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2011年2月20日、移転して来ました。
リンク切れ多数あり。修正は一生終わらないかも・・・

キノの旅 II (時雨沢恵一) [ サ行 (書籍)]


キノの旅II -the Beautiful World-

電撃文庫:2005年9月30日40版(2000年10月25日初版):¥530




短編連作集の第二弾。ようやく、時間が前後している事をはっきり認識した。

今巻は、口絵に「狙撃兵の話-Fatalism-」と言うのが載っている。カラー絵物語って感じで面白い試み。その後、プロローグ「砂漠の真ん中で・b」と、「人を喰った話」「過保護」「魔法使いの国」「自由報道の国」「絵の話」「帰郷」「本の国」「優しい国」の八話が続き、エピローグ「砂漠の真ん中で・a」で終わる。

と思ったら、その後におまけとして「続・絵の話」がある。実質九話。口絵分いれて十話。でも口絵は絵なのに(普通口絵って本文の絵を持って来るんじゃ・・?)目次にちゃんと独立して存在して、「続・絵の話」は目次には姿形が無い。

陸可哀想。




「人を喰った話」がドキドキした。後の方で、タイトルの本当の意味が判る。

「過保護」は、全部で8頁とちょっと、とても短い話。

「自由報道の国」は、最後ががっかりした。キノが他人事みたいだから。

「優しい国」どうしてそうまで評判が悪かったのか知りたかった。




あとがきも面白かった。市販薬の効能書きみたいになってた。

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キノの旅〈2〉the Beautiful World

キノの旅〈2〉the Beautiful World

  • 作者: 時雨沢 恵一
  • 出版社/メーカー: メディアワークス
  • 発売日: 2000/10
  • メディア: 文庫




<登場人物メモ>


「狙撃兵の話」-Fatalism-

狙撃兵:丘の上に居て、長い狙撃用のパースエイダー(注・銃器)を持つ。

女性:素敵な服を着た、つややかな黒髪を持つ、とても美しい人。大口径のリヴォルバーを持つ。

男:女性を師匠と呼ぶ。少し背が低くてハンサム。




プロローグ「砂漠の真ん中で・b」-Beginner's Luck・b-

キノ:短い黒髪。15歳くらい。茶色の長いコートを着ている。

エルメス:男の子のような声。姿は出ない。




「人を喰った話」-I Want to Live.-

雪の森の中。

野うさぎ:キノ達に喰われる。15頁の種も兎さんか?生で喰ったらツラレミアにかかるとキノ曰く。

キノ:フードの付いた防寒着、靴先まで被うオーバー・パンツ、毛皮が付いた帽子、黄色いレンズの一眼式ゴーグル着用。10代後半。短く黒い髪に大きな目、精悍な顔。

エルメス:モトラド。前後ともスタッドタイヤ、エンジン前のフレームから左右にアームが突き出し、その先端に足を置く板があり、その下に小型のスキーが付けられている。

男1:30代ほど。

男2:20代ほど。眼鏡着用。

男3:40代ほど。白髪交じり。

少女:長い金髪。キノと同じ年くらい。黄色いドレスの持ち主。




「過保護」-Do You Need It?-

息子:母からまーくん、父からまー坊と呼ばれる。10歳ほどの男の子。

父:30歳くらい。

母:30歳くらい。

よっくん:息子のクラスメート。両親が戦争に行かせないと言っている。




「魔法使いの国」-Potentials of Magic-

国長:初老の男。国唯一の大通りに、偉大な功績を成したと判断される国長の銅像が並んでおり、自分の銅像も並べたいと思っている。

ニーミャ・チュハチコワ:20代後半。自転車を駆る理系女性。

青年:こざっぱりした服を着た、ニーミャのフィアンセ。




「自由報道の国」-Believers-

メディア・デル・プレス日報:893年鹿の月五日と七日に、四日昼頃に町の西側56番通りで起きた事件について、旅人に否定的な記事を載せる新聞。

ニューズ・ワークス新聞:同上の事件について、旅人に肯定的な記事を載せる新聞。

男性:旅人に右肩、右足を撃たれた。55歳。医療機器でシェアトップを誇る会社の役員。メディア・デル・プレスに寄ると全治一ヶ月、ニューズ・ワークスでは全治一週間。

トニ・メトネ:メディア・デル・プレスに談話を寄せる元南地方裁判所所長。

ニャーへ・ルハトバ:メディア・デル・プレスに談話を寄せる”警察を見張る市民の目会”会長。

ベティノ・テテスズ:メディア・デル・プレスの「読者の意見コーナー」に載った女性。28歳、主婦。息子は5歳。

アーネ・エレツ:メディア・デル・プレスの「読者の意見コーナー」に載った7歳の女の子。小学生。小学校があるんだ。

イライザ・ブラウ:メディア・デル・プレスの「読者の意見コーナー」に載った64歳の女性。主婦。旅人発砲事件についてでは無く、二ヶ月前に生まれた森パンダの赤ちゃんの名前一般公募について投稿している。ニューズ・ワークスにも同意見で載ったが、編集部に一部添削されて、内容は穏やかである。

