >
第一章 待っている人々
第二章 出雲夜想曲
第三章 虹と雲と鳥と
第四章 回転木馬
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象と耳鳴り (恩田陸) [ ア行 (書籍)]

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象と耳鳴り―推理小説 (祥伝社文庫)

  • 作者: 恩田 陸
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2003/02
  • メディア: 文庫
祥伝社文庫:平成15年2月20日初版第1刷発行:平成15年3月10日第2刷発行:(¥562)

曜変天目の夜、新・D坂の殺人事件、給水塔、象と耳鳴り、海にゐるのは人魚ではない、ニューメキシコの月、誰かに聞いた話、廃園、、待合室の冒険、机上の論理、往復書簡、魔術師、以上12編と、あとがき、文庫版あとがき収録。解説・西澤保彦さん。
「曜変天目の夜」
引退した裁判官・関根多佳雄は妻・桃代と美術館に国宝の茶碗を見に来た。そして十年ほど前に亡くなった友人・酒寄順一郎の事を思い出す。紅茶党の彼。その夜、娘・夏も交えてレストランの卓に着いた時、ポットが空になる。友人の死因は・・・
「新・D坂の殺人事件」
渋谷駅前、D坂への入り口には様々な人の群れ。その中に洒落者の老人が何かを見上げていた。彼は「堕天使を」見ていると言った。そして若い男が変死体で発見される。
「給水塔」
関根多佳雄と時枝満は散歩仲間だ。ある日満は、とある駅に関根を呼び出し、給水塔まで彼を連れて来た。そこで不思議な話を立て続けに聞く関根。
「象と耳鳴り」
喫茶店のカウンターで、見知らぬ上品な老婦人が関根多佳雄に言った。「あたくし、像を見ると耳鳴りがするんです。」それは七歳の時。
「海にゐるのは人魚ではない」
曇り空の海辺。関根多佳雄は息子・春(しゅん)と伊東の外れに住む偏屈な男を訪ねる途中だった。だが車がエンストし、息子は業者を呼びに行った。そこに通りかかった小学生の会話が、海にいるのは人魚じゃないんだよ」だった。
「ニューメキシコの月」
関根多佳雄は転倒してすねにひびが入り、入院していた。見舞いに来た貝谷は東京地検に勤める優秀な男で、関根に、ニューメキシコの月が写ったポストカードを見せた。それを送って寄越したのは、連続殺人事件を起こした死刑囚で元医師・室伏信夫だった。
「誰かに聞いた話」
関根多佳雄は妻と食事中、変な話を思い出したが、それが誰に聞いたか思い出せない。この前起きた強盗事件の話だ。
「廃園」
関根多佳雄は薔薇の香りにむせ返る庭に足を踏み入れた。出迎えてくれたのは、いとこ・結子の末娘・結花。薔薇の香りに三十年以上前の情景が浮かぶ。
「待合室の冒険」
駅の待合室。関根多佳雄と息子・春は、人身事故のせいで足止めを喰らっていた。東京地検に勤める春は、上司も認めるツキのある男だった。
「机上の論理」
関根春と夏は、現役の検事と弁護士。従兄弟・隆一に見せられた数枚の写真から、その部屋の持ち主を当てる謎に挑んでいた。
「往復書簡」
関根多佳雄と新聞記者の姪・孝子の不思議な手紙のやりとり。
「魔術師」
検事を早期辞職し、郷里の宮城県で農家を継いだ貝谷毅が関根多佳雄を招待した。貝谷は都市伝説を研究していた。不気味な赤い犬の話。巨大な観音様。石鹸で出来たお地蔵様。
 関根多佳雄がじわっと謎を解く。面白かった。
あとがきの、装幀の話も面白かった。確かにそんな感じだ。
タグ:恩田陸

箱庭図書館 (乙一) [ ア行 (書籍)]

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箱庭図書館

  • 作者: 乙一
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2011/03/25
  • メディア: 単行本
集英社:2011年3月30日第1刷発行:(¥1300)

小説家のつくり方、コンビニ日和!、青春絶縁体、ワンダーランド、王国の旗、ホワイト・ステップ、以上六編と、あとがき、あるいは「箱庭図書館」ができるまで収録。
集英社WEB文芸「RENZABURO」の読者参加企画「オツイチ小説再生工場」で募集した読者投稿作のなかから著者が「リメイク対象」を選び、それをリメイクしたものだそうです。
「物語を紡ぐ町」がキャッチコピーの文善寺町が舞台の色々な作品集。
「小説家のつくり方」
今と過去が交錯する、悲しい作品。成功して良かった。姉・潮音がこんなに重要人物とは思わなかった。
「コンビニ日和!」
コンビニ強盗は、やっぱりかと言う感じだけどキャラが明るくて面白かった。
「青春絶縁体」
小山雨季子先輩と主人公。甘酸っぱくはならず、哀しさが優しく降り積もってくる感じ。
「ワンダーランド」
鍵穴を探す人物。頭痛がする人物。そして・・・解決した筈なのに、厭な思いが残る。面白かった。
「王国の旗」
車のトランクに入って、どこか知らない場所に連れていかれた小野早苗。そこにあったのは、ミツとハチが率いる子供の王国。
怖かった。
「ホワイト・ステップ」
近藤裕喜と渡辺ほのか、並行世界の二人が雪の不思議で会話する。
切ない切ない切ない、そしてほっと息をつく、そんなお話だった。
タグ:乙一

