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三月は深き紅の淵を (恩田陸) [ ア行 (書籍)]

アマゾンにリンクしています三月は深き紅の淵を (講談社文庫)

三月は深き紅の淵を (講談社文庫)

  • 作者: 恩田 陸
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2001/07/13
  • メディア: 文庫
講談社文庫:2001年7月15日第1刷発行:2002年5月30日第6刷発行:(¥667)

第一章では、読書好きの青年が、自社の会長の別宅に招待され、そこで幻の稀覯本を探す。
その本「三月は深き紅の淵を」は、たった一人にたった一晩だけ貸す事が許された、希少な本らしい。そしてものすごく面白いとか。
結局、四人で一章ずつ書いていると言う事なのか。自分の理想の小説を書き記すなんて出来るんだろうか。
第二章では、二人の女性編集者がその本の手がかりを追って、出雲へ向かう。誘った女性は、その本の所有者だった父から、一晩だけ読ませて貰っていた。もちろん誘われた女性もその本の事は聞いていた。そして、誘われた女性の方が実は・・・
姉妹の物語。
第三章は、篠田美佐緒と林祥子と言う異母姉妹の死から始まる。
異母姉妹って、そんなに会いたいものなのかと思う。確かに自分と半分血が繋がっているのかもしれない。でも半分だけだし、とうに自分と切れている人の子供なのに。姉妹と思えるのが凄い。
第四章は、なんだか三つの話が(それ以上か?)段落毎に入れ替わる感じで、ちょっとイライラした。私は早く犯人が知りたいのだ。
読み進める毎に目眩がする思いだった。第三章が一番好きかな。解り易いから。
 ちなみに第一章で説明されていた「三月は深き紅の淵を」の内容は、四部作になっている。
第一章 黒と茶の幻想 風の話
 四人の壮年の男女が旅をするロードムービー的な話。
第二章 冬の湖 夜の話
 失踪した恋人を探す女性が主人公。恋人には殺された彼女が居た。
第三章 アイネ・クライネ・ナハトムジーク 血の話
 少女が避暑地で生き別れの異母兄を探す。
第四章 鳩笛 時の話
 唯一一人称の章。作家の話。いつも登場する少女が居る。

< タイトルリスト >
第一章 待っている人々
第二章 出雲夜想曲
第三章 虹と雲と鳥と
第四章 回転木馬
タグ:恩田陸
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