2011年2月20日、移転して来ました。
リンク切れ多数あり。修正は一生終わらないかも・・・
ひとりぐらしも5年め (たかぎなおこ) [ タ行 (書籍)]
東京に出て来て五年目(発行当時ですね)の作者の、一人暮らしのあれこれを描いたエッセイコミック。
お味噌汁をきちんと作るのは偉いなー。
<もくじ>
5年めの部屋
わびしく質素なつくりおきごはん
いつものスーパーでお買い物
お金と私のシュールな関係
お風呂タイムで現実逃避
うっかり怖いビデオを見た夜
ふるさとやああふるさとやふるさとや
女一人の丼飯屋
風邪をひいた冬の夜
帰省の際の戦利品
へっぽこ防犯
深夜3時の模様がえ
ひとり呑みの作法
夢見る引っ越し理想の間取り
番外編 はじめてのお部屋探し
ひとりぐらし比較 (章の合間に一頁ずつ、全五頁)
カモミール・ティーは雨の日に (ローラ・チャイルズ/東野さやか・訳) [ タ行 (書籍)]
ランダムハウス講談社:2008年5月9日第1刷発行:(¥800)
詩の朗読会の後の、ガーデンパーティのケータリングを担当したセオドシア達だったが、雨の為、大慌てで室内に準備を移動する。
ところが、その朗読会の映像係が射殺されてしまった。
パティシエのヘイリーの強い頼みもあって、セオドシアは事件を調べる。
今回は、事件の内容より、セオドシアとジョリーの恋の行方が気になった。ジョリーのプロポーズあり、セオドシアの新しい恋人候補出現あり、ジョリーとの喧嘩ありと、急転直下な感じで、これからどうなっちゃうんだろう!?
カモミール・ティーは雨の日に (ランダムハウス講談社 チ 1-6 お茶と探偵 6)
- 作者: ローラ チャイルズ
- 出版社/メーカー: ランダムハウス講談社
- 発売日: 2008/05/10
- メディア: 文庫
緋色の研究 (コナン・ドイル/各務三郎・訳) [ タ行 (書籍)]
A STUDY IN SCARLET by Sir Arthur Conan Doyle
:偕成社:1984年11月1刷:2003年2月32刷:(¥1000)
ホームズとワトソンの出会いと一番最初の事件の話。第一部 元陸軍軍医ジョン=H=ワトスン医学博士の回想録、第二部 聖者の国の二部で構成されている。
新興宗教に出会った為に恐ろしい目に遭った一家と、その事件の関係者に復讐する男の話。
新興宗教と言っても、今でもある宗教なので、先にこれを読んでたら印象最悪だったかも。
ワトソン博士がまだホームズのやり口に懐疑的なところが面白かった。まあ途中からすっかり崇拝者になっている感じだったが。
毎週、ホームズのドラマをTVで観てるんだけど、作品を検索してみたところ、どうもこれを読んだ事が無い気がして借りた。読んでなかったと思うが、実はシリーズを読んだのが大昔ではっきりしなかった(笑)。
ときめきメモリアルGirl's Side 2nd Season Short Stories (ちゃい) [ タ行 (書籍)]
DS用ゲーム「ときめきメモリアルGirl's Side 2nd Season」のノベライズです。
「#1 プレゼント」「#2 ヒカリとカゲ」「WHITE DAY」の三編収録。
「#1 プレゼント」は、2nd Seasonになって追加された新キャラクタ、古森拓くんと主人公の物語。
「#2 ヒカリとカゲ」は、同じく2nd Season新キャラの真嶋太郎先輩とのお話。
古森くんも真嶋もまだ攻略してないので、ちょっと未消化な感じ。攻略終わらせてからもう一度読むべきかなと思いました。
