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2011年2月20日、移転して来ました。
リンク切れ多数あり。修正は一生終わらないかも・・・

憑かれた女 (ディヴィッド・リンゼイ/中村保男・訳) [ ヤ~他 (書籍)]

アマゾンにリンクしています。憑かれた女 (1981年) (サンリオSF文庫)

憑かれた女 (1981年) (サンリオSF文庫)

  • 作者: デイヴィッド・リンゼイ
  • 出版社/メーカー: サンリオ
  • 発売日: 1981/04
  • メディア: 文庫
サンリオSF文庫:印刷 1981年4月1日:発行 1981年4月5日:(¥480)

これも、サンリオSF文庫総解説に紹介されて、読んでみたいと思ったもの。しかし・・・。

1920年頃のイギリスのロンドンや田舎が舞台。
主人公イズベル・ロウメント(ミス・ロウメント)は25歳。男やもめの父を16歳の時に亡くし、同じ頃に夫と死別した伯母アン・ムーアと二人暮らし。
兄が居たが、つい先日ニューヨークで亡くなり、婚約者マーシャル・ストークスがイズベルの代わりにアメリカに渡って処理してくれた。
その旅程の途中でマーシャルは、妻を亡くしたばかりのジャッジさん58歳と知り合い、サセックスに在る彼の屋敷を買わないかと、ミセス・ムーアに持ちかけてきた。
ランヒル・コートと呼ばれるそこは、エリザベス時代の荘園で、200エーカーの土地が付き、大広間は13世紀に作られたそう。
八年前からランヒル・コートに住むジャッジさんは、そこで不思議な体験をしていた。
最上階の屋根裏部屋に、不思議な階段が出現し、その階段を上ったが、上った先での出来事は何一つ覚えていなかった。その上、ジャッジ夫人にはその階段が見えなかったと言う。
そして、イズベルとミセス・ムーアはマーシャルとランヒル・コートを見に行き、イズベルだけが大広間で階段を見つけるのだった。

この後、ジャッジさんとイズベルは階段の上の小部屋の中で恋仲みたいになり(その中では、ジャッジさんは45歳くらいに見えるそうな)、ジャッジさんの知り合いミセス・リッチボロウが死んだりして、ホラーめいてくる。
更に、その小部屋から見える、おそらく過去の森にいる不思議な男に、ジャッジさんが近寄った途端、苦しんで倒れてしまうと言う事件が起きてしまう。
盛り上がってきたー!
イズベルとジャッジさんとマーシャルの三角関係はどうなるのか。
森の奇妙な男は何なのか。
ものすごーーーっく引き込まれていた所で、お話が終わってしまった・・・!
何なんだろう、この終わり方。

まだ頁はだいぶあると思っていたら、残り四分の一は、「不思議な天才」と言うタイトルの作者論だったのだ。
愕然とした。
この作品に関してだと思ったら、この論文は主にリンゼイの一番有名だろう作品の事がメインで、この本以外読んだ事が無い私には、ものすごくネタバレだったし、ちんぷんかんぷんだ。

あと些細な事だが、訳でもちょっと気になった。
イズベルの美醜がごちゃごちゃしてて、よく分からない。
ミセス・リッチボロウも「長いが美しい短い歯」(笑)だそうだし、一体原文はどうなっているのだろう。
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