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虚構機関 (大森望・日下三蔵編) [ ヤ~他 (書籍)]

アマゾンにリンクしています。虚構機関―年刊日本SF傑作選 (創元SF文庫)

虚構機関―年刊日本SF傑作選 (創元SF文庫)

  • 作者: 田中 哲弥
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2008/12
  • メディア: 文庫
年刊日本SF傑作選 虚構機関 Imaginary Engines:Best Japanese SF 2007
:創元SF文庫:2008年12月26日 初版:(¥1100)

創元SF文庫版、日本のSF傑作選。その第一巻。2007年度。漫画も入ってる。
各作品の最初に作者と作品について短い解説付き。そして作品末には作者のコメントあり。良いね。

「グラスハートが割れないように」 小川一水
身につけていると増えていく、ケサランパサランのようなグラスハート。主人公コースケの彼女・小枝もそれを育て始めた。
スイートでセンチメンタル。お話は好きだけど、こういうのもSFなのか・・・

「七パーセントのテンムー」 山本弘
13歳下の恋人(同棲して八ヶ月目の)瞬はテンムーだった。主人公の作家は、取材にかこつけて、I因子欠落者・通称テンムーの研究をしている充原教授に真偽を確かめる。
S83クオリア?
最後の三頁くらいで急に判らなくなった。しかしハッピーエンドはよろしい。

「羊山羊」 田中哲弥
部下・佐古山の妻・彩香が羊山羊に罹った。いきなり家を訪ねてくる二人。実は主人公・信吾は彩香と過ちを冒した事があった。
ひどいなーひどい話だー。まあこういう話も良いよね。

「靄の中」 北國浩二
坂口とリーは、人間に寄生する侵入者を排除する仕事に就いている。
ていうか寄生され過ぎ。もう全員寄生されてるんじゃ。

「パリンプセストあるいは重ね書きされた八つの物語」 円城塔
この作品の紹介が凄い。「本編の中身はよくわからないので解説できない」と断言してあって爽やか。
とりあえず曾祖父が書いた八つの物語を記録してある、のかな。
「砂鯨」こういうの好きだ。もっと広げて欲しい。
「紐虫をめぐる奇妙な性質」面白いと言って良い。
でも飛ばしたのもある。

「声に出して読みたい名前」 中原昌也
謎。タイトル通りと言う事か。

「ダース考 着ぐるみフォビア」 岸本佐知子
エッセイ的。面白い。

「忠告」 恩田陸
アルジャーノンのような辿々しい手紙。怖い。
星新一さんトリビュート作品だそうだが、こげん怖いっけ。

「開封」 堀晃
星新一さんへのリスペクト作品。出だしからそのまんま。
乗員一人の宇宙船で・・・面白かった。

「それは確かです」 かんべむさし
ラジオのパーソナリティもしている作家(=作者?)が出て来て、出版社のパーティに出るのだが。
星さんだ星さんだー。

「バースディ・ケーキ」 萩尾望都
ちっちゃいの可愛い。

「いくさ 公転 星座から見た地球」 福永信
三編の短編。稲垣足穂風。面白かった。

「うつろなテレポーター」 八杉将司
量子コンピュータの中に作られた世界で暮らす人々。マスターの実験対象に選ばれたコロニーで、困った事が起きる。
量子論とか難しすぎる!しかしラスト切なくて良い。

「自己相似荘(フラクタルハウス)」 平谷美樹
科学警察研究所法科学第五部は一般鑑識には手に負えないオカルトな事例も調べる部署で、その部長の待田敏行は行方不明者探索の為、フラクタルハウスに来た。
イプセトメモリア説は嘘である。しかしどこまでが嘘なのか!なかなか怖くて面白かった。

「大使の孤独」 林譲治
未知の知性体と遭遇した人類。互いに知り合う努力を進め、宇宙ステーションで同居実験が始まったが、死者が出た。
なめくじ宇宙人・・・仲良くしたいのかな。
面白かった。
s.416 ファーストライト:完成した望遠鏡等の光学機材が、当初予定されていた性能に達しているのかについて行う最初の観測のこと。(Wikipediaより)
s.407 EVA:宇宙遊泳の事らしい。extra‐vehicular activity

「The Indifference Engine」 伊藤計劃
えずかったと言うかえぐかった。
苦手な内容。
AKが謎。
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