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2011年2月20日、移転して来ました。
リンク切れ多数あり。修正は一生終わらないかも・・・

象と耳鳴り (恩田陸) [ ア行 (書籍)]

アマゾンにリンクしています象と耳鳴り―推理小説 (祥伝社文庫)

象と耳鳴り―推理小説 (祥伝社文庫)

  • 作者: 恩田 陸
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2003/02
  • メディア: 文庫
祥伝社文庫:平成15年2月20日初版第1刷発行:平成15年3月10日第2刷発行:(¥562)

曜変天目の夜、新・D坂の殺人事件、給水塔、象と耳鳴り、海にゐるのは人魚ではない、ニューメキシコの月、誰かに聞いた話、廃園、、待合室の冒険、机上の論理、往復書簡、魔術師、以上12編と、あとがき、文庫版あとがき収録。解説・西澤保彦さん。
「曜変天目の夜」
引退した裁判官・関根多佳雄は妻・桃代と美術館に国宝の茶碗を見に来た。そして十年ほど前に亡くなった友人・酒寄順一郎の事を思い出す。紅茶党の彼。その夜、娘・夏も交えてレストランの卓に着いた時、ポットが空になる。友人の死因は・・・
「新・D坂の殺人事件」
渋谷駅前、D坂への入り口には様々な人の群れ。その中に洒落者の老人が何かを見上げていた。彼は「堕天使を」見ていると言った。そして若い男が変死体で発見される。
「給水塔」
関根多佳雄と時枝満は散歩仲間だ。ある日満は、とある駅に関根を呼び出し、給水塔まで彼を連れて来た。そこで不思議な話を立て続けに聞く関根。
「象と耳鳴り」
喫茶店のカウンターで、見知らぬ上品な老婦人が関根多佳雄に言った。「あたくし、像を見ると耳鳴りがするんです。」それは七歳の時。
「海にゐるのは人魚ではない」
曇り空の海辺。関根多佳雄は息子・春(しゅん)と伊東の外れに住む偏屈な男を訪ねる途中だった。だが車がエンストし、息子は業者を呼びに行った。そこに通りかかった小学生の会話が、海にいるのは人魚じゃないんだよ」だった。
「ニューメキシコの月」
関根多佳雄は転倒してすねにひびが入り、入院していた。見舞いに来た貝谷は東京地検に勤める優秀な男で、関根に、ニューメキシコの月が写ったポストカードを見せた。それを送って寄越したのは、連続殺人事件を起こした死刑囚で元医師・室伏信夫だった。
「誰かに聞いた話」
関根多佳雄は妻と食事中、変な話を思い出したが、それが誰に聞いたか思い出せない。この前起きた強盗事件の話だ。
「廃園」
関根多佳雄は薔薇の香りにむせ返る庭に足を踏み入れた。出迎えてくれたのは、いとこ・結子の末娘・結花。薔薇の香りに三十年以上前の情景が浮かぶ。
「待合室の冒険」
駅の待合室。関根多佳雄と息子・春は、人身事故のせいで足止めを喰らっていた。東京地検に勤める春は、上司も認めるツキのある男だった。
「机上の論理」
関根春と夏は、現役の検事と弁護士。従兄弟・隆一に見せられた数枚の写真から、その部屋の持ち主を当てる謎に挑んでいた。
「往復書簡」
関根多佳雄と新聞記者の姪・孝子の不思議な手紙のやりとり。
「魔術師」
検事を早期辞職し、郷里の宮城県で農家を継いだ貝谷毅が関根多佳雄を招待した。貝谷は都市伝説を研究していた。不気味な赤い犬の話。巨大な観音様。石鹸で出来たお地蔵様。
 関根多佳雄がじわっと謎を解く。面白かった。
あとがきの、装幀の話も面白かった。確かにそんな感じだ。
タグ:恩田陸
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