女性:北地区在住、17歳。森パンダの名前公募で最優秀となった「モリガン」の作者。

ウォーレ・タダト:ニューズ・ワークスに識者が語るとして載った元国防事務局長。

テノスト・テノスノ:ニューズ・ワークスに識者が語るとして載った”子供を酔余犯罪で亡くした親の会”会長。

ノガン・ヘトネ:ニューズ・ワークスの{発言する市民のコーナー」に載った76歳の男性。無職。40年間警察官として働いていた。

匿名希望:ニューズ・ワークスの{発言する市民のコーナー」に載った30歳の女性、会社員。15歳の時、有名中学の校長と言う酔っぱらいに痴漢された。




「絵の話」-Happiness-

ホテルのオーナー:10年前始まり、4年6ヶ月続いた内戦があったと旅人に教えてくれた。ホテルに戦車の絵を掲げている。

議長:議事堂の戦車の絵にコメントを寄せている。

小学校の校長:初老の男性。戦車の絵を学校で購入したばかり。

青年:戦車が大好き!の絵描き。




「帰郷」-"She" is Waiting For You.-

シュヴァルツ:15歳の誕生日に飛び出した祖国に、五年ぶりに戻った青年。過酷な農作業、傭兵以前、宝石発掘の山師下働き、刑務所看守などをやった。

トート:シュヴァルツより5歳下の少女。シュヴァルツの母の親友の娘で、両親が死んだ為、シュヴァルツの家に引き取られた。ジャム作りを引き継ぐ。

シュヴァルツの母:ジャム作りの名人で、ジャムで生計を立てている。




「本の国」-Nothing Is Written!-

図書館が5時開館24時閉館!

キノが読んだ、ある本(「蒼い空。流れる雲」というフレーズが最初の半分だけで13回も出て来る)の作者:幼少期に父と叔父を戦争で亡くしている。

その他の作品として以下。

 「ロールト・リヴァーで会いましょう」略してロル・リヴァ。 「ボビーと檸檬」。「ブラ・フラウ・ブラウ」。「レルター・テンスン・ロジジコネルサレ」は、「車輪はただ回るだけ」のオマージュ。「パッケージ・ナインティーン」。「重力は四十五歳で窓を割る」は、最初期の代表作。「ボルト・アップ -運命の三叉路-」は短編。「ケリストネルトネス」。「ルルトネルトネス」。「ラムはこう言った」。「トモッマ・レデヤツイ ~私の愛の唄~」等。

ある人:エルメスを眺めていた、自転車にも乗れない人。




「優しい国」-Tommorrow Never Comes.-

秋。

隊長及び兵士達:門番。非常に丁寧で真面目。

さくら:11歳。ホテルの経営者の娘で、この国一番の観光案内人になるのが夢。

さくらの両親:ホテルの経営者で支配人。観光案内人。食堂は、フロントの右横でドアに大きな木の実が描いてある。

機械工:中年。エルメスの具合を見てくれた。丁寧で腕が立つ。

パースエイダー・スミス:南通りに住む。小柄で禿頭の、気むずかしそうな老人。左手用のパースエイダー「森の人」をくれた。

師匠:凄腕でパースエイダーの有段者。旅をしながらあちこちのトラブルに首を突っ込み、いろんな国に睨まれたり感謝されたりしていた。生きていれば高齢。

女主人:キノが携帯食料を買い込んだ店の主で、ムスッとした顔の中年女性。

新婚さん:普通は20代で結婚するこの国で、10代で結婚式を挙げている二人。




エピローグ「砂漠の真ん中で・a」-Beginner's Luck・a-

キノ:師匠の所から逃げてきた。




「続・絵の話」-Anonymous Pictures-

陸:犬。白くて長い、ふさふさの毛を持っている。いつも笑っているような顔。l

シズ:いつもグリーンのセーターを着ている。22歳。元王子。

ホテルのオーナー:絵が恥ずかしいと外してしまった。

老婆と中年の息子:広場で絵を燃やしていた人々の二人。

絵描き:戦車の絵をこてんぱんにされている人。絵が巧いのかな?


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