2011年2月20日、移転して来ました。
リンク切れ多数あり。修正は一生終わらないかも・・・
レトロなつかしダイアリー (佐々木ルリ子) [ サ行 (書籍)]
河出書房新社:2005年12月30日初版発行:2005年12月20日初版印刷:(¥1500)
作者が懐かしさを感じる色々な物を集めてある。アイスの蓋(タブが付いてる)に始まって、安全ピン、こぐまのミーシャ、箪笥の取っ手、日清のカップヌードル、マジックインキ、レコード盤等々、食べ物、インテリア、雑貨など多岐にわたる物を、アイウエオ順に紹介している。
書式は、一頁に三点。写真が縦に並んで、各写真の横に説明文が七行ほど。追伸みたいな形で、説明文の所に小さな別のアイテムの写真と、その説明文が四行くらい書いてある事も多い。その際は、本文も四行に短くしてある。
例えば、「オリエンタルのカレー」だと、追記の部分には「ボンカレー」が載っている。
ところどころに、見開きコラムの頁が入っている。「堀内誠一のデザイン」と言うコラムでは、その人の短い略歴と、そのデザイン作品(POPEYEなどの雑誌ロゴ、絵本など)を紹介している。「レトロソーイング」のコラムだと、昔風のエプロンの作り方が簡単に説明されてある。他にもたくさんコラムがある。
色々、懐かしい物があったが、特に「学習こども百科」が嬉しかった!小さい頃愛読していた百科事典だ。「おいかわ-かも」は、一生残る呪文になってる(持ってる人じゃ無いと何の事か不明やね(笑))。アニメの作り方とか載ってたよ。見本は手塚治虫先生の孫悟空だった。内容が幼く思われて来た頃に、妹に譲って、ジャンルジャポニカを買って貰ったっけ・・
と、こうやって、一点一点へのノスタルジーが、なかなか先の頁へ進ませないのであった。
さわの文具店 (沢野ひとし) [ サ行 (書籍)]
小学館:2002年12月10日初版第1刷発行:(¥1600)
「本の窓」1997年1月号~2001年12月号に連載されたもの。作者が、色々な文房具についての思い出などを交え、各三頁のコラムにまとめている。各回ごとに作者のイラストが入っている。
取り上げられている文房具は、切ってぬらし器に始まり、紙縒(こより)、銅版画ブレス機、カラス口、地球儀、椅子、砥石セットにまで及び、自作カレンダーで終わる。
文房具好きなので、とても興味深く読めたが、そうで無くても面白いと思う。「不思議なメモ用紙のゆくえ」での空港検査官のエピソードとか、「南の島で修正液さがし」のタイトルのままの出来事とか、また「椅子の問題点」の気持ちよさそうなところ等々。
文房具を通して、作者の家族環境が読めるのも面白い。奥さん、大変そうだ(笑)。
<各回タイトルリスト>
週末ジャパンツアー (杉浦さやか) [ サ行 (書籍)]
杉浦さやかの旅手帖 週末ジャパンツアー
ワニブックス:2007年4月16日初版発行:¥1300
旅手帖シリーズの第三弾は、とうとう日本編です。
2006年5月から11月の間に、杉浦さんが行った八つの旅を紹介しています。
こけしまつりの東北から、うどんめぐりで四国、友達と歩く京都や、九州縦断しての温泉旅など、可愛いイラストや写真満載で、分かり易くリアルに楽しいです。
八つの旅は、以下のようなテーマ・順序になっています。
夢のこけしまつり 宮城県・鳴子温泉
津軽こけしの里へ 青森県・温湯温泉
ハトヤで慰安旅行 静岡県・伊東
よくばり夏休み 高松、大歩危、高知 四国・三都物語
徹夜おどり2006 岐阜県・郡上、八幡、白鳥
神在月のご縁ツアー 島根県・出雲、松江
大人の修学旅行 京都府・京都
蒸して蒸されて・九州 大分県・別府、熊本県・阿蘇、長崎県・雲仙
それぞれ、同行者も人数も全然違っていて、目的も違うし、やった事も、こけしに絵を描いたと思えば、徹夜で盆踊りに参加したり、ゆったりと秋を満喫したら、割とハードに温泉を巡ったりと、読んでいてわくわくします。
各章の最後には、旅の行程案内や宿泊した所の紹介もあって、近くなら行ってみようかと思わせてもくれます!