MAZE (恩田陸) [ ア行 (書籍)]

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MAZE (双葉文庫)

  • 作者: 恩田 陸
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2003/11
  • メディア: 文庫
双葉文庫:2003年11月20日初版第1刷発行:(¥524)

アジアの西の果て、白い荒野に立つ矩形の建物。いったん中に入ると、戻ってこない人間が数多くいると伝えられている。その「人間消失のルール」とは?(裏表紙より)
元同級生の神原恵弥(かんばら・めぐみ)に請われ、謎解きの為にやってきた時枝満。堂々たる体躯の白人スコット、中肉中背の地元出身のセリムと四人で、「存在しない場所」で一週間暮らす事になる。
そして誰もいなくなったみたいで、場所ば場所だし不気味な話で、ドキドキとあっと言う間に頁が進んだ。
最終的にはSFっぽいリアルな話になったが、結局、場所の謎は解き明かされておらず、不気味さが残った。
タグ:恩田陸

黒祠の島 (小野不由美) [ ア行 (書籍)]

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黒祠の島 (祥伝社文庫)

  • 作者: 小野 不由美
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2004/06
  • メディア: 文庫


以前から読んでみたかったが、ホラーのイメージが強烈で、なかなか手が出せなかった。しかし読んでみると、それほど怖くなかった。
 入れ替わっていたとは。犯人は?信夫は?何があったの?まさか杜栄?
浅緋のしるしって何だろう。
確かに生まれついての殺人鬼なら閉じ込めとかないと。
守護さんへの態度は恐怖かも。
タグ:小野不由美

いつも、ふたりで (岡西克明/松子) [ ア行 (書籍)]

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いつも、ふたりで ばーさんがじーさんに作る食卓

  • 作者: 岡西 克明
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/11/02
  • メディア: 単行本
いつも、ふたりで ばーさんがじーさんに作る食卓:岡西克明/松子(Sesenta & Cinco)
:講談社:2006年11月1日第1刷発行:2006年12月7日第2刷発行:(¥1300)

ハンドルCincoさんが、夫君Sesentaさんの為に作る食事を、Sesentaさんがブログにお披露目した。そのブログをまとめた本。
素的なスローライフに美味しそうなスローフード。
どれも美味しそうだった。
世界中からコメントが寄せられている。
ブログ本っぽく無い作りで良かった。

ぶらんこ乗り (いしいしんじ) [ ア行 (書籍)]

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ぶらんこ乗り (新潮文庫)

  • 作者: いしい しんじ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2004/07
  • メディア: 文庫
新潮文庫:平成16年8月1日発行:(¥476)

すごく頭がいい弟。ぶらんこが上手な弟。彼が遺した古いノートを開き、姉は弟のほんとうの気持ちを思う。
切ない。最初からもう切なすぎる。
楽しい所も、一枚、悲しさが紗に掛かってる。
ぶらんこ乗りになりたかった・・・のだろうか、弟は。

ちくちくトントン マキちゃんの家 (大谷マキ) [ ア行 (書籍)]

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ちくちくトントン マキちゃんの家 (クウネルの本)

  • 作者: 大谷 マキ
  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 2008/04/24
  • メディア: 単行本
マガジンハウス:2008年4月24日第1刷発行:(¥1600)

スタイリストの大谷マキさんが引っ越しして、そのお家を居心地が良くしていく過程を、細かい所に注目して、紹介した本。
例えばお掃除。どんな道具を使うかとか。
お父さんがくれた工具箱の紹介。
蛇口や錠前や建具のパーツ、予備軍がずらーっと。
ある時は押し入れの扉を作り、ある時はトイレにタイルを貼る。
愛着の湧く家は、自分で手を入れてこそなのだな。
クウネルに連載されていたそうで、タイルを貼る回は、確かに読んだ記憶がある。
大谷マキさんは料理家ケンタロウさんの奥さんらしい。借りた後でニュースがあって知った。今、予約が4も入っているのもそのせい?
タグ:大谷マキ

しあわせな葉っぱ (おーなり由子) [ ア行 (書籍)]

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しあわせな葉っぱ (新潮文庫)