最後の「WHITE DAY」は、主人公と佐伯瑛がメインの物語ですが、他のキャラとそれぞれの「恋人」とのホワイトディ物語でもあります。
出て来る男の子達が可愛いです!彼女へのホワイトディプレゼントを一生懸命悩んでいる様子、そしてそこから見えてくる二人の関係、深い思いが良いです。じわぁっと来る感じです。
今イチオシがクリスなので、あのプレゼントはこうやって悩んでくれたんだ~なんてほんわかしちゃいました♪
そうです、出て来る男の子全ての彼女の立場になって(笑)読んでも良いんですねー。幸せな気持ちになれました。
コナミノベルス「ときめきメモリアルGirl's Side 2nd Season Short Stories」 (KONAMI NOVELS 24)
- 作者: ちゃい
- 出版社/メーカー: コナミデジタルエンタテイメント
- 発売日: 2008/03/28
- メディア: 新書
ときめきメモリアルGirl's Side 2nd Kiss Short Stories Vol.1 (ちゃい) [ タ行 (書籍)]
その、ときメモGS2Kのノベライズ、と言うか派生版小説がこれです。
佐伯くん、氷上くん、ハリー、真咲先輩が相手の恋愛短編小説集となっています。当然、各話の主人公は別の女の子(でも自分)です。
それぞれのキャラの日常や考え方、しゃべり方などが判って楽しかったです。主人公は、おっとりして鈍感で、自分の気持ちもはっきり解らない、可愛い女子高生です。
ゲームでは、まだ佐伯くん以外とは仲良くなってないので(真先とか会った事無いよ!)、読むの佐伯編と女の子編だけにしようと思っていましたが、ついつい読み進めてしまいました。ネタバレとか平気なんで、逆にそれぞれのキャラクタに会うのが楽しみになりました。
早く進めよう!で、Vol.2が早く慾しいな!(若王子先生ファン)
ときめきメモリアルGirl’s Side2nd Kiss S (1) (KONAMI NOVELS 14)
- 作者: ちゃい
- 出版社/メーカー: コナミデジタルエンタテイメント
- 発売日: 2007/02/28
- メディア: 新書
小径の向こうの家 母ターシャ・テューダーの生き方 (ベサニー・テューダー) [ タ行 (書籍)]
夜市 (恒川光太郎) [ タ行 (書籍)]
ターシャのスケッチブック (ターシャ・テューダー) [ タ行 (書籍)]
ジャスミン・ティーは幽霊と (ローラ・チャイルズ/東野さやか・訳) [ タ行 (書籍)]
ジャスミン・ティーは幽霊と [お茶と探偵5] (ランダムハウス講談社 チ 1-5 お茶と探偵 5)
- 作者: ローラ チャイルズ
- 出版社/メーカー: ランダムハウス講談社
- 発売日: 2007/12/01
- メディア: 文庫
ランダムハウス講談社:2007年12月1日第1刷発行:(¥800)
古い文化を大切にする町チャールストンで、インディゴ・ティーショップを経営するセオドシア・ブラウニング(愛称セオ)が、素人探偵になってしまうシリーズ第五弾。
チャールストン医療協会が主催するイベント「ゴースト・ウォーク」でも、セオとパティシエのヘイリー・パーカーはケータリングを担当し、またティーブレンダーのドレイトン・コナリーは素人役者としても参加していた。場所は、独立戦争や南北戦争の死者も多数眠る由緒あるジャスミン墓地。
しかし、ここに本物の死人が出現してしまった。死因は・・毒殺!