さすがは旅の手帖第三弾です。
深夜特急 1巻 香港・マカオ (沢木耕太郎) [ サ行 (書籍)]
新潮文庫:平成18年6月5日37刷:平成6年3月25日発行:¥400
確か、アマゾンのお薦めリストに入って来て買ってみたもの。
一応読んだが、私の求めている旅行記とは違った。どちらかと言うと、私小説的な印象を受けた。そう思って読めば面白いと思うが(一応読み終われたので)、「旅日記」を求めていた身では、がっかりである。
「インドのデリーからイギリスのロンドンまで、乗り合いバスで行く」と決意した作者が、インド航空の破格のチケットを手に入れたが、途中二カ所まで立ち寄れるという特典を利用して、香港へちょっとだけ寄ってみる。ところが、その滞在は予想以上に長くなり、こうして文庫本一冊分を香港・マカオが占めているほどになっていた。
(その上、二巻もまだインドじゃ無いぞ?)
香港では、親切で頭の良いシャンハイニーズに助けられたり、商店街の熱気に押されたり、マカオではカジノに痺れてしまい、DICE(サイコロ)の単数形に衝撃を受けたりする。
巻末には、1993年に行われた、作者と山口文憲さんの対談が収録されている。対談のタイトルが[出発の年齢]、同い年のお二人が、長い旅に出るのなら26歳は適齢期(笑)だとおっしゃっていたり、楽しい対談である。
お散歩ブック (杉浦さやか) [ サ行 (書籍)]
角川文庫:平成18年6月25日8版発行:平成14年9月25日初版発行:¥552
何だか大好きなイラストレーター杉浦さやかさんの本。今回は、彼人がお気に入り・お薦めの50の「お散歩道」を紹介している。1999年発行の単行本を文庫化したこの本には、おまけとして「わたしのお散歩マップ」二頁が追加されているそう。
各「お散歩道」は見開き二頁で構成され、各章は、カラーと白黒コラムが交互になっている。前頁カラーだと良かったなぁ~。
「自分の”好き”を広げる旅」に出て来る、谷内六朗さんのこけしは可愛い。こけし好きじゃないけど欲しい(笑)。
「秋の散歩紅葉ハイキング」、茶系と緑の渋い色遣いがとっても綺麗。他の頁と違い、きっぱりした色分けをせず、滲みを効果的に使っていて好き。
五月になったら、じっくり散歩もしてみたいと思っている今日この頃です。
<タイトルリスト>
ねこの赤ちゃんひろいました。 (島田ケンジ) [ サ行 (書籍)]
えほんとさんぽ (杉浦さやか) [ サ行 (書籍)]
白泉社:平成18年3月8日初版発行:¥1300
作者が、絵本と絵本的なものを捜して、いろんな所を紹介するイラストエッセイ。
一番最初のプチストーリーがとっても可愛い!黒猫ぶーちゃんと、赤毛のらりちゃん(この名前は・・)がお散歩するお話。これを一冊の絵本にして欲しい。子供に読み聞かせたらきっと喜ぶんじゃないかな。
内容は、雑貨屋さんやカフェ、ギャラリー、映画などなんでもあり。可愛いものがたくさん出て来る。
私が一番気に入ったのは、「絵本ができるまで」の章で、豆本を実際に作って詳しく作り方を紹介してあるところ。文具好きには有名な美篶堂の製本工場で、一から手で作られていく。その手作業を想像しうっとりする。
キノの旅X (時雨沢恵一) [ サ行 (書籍)]
キノの旅X -the Beautiful World-
電撃文庫:2006年10月25日初版:¥570
このシリーズ、発売されてすぐ買えたの初めて!嬉しい♪
口絵「ペットの国」、口絵「ティーの願い」、プロローグ「在る男の旅・b」、「インタビューの国」「ホラ吹き達の話」「保護の国」「電柱の国」「こんなところにある国」「ティーの一日」「歌姫のいる国」、エピローグ「在る男の旅・a」収録。
それにしても、さすがあとがき作家!感動しました!この次どうするのか不安にもなりますが・・(苦笑)。
歌姫~で、あの多量の血がどっから来たんだろうと言うのが一つ残った疑問です。
タイトルリスト
「ペットの国」-apPETite-
「ティーの願い」-Get Real!-
プロローグ「在る男の旅・b」-Life is a Journey, and Vice Versa.・b-
「インタビューの国」-Out of the Question-
「ホラ吹き達の話」-Fantasy-
