ブラックベリー・パイは潜んでいる （ジョアン・フルーク／上條ひろみ訳）

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ブラックベリー・パイは潜んでいる (ヴィレッジブックス)

• 作者: ジョアン・フルーク
• 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
• 発売日: 2016/10/31
• メディア: 文庫

BLACKBERRY PIE MURDER by JOANNE FLUKE translation by Hiromi Kamijo：
ヴィレッジブックス：2016年10月31日初版第1刷発行：（￥920）

お菓子探偵シリーズ第17弾。
八月。前巻が六月だったからまた二ヶ月後。
大学が夏休みで、ミシェルが帰省している。三姉妹は、母ドロレスの結婚式の件で頭を抱えていた。母が注文ばっかりなのだ。アンドレアは花で文句を言われ、ミシェルはドレスを認めて貰えず、ハンナは料理に駄目だしをくらい続け。
そんな時、たまたま車でリサを迎えに行ったハンナは、帰り道で人をはねてしまう。
雨に濡れていたハンナはマイクの厳しい尋問で、肺炎を起こしそうになっていたが、ドクター・ナイトに救われた。このマイクの、どこが良いんだハンナ。
でもその後、ビルがハンナを逮捕しろって言った時、マイクは拒否した。仕事を引き替えにしても。
ハンナを好きだからじゃなく、不正な逮捕だからと言う理由なので、やっぱりマイクだった。
ウィネトカ郡保安官事務所の拘留房で、ハンナは身元不明の被害者について推理する。
弁護士の奥さんがくれたケア用品一式は、すごい揃っていて、奥さんも拘留された経験があるのではと心配になるレベル(笑)。
金曜の夜に逮捕されて、月曜の朝、保釈される事が決まった。
マイクがパラノイアならって願うハンナ、おかしい。
ノーマンは、ハンナの為に保釈金を払い彼女を送ってあげた。相変わらず底なしに優しいノーマン。
もう良い、ハンナにはノーマンは勿体ないから、結婚しないように願っておくわ。
今回は、今まで程、主人公が怖い目には遭わなくてほっとした。ハンナは、人をひき殺した事で死ぬような気持ちになっただろうけど。
そして保釈されたけど、裁判は次の巻に持ち越された。ハンナは、もっとまずい事になるのかな。

s.298、ハンナとランチが合体してハンチになってるの笑った。
s.300の「わたしを食べさせるのが人生のミッションなの？」
は、「わたしに」の方が分かり易いと思う。

＜ネタバレ登場人物メモ＞
ハンナ・スウェンセン…主人公。ミネソタ州レイク・エデンの大人気のコーヒー・ショップ兼ベーカリーの「クッキー・ジャー」のオーナー。父親似で落ち着かない赤毛の持ち主。
モシェ…ハンナの愛猫。カドルズ大好き。

ノーマン・ローズ…歯科医。ハンナに求婚している二人の内の一人。
カドルズ…ノーマンの猫。モシェと大の仲良し。
マイク・キングストン…ウィネトカ郡保安官事務所刑事長。ハンナに求婚しているもう一人。でもハンサムで情熱的でちょっと浮気性。ノーマンの親友。

アンドリア・トッド…ハンナの上の妹。金髪美人。不動産会社に勤務。
ビル・トッド…アンドリアの夫。ウィネトカ郡保安官。マイクの上司。
トレイシー…アンドリアとビルの長女。小学校一年生。六歳。肩までの金髪。
ベサニー…アンドリアとビルの次女。二歳。愛称ベシー。

ミシェル・スウェンセン…ハンナの下の妹。大学生。きれいな茶色の髪の美人。シェリーと呼ばれるのは大嫌いだが（学校の亀と同じになってしまうと）、ロニーに呼ばれるのはOK。大学の夏期休暇で、二週間レイク・エデンに戻ってきた。
ロニー・マーフィー…ミシェルのボーイフレンド。保安官助手。

