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2011年2月20日、移転して来ました。
リンク切れ多数あり。修正は一生終わらないかも・・・

アジアン・ティーは上海の館で (ローラ・チャイルズ/東野さやか・訳) [ タ行 (書籍)]

アマゾンにリンクしています。アジアン・ティーは上海の館で (コージーブックス)

アジアン・ティーは上海の館で (コージーブックス)

  • 作者: ローラ チャイルズ
  • 出版社/メーカー: 原書房
  • 発売日: 2017/02/08
  • メディア: 文庫
お茶と探偵 16 アジアン・ティーは上海の館で Ming Tea Murder by Laura Childs:
コージーブックス:原書房:2017年2月20日 初版第1刷発行:(¥940)

ハロウィン目前の木曜日、ギブズ美術館では、18世紀の中国で作られた茶館を買い取って復元した、そのオープニングイベントが行われていた。
用があると言う恋人マックスから離れ、一人で覗いてみた写真ボックスで、セオドシアは死体を発見してしまう。
ギブズ美術館の理事エドガー・ウェブスター。右耳から細くて先の尖ったものを挿入して殺されたらしい。
ゴシップ好きの友人デレインから、エドガー・ウェブスターは浮気していたと聞く。その相手セシリーとは二週間前に別れたばかり。
共同経営者グリーヴズとも、会社の件で対立していた。
その上マックスが、二日前にエドガーと口論していた事が原因で美術館を無期限休職にさせられ、そちらも大問題!カーン館長はセオにも怒りを向けてくる!
セオはあちこちに顔を出し、日々の仕事やお出かけもこなしながら、事件を解決しようとする。

相変わらず、毎日大忙しのセオドシア&ティーショップの面々だ。

金曜日は通常営業だが週末の大忙しも毎度の事。厨房の女神ヘイリーのランチメニューは、ソーセージとニョッキのスープ、チキンとワイルドライスのサラダ、生ハムとイチジクのティーサンドイッチ、リンゴとチェダーチーズのスコーン、チョコレート・カップケーキ。
土曜のランチメニューは、ローストした南瓜の種を散らした南瓜のスープ、カレー風味のチキンサラダを挟んだサンドイッチ、クリームチーズとイチゴのサンドイッチ、チェダーチーズとマッシュルームのキッシュ。ヘイリー特製のデーツと胡桃のブレッドとジンジャー・スコーンもあり。
日曜はタイタニックのお茶会。タイタニック号の悲劇の記憶から飾り付け。ヘイリーはタイタニック号所有のホワイト・スター・ライン社のメニューまで調べて、実際に出された料理を幾つか用意。ドレイトンは船長のコスプレで接待。マックスまでがスーシェフとしてヘイリーと厨房で大忙し(楽しそう)。
月曜は、エドガー・ウェブスターの葬式があり、斎場の聖ピリポ監督教会の近くだったインディゴ・ティーショップで葬式後のお食事会が開かれた。
火曜はデレイン主催の持ち寄りマーケット。セオは一人で、インディゴ・ティーショップのオリジナル、イングリッシュ・ヘッジグロウ・ティーを一袋6ドル99セントで販売するがイベントは大盛況で商品不足になり、ヘイリーに追加して貰う。
夜は、介助犬組織が主催のマラソン大会に、マックスと愛犬アールグレイと参加し5km走る。仮装付き。
水曜、ハロウィーン当日。ロンドン塔のお茶会開催。
お茶会メニューは、王冠の宝石のスコーン、ティーサンドイッチはキャラウェイシード入りのパンにハニーハムとイングリッシュマスタードを挟んだもの、ブラウンブレッドにイギリス産スモークサーモンとクリームチーズを挟んだものの二種類、デザートはチャツネ入りクロワッサンとヴィクトリア・スポンジケーキ等々。
ミス・ディンプルも出動だ!
そして夜はシャーロットの代理で、町のハロウィンイベントの委員長になるセオ。
体力ありすぎやろ。

細かくしたチェリーをブレンドした日本の緑茶ってなんだろう(ルピシアにありそう)。
ティドウェル刑事が言う通り、テオはもう少し自分の周りに気をつけた方が良いと思う。危ない。頭に血が上りすぎ。容疑者と決めつけた人達には対応が手厳しくなるし、お茶を見に来たカーン館長にも喧嘩売ってるし。

マックスは、160km離れたサヴォナに転職してしまうんだろうか。そこら辺がはっきり書かれてなくて、読後一番気になるところだ。
次巻はもう出てるんだけど、借りられるのはまた来年かな~。
ちなみに今巻は、去年の六月に予約して、やっと今週借りられたのだった(汗)。