「保護の国」-Meritocracy-
「電柱の国」-Transmission-
「こんなところにある国」-Preface-
「ティーの一日」-a Day in the Girl's Life-
「歌姫のいる国」-Unsung Divas-
エピローグ「在る男の旅・a」-Life is a Journey, and Vice Versa.・a-
<一個だけ作品メモ>
東京ホリディ (杉浦さやか) [ サ行 (書籍)]
祥伝社黄金文庫
:平成17年6月15日第8刷(平成15年4月20日初版第1刷発行):¥714
「ベトナムで見つけた」と一緒に買った本。
東京のあちこちを楽しむ、みたいな本で、東京在住で無い私にはあんまり関係無い内容。
杉浦さんのやさしいイラストがたくさん楽しめたのでよしとします。
ベトナムで見つけた (杉浦さやか) [ サ行 (書籍)]
マーマリングトーク (杉浦さやか) [ サ行 (書籍)]
上海を歩こう (杉浦さやか) [ サ行 (書籍)]
はじめてのハワイ (杉浦さやか) [ サ行 (書籍)]
テレビの鬼 (ナンシー関) [ サ行 (書籍)]
世界文化社:2006年3月1日初版第1刷:¥476
コンビニ本。かの有名な芸能人、著名人についてのコラム集。
ふーんと言う感想。
テレビの鬼 (ナンシー関) [ サ行 (書籍)]
世界文化社:2006年3月1日初版第1刷:¥476
コンビニ本。かの有名な芸能人、著名人についてのコラム集。
ふーんと言う感想。
キノの旅IX (時雨沢恵一) [ サ行 (書籍)]
キノの旅IX-the Beautiful World-
電撃文庫:2005年10月25日初版:¥570
とうとう、現時点での最新刊に辿り着いてしまった。面白かったけど、ちと寂しい。キノの旅がずっと続くように、もっとずっと読んでいられるような気がしてた。
口絵「なってないひとたち」、口絵「城壁の話」、プロローグ「悲しみの中で・b」、「記録の国」「いい人達の夕べ」「作家の旅」「電波の国」「日記の国」「自然保護の国」「商人の国」「殺す国」「続・戦車の話」「むかしの話」「説得力II」、エピローグ「悲しみの中で・a」と豪勢な上に、更にあとがきも普通のとキノのとシズのと揃って楽しい!
あー早く次の巻出ないかなー。
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キノの旅VIII (時雨沢恵一) [ サ行 (書籍)]
キノの旅VII (時雨沢恵一) [ サ行 (書籍)]
キノの旅VI (時雨沢恵一) [ サ行 (書籍)]
キノの旅VI -the Beautiful World-
電撃文庫:2005年9月30日40版(2000年10月25日初版):¥530
危うく7巻を先に読み終えそうだったが、なんとか我慢して、今日6巻買って来た!読んだ(笑)!
口絵に「入れない国」「中立な話」「戦車の話」があり、それからプロローグ「誓い・b」と「彼女の旅」「彼女の旅」「花火の国」「長のいる国」「忘れない国」「安全な国」「旅の途中」「祝福のつもり」とエピローグ「誓い・a」収録。
口絵が、3頁分の折り畳み紙になっていてスゴイ。
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<ネタバレ作品メモ>
キノの旅 V (時雨沢恵一) [ サ行 (書籍)]
キノの旅V -the Beautiful World-
電撃文庫:2005年10月25日25版(2002年1月25日初版):¥510
口絵に目次あり。
プロローグ「夕日の中で・b」と第一話「あの時のこと」も口絵に。
「人を殺すことができる国」「店の話」「英雄達の国」「英雄達の国」「のどかな国」「予言の国」「用心棒」「塩の平原の話」「病気の国」、エピローグ「夕日の中で・a」収録。
それにしても、キノだけなのかもしれないけど、この文庫は栞が無くて困る。せっかく短編集なのに、途中で止めにくい。今は偕成社文庫栞を使っている。
しかし、英雄達のペンダントの絵で、遊星少年パピイのペンダントを思い出したのは、わしだけか(苦笑)。
そして、おとがそでエルメスが何故昆布をどうするつもりなのか謎だー!