恋人ジョリー・ディヴィスに哀願され、セオは動き出した。
面白かったですー♪
今回は、発端が医療協会な上、死因がフェンタニルによる毒殺。注射器が落ちてたりもするし、被害者や被疑者は、カーディオテック社と言う心臓病治療の機械を開発する会社の関係者だったりと、とても興味を惹かれました。
血管形成に使われるノヴァレーザーって、本当にあるのでしょうか。
そして、途中で犯人の予想がついたので、「危険」にどんどん近寄っていくセオにハラハラドキドキしました。声上げて止めたいくらい。それが、作者の企みだったのかもとも思いました。さっさと殺されないのが不思議なくらい。
しかし、古き良きチャールストンでは技術の進歩は遅れがちなのかもしれません。カメラ付き携帯電話が、こんなに物珍しく扱われるとは、ほのぼのした町です。
あと、出たばっかりの新刊を借りられたので、本が綺麗な上、出版社の栞もそのままで嬉しかったです♪
イングリッシュ・ブレックファスト倶楽部 (ローラ・チャイルズ/東野さやか・訳) [ タ行 (書籍)]
イングリッシュ・ブレックファスト倶楽部 お茶と探偵4 (〔ランダムハウス講談社文庫〕―お茶と探偵 (チ1-4))
- 作者: ローラ・チャイルズ
- 出版社/メーカー: ランダムハウス講談社
- 発売日: 2007/04/28
- メディア: 文庫
ランダムハウス講談社:2007年5月1日第1刷発行:(¥780)
インディゴ・ティーショップのオーナー、セオドシアが、素人探偵になってしまうシリーズ第四弾。
今巻では、セオの信頼するティー・ブレンダー、ドレイトン・コナリーの、古くからの友人ハーパー・フィスクが死体となって発見され、更にその発見者がセオ(セオドシアの愛称)だったために、事件に首を突っ込む事になる。
セオの友人(?)デレイン・ディッシュも前から鬱陶しかったが、彼女の姉ナディーン・デズローリエは最凶だった。犯人も顔負けかも(笑)。
気になったところ。40頁6~8行目のデレインを称した文章。
「コットン・ダック服飾店のオーナーであり、ヘリテッジ協会のボランティアであり、セオドシアの親友であり、並はずれた色目使いでもある。」に続く、
「順番は必ずしもこのとおりではないけれど。」の意味が解らない。
順番て何?
ホームレス中学生 (田村裕) [ タ行 (書籍)]
アール・グレイと消えた首飾り (ローラ・チャイルズ/東野さやか・訳) [ タ行 (書籍)]
アール・グレイと消えた首飾り お茶と探偵 3 (ランダムハウス講談社文庫)
- 作者: ローラ・チャイルズ
- 出版社/メーカー: ランダムハウス講談社
- 発売日: 2006/12/02
- メディア: 文庫
2006年12月1日第1刷発行:(¥780)
シリーズ第三作。
婚約披露パーティで、いきなりガラスの屋根が落ち、下敷きになった未来の花婿が死去する。事故と思われたのだが、セオドシア(以下セオ)は気になる点を見つける。
次の予約が入ってたので、頑張って(笑)読んだ。
三作目は殺人事件を追うのでは無く、連続盗難事件がメイン。しかし死人は出てるし、セオの周りには怪しい人が居たりで、セオの犯人を見つけ出したい欲求は高まるのである。
グリーン・ティーは裏切らない (ローラ・チャイルズ/東野さやか・訳) [ タ行 (書籍)]
グリーン・ティーは裏切らない お茶と探偵(2) (ランダムハウス講談社文庫)
- 作者: ローラ・チャイルズ
- 出版社/メーカー: ランダムハウス講談社
- 発売日: 2006/04/01
- メディア: 文庫
2006年4月1日第1刷発行:(¥780)
シリーズ第二作(第一作目の感想はこちら)。前作から半年後のお話。
シリーズの舞台である町チャールストンでは、四月の恒例行事、アイル・オブ・パームズ・レースと言うヨットレースが始まった。ゴール地点では、セオドシア達のケータリングで「海辺のお茶会」も開かれ、大忙し。ところが、ゴールの号砲とともに、有名な資産家で新婚のオリヴァー・ディクソンが即死する。