  • 作者: おーなり 由子
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2003/06
  • メディア: 文庫
Troublesome, but my lovely leaves.
新潮文庫:平成15年7月1日発行:(¥476)

頭に葉っぱが生えてしまった女の子の物語。
葉っぱは友達には見えない。
でも彼女の好きな子ひのくんには見えた。

星空がとても綺麗。
おーなり由子さんの作品は、どれも心がキュンとする。

<タイトルリスト>
Episode.1 ribbon of leaf はっぱリボン
Episode.2 a dream 夢
Episode.3 an useless hat 帽子
Episode.4 on the roof 屋上
Episode.5 the story of "Mienaisou" ミエナイ草
Postscript あとがき

イラストとクラフトで手づくりライフログノート (宇田川一美) [ ア行 (書籍)]

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イラストとクラフトで手づくりライフログノート ~日々のあれこれを記録する”わたしだけ”の採集帖 (美術のじかん)

  • 作者: 宇田川 一美
  • 出版社/メーカー: 技術評論社
  • 発売日: 2011/03/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
技術評論社:2011年4月10日初版第1刷発行:(¥1380)

色々なノートの作り方の本。
カラフルで、アイデアいっぱいで面白い。イラストも可愛い。
この人の作ったノートをもっといっぱい読みたい気になる。
ちょこっとメモログとか良いなー。旅日記は書くので、わしはキャビンアテンダントさんに絵を誉められた事ならあるぞ(笑)。
暮らしの豆知識カードはちょっとやってみたいと思った。

<タイトルリスト>
プロローグ
基本のイラストの描きかた
おすすめのペン
手づくりアイテムのための道具
Chapter1 ライフログノートのつくりかた
おでかけ編
01 カフェダイアリー
02 旅のローカルごはん
03 アウトドア活動記録
04 おさんぽマップ
イラスト図案帳1
好奇心編
01 シネマノート
02 ライブレポート
03 ミュージアム日記
イラスト図案帳2
ライフスタイル編
01 わたしのスープレシピ
02 ガーデニングダイアリー
03 ハンドメイド仕様書
04 暮らしの豆知識カード
イラスト図案帳3
My Toolbox ノート
Chapter2 ちょこっとメモログ
イラスト備忘録 描きとめておきたいもの
My Toolbox 筆記用具
Chapter3 ライフログノートのおすそわけ
01 ロールレター
02 トランクレター
03 フィールドメモ
04 おさんぽ案内状
05 鳥がはこぶレター
06 ミュージアムガイド
07 ミニ・レシピ帖
08 種まきキット
09 手芸パーツサンプラー
10 タグの付せんホルダー
My Toolbox 好きな紙もの
Chapter4 ノートもカスタマイズ!
01 ソフトファイルカバー
02 フラッグひもしおり
03 窓つき封筒ポケット
04 ひも綴じ表紙
05 ラベルシールの丸インデックス
06 ノート イン ノート
07 アコーディオンブック
08 コーヒーフィルターポケット
09 ゴムバンドのペンホルダー
10 トンボつき封筒のノートカバー
エピローグ
タグ:宇田川一美

さみしさの周波数 (乙一) [ ア行 (書籍)]

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さみしさの周波数 (角川スニーカー文庫)

  • 作者: 乙一
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2002/12
  • メディア: 文庫
角川スニーカー文庫:平成15年1月1日初版第1刷発行:平成15年5月25日四版発行:(¥457)

四編収録。
 未来予報 あした、晴れればいい。
:主人公が小学生の時。近所の清水と言う存在は知っていたが仲が良いわけでは無かった。近所に越して来た同級生・古寺直樹と知り合うまでは。そして古寺は、二人に関する予言をした。
もどかしい主人公と清水の関係。切ない・・・。

 手を握る泥棒の物語
:突然、五年ぶりに会う伯母に古い温泉宿に呼びつけられた俺。
金に困っていた俺は、泥棒を思いつく。
爽やか。途中、ドキドキして逆読しちゃったけど、面白かった。

 フィルムの中の少女
:映画研究会の封印されていたフィルム。そこには、ある筈のない姿が映っていた。
怖かった。そして切なかった。
でも父親のやった事は、父親のやる事では無いよね、全く。娘を愛していなかったとしか思えない。

 失はれた物語
:閉じ込め症候群。
これは別の本で読んだ事がある。これも切ない話。これで良いのかと思う。でもどうしようもない。
本人がどうしようもないのに、傍観者でさえ無いわしが何か出来る筈も無いよね。
だからただひたすら、切なくなる。

図書館の本なんだけど、なぜかイラストレーターの名前が綺麗に破り取られていた。
公共の本になんて事をするんだ。
表紙カバー見返しに、名前書いてあるけどね。馬鹿じゃないの?
タグ:乙一

すずめのほっぺはなに色ですか? (阿川佐和子編) [ ア行 (書籍)]