< ネタバレ登場人物メモ >
 セオドシア・ブラウニング…サウス・カロライナ州チャールストンにある「インディゴ・ティーショップ」の皿洗い主任兼経営者。ボリュームたっぷりの鳶色の巻き毛に青い瞳。30代半ば。愛車はジープ。
以前はチャールストンの大手広告会社で顧客担当主任だった。
チューダー様式のコテージ「ヘイゼルハースト」に、ダルブラドール犬のアールグレイと住む。
「CSI:科学捜査班」や「クリミナル・マインド」などのミステリドラマが好き。
 ドレイトン・コナリー…インディゴ・ティーショップのティーブレンダー。60歳過ぎ。ふさふさの灰色の髪。幽霊は信じてないが南部の伝説に目が無い。セオドシアの家の近く、歴史地区の中心部にある築160年の自宅は歴史遺産に登録されている。盆栽を集めている。おしゃれ。スマートフォン、DVD、CDに不信感がある。
 ヘイリー・パーカー…インディゴ・ティーショップのパティシエ。20代前半。天才料理人で完璧主義者。青い目にまっすぐのブロンド。華奢な体つきだが厨房の仕切りは軍事作戦並み。

 マックス・スコフィールド…セオの彼氏。トーキング・ストリートに立つギブズ美術館広報部長。ハンサム。長身でスリム。乱れ気味の黒髪。オリーブ色の肌。セオより何歳か下。被害者エドガーと二日前に、イベントの広告関係で口論になっていた。
ミス・ディンプル…インディゴ・ティーショップの帳簿係。人手が足りない時の給仕係も喜んで引き受けてくれる良い人。身長5フィートに届くか届かないか、ぽっちゃり体型。髪はピンクがかったブロンドの巻き毛。70歳を超えている。ダウントン・アビーに出て来るミセス・パットモアに似ている。

 エリオット・カーン…ギブズ美術館館長。エルメネジルド・ゼニアのパワースーツ。頭は周囲に灰色の髪がぱらぱら残っているだけ。鷲鼻。
 パーシー・ケイパーズ…ギブズ美術館のアジア美術専門学芸員。30歳になってない。メタルフレームの丸眼鏡を掛け真面目で親しみやすい印象。ところがどっこい、茶館購入の仲介となり、110万ドル着服していた犯人。

 エドガー・ウェブスター…ギブズ美術館の理事。会社経営者。写真ボックスで殺されていた。
 シャーロット・ウェブスター…エドガーの妻。ブロード・ストリート・ガーデンクラブの会長。社交界の華。小柄なブロンド女性。莫大な遺産があって夫より金持ち。
ミーティング・ストリートに建つ豪邸は、ジョージア王朝様式で、大きな寄棟屋根、両端に赤い角形煙突、屋根付きベランダ(ピアッツァと呼ばれている)の前に柱が六本並んでいる。玄関の中にポルチコがあるそうだ。
エドガーが亡くなった後、セシリーに金を返せと怒鳴りつけていた。
 セシリー・コンラッド…エドガーの元不倫相手。二週間ほど前に大喧嘩して別れた。内装とオーダーメイド家具の店「パイン・ナット」のオーナーで、開店資金に出した50万ドルを返せとエドガーに迫られていた。一年ほど前に越してきた女性で、オペラ協会のメンバー。父はサヴァナ出身のジョサイア・コンラッド大佐。

 ロジャー・グリーヴズ…エドガーの会社デイトレックス・テクノロジー社の共同経営者。八年半一緒にやってきた。上場するつもりだがエドガーは消極的だった。特殊部隊の経験がある。
 ドローレス・グリーヴズ…ロジャーの妻。ドリー。青い目。光の加減でシャンパン色になったり杏の色に見えたりする髪色。赤い半眼鏡(ハーフリムの事?)。

 ハーラン・デューク…美術商。移築した茶館を上海で見つけた人。テキサスはダラスの出身。エドガーが亡くなってから、シャーロットと親密にしている。イベント用の荷馬車を自分で操ったり、セオやみんなを乗せてくれる良い人。

 バート・ティドウェル…チャールストン警察の強盗殺人課を率いる刑事。膨らんだお腹と銃弾型の頭をした熊のような大男。ぼさぼさの眉の下には出っ張り気味の居丈高な目。短気でぶっきらぼう、ピットブル犬並のしつこさを誇る。元FBI捜査官。「NCIS~ネイビー犯罪捜査官」とホーム&ガーデン・テレビが合体したような人物。
車はクラウン・ヴィクトリア。

 デレイン・ディッシュ…ブティック「コットン・ダック」のオーナー。セオドシアの友人。ハート型の顔に黒い巻き毛、すみれ色の目。
自他共に認める社交好きだが、やかましくてゴシップ好きで自己中心的な性格で扱いにくい女性。犬猫には辛抱強く愛情深く対応している。二匹のシャム猫、ドミニクとドミノを飼っている。経営は順調で、ランジェリーショップ「メシャント」も始めた。
 アストラおばさん…デレインの大おばの娘(つまり親の従姉妹)。もうすぐ100歳だが頭はしっかりしている。デレイン曰く毒舌家。「わたしの大事なお茶レディに悪さをするんじゃないよ!」格好いい!

 ビル・グラス…チャールストンのゴシップ週刊新聞紙「シューティング・スター」の記者。無神経で野次馬根性旺盛な奴。嗅ぎ回り過ぎて、バットで殴られ入院する羽目になった。

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