前作と同じように、今度は他人の家の庭に侵入するなんて悪事も働いている主人公。
読んだ感じではそんな悪印象は受けないティモシー・ネヴィル会長やティドウェル刑事が、物凄く苦手のようで、逆にセオドシアが嫌いになりそうだ(笑)。
しかし、内容は面白い。むやみやたらと人名が出て来たり、服や庭の形式をこと細かに説明したり、そういう余計な所がとても楽しい。
これらの印象は訳にもよるのかもしれない。訳がイマイチな感じがするのだ。意味不明な単語が多くて、単語をそのままカタカナにして読者に丸投げされているような。
私が勉強不足なだけだろうか。例えばエステート・ジュエリーとか酸素アセチレン・トーチとか。
こういうのを説明してくれたら、またすっきり読み進めるのにと思う。
検索して初めて知った言葉だが、コージー・ミステリと言うジャンルになるらしい。(このシリーズがコージーとは言い得て妙だ(笑)。)
ウィキペディアのコージー・ミステリの項目によると、特徴の一つに暴力表現を極力排除していることと言うのがある(最終更新 2007年7月3日(火)06:01版)。
確かに、それがありがたいと思う。以前、興味深かったが、あまりにヴァイオレンスだったので読み進められなくなった本がある。
これからは、コージー・ミステリを選んで読んでいきたい。
話は変わるが、図書館で予約して借りたこの本、中が二頁ほど破られていた。無くなっている訳では無いので読めたが、公共の本を破いてそのまま返すなんて、なんて道徳心の無い人だろう。
一昨日も、「予約していた本が入荷」の連絡を受け、借りに行こうとしたら、直前に図書館から電話が入り、「取り置きの本を見てみたら、後半、無くなっている所があるので、ちょっと待って慾しい」(!?)と言われた。
うっわぁーどうなってたんだろう?と思う。無くなっているんじゃ、そこは当然読めないんだから、借りてたらガッカリだったろう。
公共の本を読めなくする事だけは、勘弁して慾しいなぁ。
ダージリンは死を招く (ローラ・チャイルズ/東野さやか・訳) [ タ行 (書籍)]
お茶と探偵 1 ダージリンは死を招く Death by Darjeeling:
2005年9月13日第1刷発行:(¥780)
Teashop Mysteries お茶と探偵シリーズの第一作だそうです。
主人公セオドシア・ブラウニングは36歳にして、自分のティーショップを持つ魅力的な女性。お店には、素晴らしい茶葉鑑定人ドレイトン・コネリーと、一流の腕前を持つ若きパティシエ、ヘイリー・パーカーが働いています。
新しく始めるお店のサイトや、年末にかけてのお茶の事だけで手一杯な彼女でしたが、街のイベントで行った出張ティーサロンで、なんと死人が出てしまいます。それもお茶に入れられた何かに寄る毒殺!?
素人探偵セオドシアのハラハラドキドキの冒険が始まります。
他人の家を勝手にうろちょろするのは、読んでいて心臓に悪いし、主人公のイメージもちょっと悪くなったり。
頁数は多いが、文字が大きくて読み易い為と思われる。文章も(言い回しが理解出来なかった二、三行を除いて)とても解り易かった。
続きも既に何作も出ているみたいなので、張り切って読もう♪
宮中賢所物語―五十七年間皇居に暮らして (高谷朝子) [ タ行 (書籍)]
タイトル通りなのですが、皇居には、「賢所」と言う場所があり、そこに57年間、内掌典としてお仕えされた方が著された本です。賢所や宮中三殿のこと、内掌典の「お仕事」についてなど、これでしか読む事が出来ない実体験に基づいた物事が多く記されています。
作者の職種である内掌典とは、賢所=皇室で祀られる大神の神殿に使える巫女のようなものと思います。朝、夕、夜と「おつとめ」を欠かさず、清いものと不浄のものを厳密に区別し、神殿に供える物には、着物の袖さえ触れぬように気遣う、厳粛なお仕事です。