ドロレス・スウェンセン…ハンナ達三姉妹の母。アンティークショップ「グラニーズ・アティック」のオーナー。高校時代はたくさんの異性と交遊していたらしい。もうすぐ60歳だのにモテモテ。輝く黒髪とほっそりした体型と完璧な化粧で美しい。病院補助業務を行う女性グループ「レインボー・レディーズ」のリーダー。ドクとの結婚式を素晴らしいものにしたいばっかりに娘達に頻繁にプランを替えさせ、ちっとも決めてくれない。
キャリー・ローズ…ノーマンの母。グラニーズ・アティックの共同経営者。アール・フレンズバーグと再婚した。
ルアーン…グラニーズ・アティックのアシスタント。
ドクター・ナイト…レイク・エデン記念病院の医師。ドロレスの事をロリと呼ぶ。本名はマードックを縮めてドク。ドロレスと結婚する。

リサ・ハーマン・ビースマン…「クッキー・ジャー」の共同経営者。ハンナの親友。身長152cmくらい。閉所恐怖症。愛犬サミー。
ハーブ・ビースマン…リサの夫。レイク・エデンのただ一人の交通取締官。直属の上司は町長。ラブラドールとジャックラッセルテリアのハーフの子犬ディロンを警察犬にしようと訓練中。手品が得意のアメイジング・ハーブ。今回、ロジャーが旧アルビオン・ホテルの警備に雇った。＜カップケーキ警備保障＞の代表として働く。部下は高校の生徒やコミュニティカレッジの子。
ジャック・ハーマン…リサの父。アルツハイマー病患者。マージにプロポーズした。
マージ・ビースマン…ハーブの母。息子が結婚した時、家を彼らに譲り、自分はジャックの家で彼の世話をする事にした気の良い人。

カーリー・リチャードソン…ミシェルの親友。
ジェニファー・リチャードソン…14歳の時に家出したカーリーの姉。カーリーより十歳ちかく年上。突然帰宅。実は、家出したジェニファーと街娼（ストリートウォーカー）仲間のハニー。
ロレッタ・リチャードソン…ジェニファーとカーリーの母。トルーディズ・ファブリックの共同経営者。ハニーに真実をすぐ打ち明けられて、彼女を庇っていた。
ウェス・リチャードソン…ロレッタの夫。ジェニファーとカーリーの父。ジェニファーが家出した六ヶ月後に、納屋で自殺。

サリー＆ディック・ラーフリン…レイク・エデン・インのオーナー夫婦。
バーティ・ストラウブ…美容室カットン・カールのオーナー。ドロレスとキャリーが創設したエデン・ゴシップ・ホットライン(笑)の三番手。
ハウイー・レヴァイン…敏腕弁護士。妻キティ。ハウイーは捕まったハンナに的確に情報をくれ、キティはケア用品一式をくれた。

ロッド・メトカーフ…町の新聞レイク・エデン・ジャーナルの編集人兼オーナー。
シリル・マーフィー…修理工場マーフィー・モーターズのオーナー。副業シャムロック・リモ。ロニーの父。
ウィニー・ヘンダーソン…レイク・エデンの牧場主。孫マット坊やの六歳の誕生祝いに海賊パーティを開く。それに伴って、ハンナに海賊クッキー六ダースをオーダーしてくれた。何度か結婚に失敗している。ブラックベリー・パイのレシピをハンナに教えてくれる。
コナー…馬の調教師。ハニーがキースに乱暴されていたところを見つけて、キースを殴った。その際指輪が落ちたらしい。

キース・ブランソン…ハンナがはねて死んだ男。マンシントン・ストリートの街娼を束ねるポン引き。昔、ウィニーの牧場でバイトをした事があったが、素行の悪さですぐに首になっている。逃げたシュガーを追ってレイク・エデンへ。
スターレット…街娼。脱色ブロンドで赤いワンピースに黒いブーツの女の子。ドロレスとハンナのインタビューに答えてくれた。
レディ・ダイ…ダイは死と言う意味。キースの女で、キースが死んだ後ポン引きを嗣いだ。キースよりたちが悪い。
シュガー…少し前、キースとレディ・ダイに殴り殺された街娼。実はジェニファー。
ハニー…キースの「厩舎」の街娼。シュガーと仲良く、彼女が手ひどく殴られて死ぬまでの五日間、看病した。そして彼女の話を聞いて、レイク・エデンに逃げてきた。

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