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教えて!gooの本 すずめのほっぺはなに色ですか? 阿川佐和子編    教えて!gooの本

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 2006/06/15
  • メディア: 単行本
教えて!gooの本 すずめのほっぺはなに色ですか?:
マガジンハウス:2006年06月15日第1刷発行:(¥1300)

「教えて!goo」に寄せられた質問と回答と、それを読んだ阿川佐和子氏と編集者の雑談。
阿川佐和子氏の会話が面白い。
京極夏彦氏の名前がちょくちょく出て来るのも気になる(笑)。
蕎麦の旨い食べ方はタメになった。
タグ:阿川佐和子

ゴーストハント 6巻 海からくるもの (小野不由美) [ ア行 (書籍)]

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ゴーストハント6 海からくるもの (幽ブックス)

  • 作者: 小野不由美
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2011/09/22
  • メディア: 単行本
メディアファクトリー:2011年7月15日初版第1刷発行:¥1350

SPRを訪ねて来た青年・吉見彰文。彼が連れて来た姪・葉月には首の周りに赤い湿疹が縄の様につき、背中には湿疹で戒名が書かれていた。
SPRの三人、ナル、リンさん、麻衣は、ぼーさんと綾子も同行して、車で三日かけて能登にある吉見家に向かった。
吉見家は岬の上に立つ会員制の料亭だった。
今回の依頼主で、彰文の祖母である吉見やえからの話によると、吉見家は代替わりの時に必ず変事が起こると言う言い伝えがあった。バタバタと人死にが出る。
そして先日、やえの夫が亡くなり、葉月の湿疹や飼っている動物たちの死など変事が始まったと。

これはもう、綾子の大活躍が楽しみの回ですねー^^
次々に人が死ぬけど、そんなに怖くない。ホラーと言うより、家族の呪いの原因を探る推理小説な感じ。
漫画よりも親族・家系などが詳しくあって(混乱もしたけど(苦笑))深く納得がいった。「代替わりの時に~」が漫画だと、そんな感じには思えなかったので。
 次回はいよいよ最終巻。リーフレットによると、カバーが面白い事になるようだ。
それと、シリーズ購入特典が「全巻が入る専用BOXと特別冊子」と書いてある。うわ~ヤバイ、過去の巻探さないと!
タグ:小野不由美

シック・マザー 心を病んだ母親とその子どもたち (岡田尊司) [ ア行 (書籍)]

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シック・マザー 心を病んだ母親とその子どもたち (筑摩選書)

  • 作者: 岡田 尊司
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2011/06/15
  • メディア: 単行本
筑摩選書:筑摩書房:2010年6月15日初版第1刷発行:(¥1700)

子どもの心や行動、発達の問題とみなされる状態の背後に、母親の病が隠されていた!(見返しより)
事例ばっかり読んで、丁寧な説明は流し読みしてしまったが、面白かった。
解り易い文章なので、きちんと読めば、もっとちゃんと理解出来ただろう。
鬱病やその他の事由で病める母親となったシック・マザー達、そんな母親に育てられてしまった子供達が、健康に成長出来なかったとしても、仕方無い事なのだ。
また、どの母親もシック・マザーになり得るし、あるときにシック・マザーの状態だった母親も、健康な状態を回復するこができる。
シック・マザーと言うのはそういう状態なのだ。
タグ:岡田尊司

ゴーストハント 5巻 鮮血の迷宮 (小野不由美) [ ア行 (書籍)]

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ゴーストハント5 鮮血の迷宮 (幽BOOKS)

  • 作者: 小野不由美
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2011/07/13
  • メディア: 単行本
メディアファクトリー:2011年7月15日初版第1刷発行:¥1350

突然SPRの事務所に現れた女性・森まどかの一言で、あのナルが出張から急ぎ戻って来た。
更に彼女は驚くべき依頼をした。依頼者は元首相。
マスコミにナルが表立たない為に、安原を身代わり所長に仕立て、一行が訪れたのは長野県の山奥の洋館。
以前見た洋館よりも遙に規模が大きく、まるでお城のようなそこで、失踪事件が相次いだ。
他の霊能力者も多く呼ばれ、おのおのが独自に調査を始めるが、その中からも行方不明者が出てしまう。
屋敷は、建て増しに建て増しを重ね、窓の外が隣の部屋だったり、ドアの先は壁だったり、理解不能の状態だった。
地道な調査を重ねるSPRだったが。

漫画のゴーストハントでも、私が一番怖いエピソードだと思った浦戸のお話っ!
怖かった・・・電車内で読んでいたらクライマックスの辺りで帰り着き、家の中で一人で読むのは怖かったので、続きがものすごく気になりながらも、先を読むのは翌日の電車の時にした・・・程だ(苦笑)。
浄めの火で安らかになったのなら良いけどねぇ。
タグ:小野不由美
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