平安を思わせるような、着物姿で毎日を過ごす(賢所の傍に、内掌典の侯所と言う寮のような場所があります)、もちろん寝る時も着物です。おつとめの度に着替え、祭礼にも季節に合わせ、決められた物に着替え、現代には、たとえ皇居と言えども、こうした姿で居続けるのは内掌典だけだそうです。
読んでいて、別世界のように思われました。こんな世界が、まだ日本に存在しているのです。もちろん、ずいぶん現代にマッチするようになって来ているそうですし、この作者が退職された後は、若い人が四年交替で仕えるのみとなり、本当の内掌典は作者の代で終わったのではと思います。
それでも、作者はつい最近までこうやってお仕えしていらっしゃったのです。
平安物が好きな私は、大変興味深く、面白く読みました。大切な一冊になりそうです。
ひとりたび1年生 (たかぎなおこ) [ タ行 (書籍)]
メディアファクトリー:2006年12月4日初版第1刷発行:¥1000
「150cmライフ」で有名なイラストレーターさんの、一人旅に挑戦のコミックエッセイ。
日光鬼怒川、鎌倉、長野善光寺、花巻温泉、博多、沖縄、京都、三重の八章と旅のおもいで写真館のページ、そしてあとがきがある。
その場所のミニガイドブックとして面白いし、ちょっと一人旅してみようかなとも思える楽しい本。
善光寺では宿坊に泊まっていて、そのシステムが興味深かった。
花巻温泉で泊まったのは自炊の出来る湯治場と言う事で、布団とか枕、シーツなども全部有料貸し出しなんだ(持ち込みOK)!炊き出しがあったり、食材売ってたり、熊本の地獄温泉を思い出した。
(借りを貸りと書いているのはどうか。チェック入らないのかな。)
博多の長距離バス体験も凄い。事故が事故を呼び(?)予想も付かない長時間に、思いがけない非常食登場に笑った。(博多弁ぽくする為にか、何にでも語尾に「と」を付けるのは違和感バリバリだったが)
沖縄は三泊四日のダイビング講習体験。
京都では舞妓体験など、段々一人旅に上達(ん?)して来て、楽しい旅になっている様子がまた良い。
最後の三重は地元だそうで、しみじみとしめくくり。
奥付に、この本に携わった人達の経験値がさりげなく書いてあるのもナイスです。
バカ日本語辞典 (谷口一刀・編著) [ タ行 (書籍)]
バカ日本語辞典-全国のバカが考えた脳内国語ディクショナリー-
:平成19年1月5日初版第1刷発行:¥1080
バカ世界地図に続く、みんなでくだらないものを作るサイト(笑)借力の本。バカ日本語集、ジャンル別バカ用語集、バカことわざ辞典、バカコンテンツ集に分かれ、大笑いしたり、えっ知らなかった!と蒼白になったり(苦笑)して、楽しめる。
例えば、「月極駐車場」をゲッキョクと読んでいたとか、「親子水いらず」は親子で水を我慢する事だと思っていたとか、こういうよく聞く事から始まって、もの凄い高度な思いこみなど(「禁固刑」大笑い!)あり、誰でも一度読んでみるべきかも。
自分も間違って覚えてた事が、幾つかありましたからねぇ(汗)。
ただ、バカことわざ辞典は、そんなに面白くなかった。思い違い、覚え間違いを楽しむのでは無く、作った感じがするので、「悪魔の辞典」ぽい印象を受けた。
聊斎志異考 (陳舜臣) [ タ行 (書籍)]
聊斎志異考 中国の妖怪談義
:中公文庫:1997年8月3日印刷・1997年8月18日発行:¥648
作者が、何種類かある「聊斎志異」のテキストから、より原本に近いと思われる12巻本「鋳雪斎抄本」より、各巻一篇ずつ選んで書かれている。
文中に出て来る土地や名詞、風習も判りやすく解説してあり、とても面白く読めた。もっと読みたいくらいだ。
この中で特に面白かったのは、「雲蘿公主」だった。公主と言うのはお姫様の事なんだけど、ここに出て来るのは天の宮殿のお姫様で、その不思議な事は想像を超えている。生まれた子供の運命を見てしまえるのは、天人には普通の事なのだろうか。
