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2011年2月20日、移転して来ました。
リンク切れ多数あり。修正は一生終わらないかも・・・

夢見る人の物語 (ロード・ダンセイニ/中野善夫・他 訳) [ タ行 (書籍)]


Lord Dunsany作 / 中野善夫 中村融 安野玲 吉村満美子訳

河出文庫:2004年8月20日初版発行(2004年8月10日初版印刷):¥850




読み終わるまで結構長くかかりましたが、それはこの短編集が、場所と時間を選ぶから。

一編一編に頭から飛び込んで、その中に深く泳いでいかないと、話の美しさが見えて来ない。忙しい時間のちょっとした隙に読もうとしても、キラキラと波間に光る鱗が垣間見えるだけなのです。

初期短編集二つを合わせた28話が収録されていますが、そのどれもが、今まで見た事がないような新しい宮殿、新しい船となり、ロード・ダンセイニの世界へ誘われ、うっとりとした、それでいて背筋がゾクゾクするような時間を過ごせます。




また、挿絵も素晴らしいです。

ビアズリーの後継者と言われたそうですが、シドニー・H・シームと言う人で、作品にぴったりの挿絵を付けられています。

(表紙の男の人は、つよに似てる・・・(笑))




この作者、見返しをたった今見て知ったのですが、男爵なんですね。それも18代目?アイルランドの男爵で、18代目ダンセイニ城城主って書いてあります。この短編集に、そういう血統が書かせた部分もあるのでしょうね。



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夢見る人の物語

夢見る人の物語

  • 作者: ロード・ダンセイニ
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2004/08/05
  • メディア: 文庫




<作品メモ>


I ウェレランの剣

ウェレランの剣

バブルクンドの崩壊

妖精族のむすめ

追い剥ぎ

黄昏の光のなかで

幽霊

渦巻き

ハリケーン

サクノスを除いては破るあたわざる堅砦

都市の王

椿姫の運命

乾いた地で




II 夢見る人の物語

序文

海を臨むポルターニーズ

ブラグダロス

アンデルスプラッツの狂気

潮が満ちては引く場所で

ベスムーラ

ヤン川を下る長閑な日々

剣と偶像

無為の都

ハシッシュの男

哀れなビル

乞食の一団

カルカソンヌ

ザッカラスにて

野原

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不幸な肉体


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