<作品メモ>
キノの旅IV (時雨沢恵一) [ サ行 (書籍)]
キノの旅IV -the Beautiful World-
電撃文庫:2004年11月15日26版(2001年7月25日初版):¥490
今回は、巻頭カラー部分にプロローグ、第一話、第二話が書かれている。
プロローグ「紅い海の真ん中で・b」、「像のある国」「xxxxx」「二人の国」「伝統」「仕事をしなくていい国」「分かれている国」「ぶどう」「認めている国」「たかられた話」「橋の国」「塔の国」、エピローグ「紅い海の真ん中で・a」と、11話も入った大盤振る舞い(笑)。
「像のある国」は、谷にある小さな国の住人の、最後のセリフが肝心なんだろうね?
「二人の国」は非常に痛ましい話だった。その後の「伝統」で救われた。
今巻では「橋の国」が一番好き。おめでとう。
<登場人物他メモ>
キノの旅III (時雨沢恵一) [ サ行 (書籍)]
キノの旅III -the Beautiful World-
電撃文庫:2004年6月25日27版(2001年1月25日初版):¥490
口絵「愛と平和の国」、プロローグ「雲の中で・b」があって、「城壁のない国」「説得力」「同じ顔の国」「機械人形の話」「差別を許さない国」「終わってしまった話」の六話があり、最後にエピローグ「雲の中で・a」で締め。
口絵、やっぱり別の物語なんだねー(笑)。シズってとっても堅物!
それと、同じ顔の国で、テッタラなのかテッテラなのか混乱中。いっそ、テッタラとテッテラにしたら良かったのに(笑)。
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<登場人物他メモ>
キノの旅 II (時雨沢恵一) [ サ行 (書籍)]
キノの旅II -the Beautiful World-
電撃文庫:2005年9月30日40版(2000年10月25日初版):¥530
短編連作集の第二弾。ようやく、時間が前後している事をはっきり認識した。
今巻は、口絵に「狙撃兵の話-Fatalism-」と言うのが載っている。カラー絵物語って感じで面白い試み。その後、プロローグ「砂漠の真ん中で・b」と、「人を喰った話」「過保護」「魔法使いの国」「自由報道の国」「絵の話」「帰郷」「本の国」「優しい国」の八話が続き、エピローグ「砂漠の真ん中で・a」で終わる。
と思ったら、その後におまけとして「続・絵の話」がある。実質九話。口絵分いれて十話。でも口絵は絵なのに(普通口絵って本文の絵を持って来るんじゃ・・?)目次にちゃんと独立して存在して、「続・絵の話」は目次には姿形が無い。
陸可哀想。
「人を喰った話」がドキドキした。後の方で、タイトルの本当の意味が判る。
「過保護」は、全部で8頁とちょっと、とても短い話。
「自由報道の国」は、最後ががっかりした。キノが他人事みたいだから。
「優しい国」どうしてそうまで評判が悪かったのか知りたかった。
あとがきも面白かった。市販薬の効能書きみたいになってた。
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<登場人物メモ>
キノの旅 (時雨沢恵一) [ サ行 (書籍)]
キノの旅 -the Beautiful World-
電撃文庫:2005年9月30日43版(2000年7月25日初版):¥530
キノとエルメス、一人と一台の旅。訪れた町一つが一話(例外もあり)の短編連作になっている。
短編なので読み易い。心に少しずつ何かが澱として残るようなそんな話。
今巻には、「人の痛みが分かる国」「多数決の国」「レールの上の三人の男」「コロシアム」「大人の国」「平和な国」の六話と、「プロローグ 森の中で・b」「エピローグ 森の中で・a」が収録されている。
一番心に残っているのは、「コロシアム」での終わりの方の奥さんのセリフだ。「とても素晴らしい国でしたわ」と笑顔で言ったと言う所。何故と言う疑問と、答えを知りたくない思いでいっぱいになる。
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<登場人物メモ>
4時のオヤツ (杉浦日向子) [ サ行 (書籍)]
明日がいい日でありますように。 (鷺沢萠) [ サ行 (書籍)]
五人姉妹 (菅浩江) [ サ行 (書籍)]
ハヤカワ文庫JA:2005年2月25日2刷(1月15日発行):¥700
短編集。
フレドリック・ブラウンのような、優しい雰囲気の9編だった。
「五人姉妹」