それにしても、以前エントリした聊斎志異 岩波少年文庫で、言っていた大人向けの抄本が読めて嬉しかった。
<タイトルリスト>
第1話 美しき狐
第2話 侠女
第3話 幽霊なんかこわくない
第4話 公孫九女
第5話 西湖公主
第6話 幽霊塾の人たち
第7話 阿英という女
第8話 霍女変幻
第9話 雲蘿公主
第10話 神女
第11話 黄英とその弟
第12話 錦瑟と春燕
手塚治虫博物館 (手塚治虫+小林準治) [ タ行 (書籍)]
講談社+α文庫:2003年8月20日第1刷:
作者の小林さんは、奥付によると、1966年よりアニメーターとして手塚先生の元で働いていらっしゃったそうだ。そして日本昆虫協会監事の肩書きもあるので、名前に「虫」のある手塚先生とは、きっとそういう話で仲良かったのだろうと想像する。
この本は、手塚先生の無数の作品から、まさに博物館と言えるほどの、ありとあらゆる動物植物を抜き出し、まとめて紹介してくれる。
この本を読むと、本当に手塚先生は動植物になんて明るい人だったのだろうと尊敬を新たにする。
漫画の記号的な「犬」「猫」「魚」だけでは無く、例えばボクサー、シェパード、プードル、例えばジャコウネコ、イリオモテヤマネコ、サケ、シイラ、ピラルク等々描き分けられた犬や魚たちがいろいろ登場しているのだ。
内容は、第一章 哺乳類、第二章 両生類・爬虫類、第三章 魚類・甲殻類・貝類、第四章 鳥類、第五章 樹木、第六章 草花・有用作物の六章に分かれている。それぞれにたくさんの項目がある。
哺乳類に「手塚治虫」、鳥類に「火の鳥」が入っているのも面白い。
また、最後に「ヒョウタンツギ」や「ブクツギキュ」等の項目もあり、ママーやスパイダーもちゃんと載っていて嬉しい♪
夢見る人の物語 (ロード・ダンセイニ/中野善夫・他 訳) [ タ行 (書籍)]
Lord Dunsany作 / 中野善夫 中村融 安野玲 吉村満美子訳
河出文庫:2004年8月20日初版発行(2004年8月10日初版印刷):¥850
読み終わるまで結構長くかかりましたが、それはこの短編集が、場所と時間を選ぶから。
一編一編に頭から飛び込んで、その中に深く泳いでいかないと、話の美しさが見えて来ない。忙しい時間のちょっとした隙に読もうとしても、キラキラと波間に光る鱗が垣間見えるだけなのです。
初期短編集二つを合わせた28話が収録されていますが、そのどれもが、今まで見た事がないような新しい宮殿、新しい船となり、ロード・ダンセイニの世界へ誘われ、うっとりとした、それでいて背筋がゾクゾクするような時間を過ごせます。
また、挿絵も素晴らしいです。
ビアズリーの後継者と言われたそうですが、シドニー・H・シームと言う人で、作品にぴったりの挿絵を付けられています。
(表紙の男の人は、つよに似てる・・・(笑))
この作者、見返しをたった今見て知ったのですが、男爵なんですね。それも18代目?アイルランドの男爵で、18代目ダンセイニ城城主って書いてあります。この短編集に、そういう血統が書かせた部分もあるのでしょうね。
<作品メモ>
こげぱん三都ぶらり旅日記~大阪・神戸編~ (たかはしみき) [ タ行 (書籍)]
ソニーマガジンズ:2005年8月30日第3刷(2005年7月25日初版第1刷):
¥1080
四月に読んだ京都編の続きで、大阪・神戸編。
やりたくなったのが、塩造り。あと神戸東急インが親切なので、泊まってみたいなぁと思ったり。
良いなぁ、旅。三都行ってみたいなぁ。
アマゾンにリンクされています↓
こげぱん三都ぶらり旅日記―京都・大阪・神戸 (大阪・神戸編)
- 作者: たかはし みき
- 出版社/メーカー: ソニー・マガジンズ
- 発売日: 2005/07
- メディア: 単行本
犬が星見た ロシア旅行 (武田百合子) [ タ行 (書籍)]
作者が、夫とその友人と共に、ロシアツアーに参加した時の日記。
読んで良かった。
オンライン書店bk1にリンクしています
犬が星見た ロシア旅行
税込価格: ¥760 (本体 : ¥724)
出版 : 中央公論新社
サイズ : 16cm / 340p
ISBN : 4-12-200894-8
発行年月 : 1982.1
日々雑記 (武田百合子) [ タ行 (書籍)]
ドイツ・ロマンチック街道一人旅 (高桑明) [ タ行 (書籍)]
ドイツ・ロマンチック街道一人旅 サイクリング道600km
発行・東京図書出版会;発売・星雲社;¥1400
2002年秋、作者が還暦・退職記念に、ロマンチック街道サイクリングロードを走破した旅行記。
まずミュンヘンに到着し、そこから列車でフュッセンへ。ドイツの列車には、自転車専用車両があるそうで、さすがドイツと感心した。
フュッセンから、ロマンチック街道自転車専用道路をスタートし、ヴュルツブルクでゴール。
途中立ち寄った町の観光名所なども紹介してあり、面白かった。ドイツ旅行する時に参考になりそう。
オンライン書店bk1にリンクしています
ドイツ・ロマンチック街道一人旅
税込価格: ¥1,470 (本体 : ¥1,400)
サイズ : 19cm / 183p
ISBN : 4-434-04043-X
発行年月 : 2004.6
こげぱん三都ぶらり旅日記~京都編~ (たかはしみき) [ タ行 (書籍)]
ソニー・マガジンズ・2005年3月25日初版第1刷・¥1080
全編カラーで、分かり易く綺麗なイラストと、楽しいコメント満載の旅日記のシリーズ、三作目である。
今回、作者もはりきって体験教室など多めにやってらっしゃるので、何だか全部実際にやってみたくなる感じ。
また、どれもこれも行ってみたくなる紹介具合だ♪
山田松香木店の「練香作り体験」も、自分好みのお香を作ってみたくなるし、平等院に行って菩薩様のトランプ買いたくなったし、舞扇堂で自分のイラストの京扇子絵付け体験をやってみたいし。きりがない。
行った事がある嵯峨野や清水寺も、これを持ってもう一度訪れたい。
こげぱんファンにも重要なお楽しみ、巻末にはやさぐれ4コマが大収穫。
こげぱん、幸せになって慾しいなー。
2005年7月25日には、後編とも言うべき大阪・神戸編が発売予定だそうだ。
楽しみが続いて嬉しいなー♪
ぼくらはみんな生きている (坪倉優介) [ タ行 (書籍)]
ぼくらはみんな生きている―18歳ですべての記憶を失くした青年の手記 (幻冬舎文庫)
- 作者: 坪倉 優介
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2003/06
- メディア: 文庫
幻冬舎文庫:平成15年6月15日初版:¥495
副題通り、18歳の時に事故に遭い、奇跡的に目覚めた時には記憶喪失になっていた青年が、新しい自分として生き、独り立ち出来るようになるまでの日記のような記録。ノンフィクション。
89年6月からの第一章「ここはどこ?ぼくはだれ?」から、89年9月~の第二章「これから何がはじまるのだろう」、90年4月から第三章「むかしのぼくを探しにいこう」、91年4月~第四章「仲間はずれにならないために」、92年4月~第五章「あの事故のことはもう口に出さない」、そして94年4月からの第六章「ぼくらはみんな生きている」は01年5月まで。
日付は無いが、何も判らない状態(食べ物も何も判らなかった)から就職して独立するまでの変化が、タイトルを見ていっても理解出来る。最初の頃は、御飯粒に驚き、大好きだった刺身も忘れている事に、母親の落胆の声がする。
そう、これは、母の愛の記録でもある。18年間慈しみ育てて来た息子を取り戻すのでは無く、新しい息子として育てて行ったのだ。
各章毎に、「母の記憶」と言う頁があって、最も近しい傍から見た、彼人の葛藤や苦難、喜びが綴られている。
先生が叱ってくれたり、ずっと助けてくれる友人が居たり、師匠が見守ってくれたり、これを読むと、人間は悪い奴ばかりじゃないなーと嬉しくなる。