もうすぐ35歳になる園川葉那子は、父が亡くなって初めて四人の「妹」達に会う。吉田美登里、小坂萌、海保美喜、国木田湖乃実。
:最後のセリフが切ない。
「ホールド・ミー・タイト」
松田向陽美(こよみ)は、四人の部下も居る社会人でもうすぐ30歳。凛と言うハンドルで、ネットを徘徊しても、そこに溺れる年では無かった。苦しい片想いの相手を「抱かれ枕」でイメージしながら、現実にはそれを隠す大人だった。
:いつかは、こういうネット利用もあり得るのだろうかと思った。ロマンティックなお話。
「KAIGOの夜」
ケンは、フリーライターのユウジと一緒に、<中枢>が新開発した介護されるロボット「KAIGOナンバー」の取材の為、ヨシユキ氏を訪ねた。
:未来がこんな世界になっていては、あまりにも可哀想だ。ロボットが。
「お代は見てのお帰り」
バート・カークランドが、10歳の息子アーサーを出張に連れて来たのは、博物館惑星「アフロディーテ」で美術鑑賞をさせようと思ったからだ。しかしアフロディーテでは全土を挙げて、忌まわしき「大道芸」の、大道芸人フェスティバルが開かれていた。
:ジプシー・キングのVamos A Bailarを聴いてしまった(笑)。おモーさまに、漫画花して慾しい哀しい雰囲気溢れる作品。
「夜を駆けるドギー」
死体と言う意味の、コープスと言うハンドルを使う主人公は、同い年で筋金入りのハッカーであるHANZの協力で、マシン・ペットのどきどきドギーのファンサイトを立ち上げた。「愛犬」カズキチを撫でながら、そのサイト<骨つきの肉~meat on bone~>を楽しんでいるコープスだったが、「夜を駆ける雑種のドギー」と言う新しいスレに強く興味を惹かれた。
:2ch用語が一杯出て来て、そこだけ刹那的に思えた。しかし良いお話。
「秋祭り」
透明なドームの中で、完璧に管理されている大規模農業プラント。その後継者募集に応募して来た絵衣子には、探しているモノがあった。一緒に見学をするムサシに、TBだと看破され動揺する彼女。今では普通の存在なのに。
:絵衣子の探しているモノが、見つかると良いのに。
「賤の小田巻」
入江雅史は、大衆芸の一座の座長であった父・燦太郎(あきたろう)が、人格トレース終身保養施設、通称「AIターミナル」に入っている関係で、AIのドキュメントを書くと言う雑誌記者・原の取材を受ける。
一座には彼自身も所属していたのだが、一座の若女形・燐次の助けもあって、全寮制の高校に入るのをきっかけに、出奔していた。
:真の祈り。父が届けたかった、AIが許した永遠とは。
「箱の中の猫」
守村優佳は、400km離れた普久原淳夫と、十日に一度、プライベート通信をする。彼は、100km上空の第5期国際宇宙ステーションに勤務中だった。
:もしこういう立場になったら、どうするだろう。東京大阪間ほどの距離に離されて、逢えなくなった恋人同士。
「子供の領分」
記憶喪失のマサシは、ドレイファス医師に言われる通り、アベマリア療養孤児院で生活する事になる。山奥の孤児院に居るのは、妊娠中のマリ先生、11歳ながら高等教育を履修しているアキヒコ、自分はどこかの王族の落胤だと信じている14歳のカナエ、8歳と思えない体格のコウジロウ、いつもニコニコ笑っている5歳のリィリィの五人だけだった。
:「KAIGOの夜」に近しいモノを感じた。
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てづくりのヨーロッパ旅行 9か国絵日記 (すげさわかよ) [ サ行 (書籍)]
大和書房・2004年10月1日第1刷・¥1400
絵日記のタイトルにふさわしい、カラフルな旅行記。
左開きで、「はじめに」の文章や町名以外は文字も手書き。
妹尾河童さんの旅行記を思い出しますが、あれは白黒でどっちかと言うと写真や写植のような美しい記録で、こちらは、カラフルで楽しい日記と言う感じです。
紹介されている国は、スウェーデン、デンマーク、ドイツ、オランダ、ベルギー、スイス、オーストリア、イタリア、ギリシア。一人か、友人と二人で回っていらっしゃるようです。
色鉛筆で描き出されているのは、街並みや風景だけで無く、ストックホルムで泊まったYH(元帆船!)の朝食だったり、コペンハーゲンのポストだったり、ベルリンでは壁に描かれた街のシンボルの落書きだったり、色々な国の食べ物、綺麗な切手、窓の飾り等々、見た事の無い物ばかりで、一緒に旅しているような気分にさせてくれます。
私もこんな旅行記を書きに、ヨーロッパへ行きたいなー♪