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2011年2月20日、移転して来ました。
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アイトン・フォレストの隠者 (エリス・ピーターズ) [ ハ行 (書籍)]

アマゾンにリンクしていますアイトン・フォレストの隠者 -修道士カドフェルシリーズ(14) 光文社文庫

アイトン・フォレストの隠者 -修道士カドフェルシリーズ(14) 光文社文庫

  • 作者: エリス・ピーターズ
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2005/03/10
  • メディア: 文庫
修道士カドフェル・シリーズ14 アイトン・フォレストの隠者
:THE HERMIT OF EYTON FOREST by Ellis Peters:大出健・訳
:光文社文庫:2005年3月20日初版1刷発行:(¥571)

1142年10月18日、イートンの荘園主リチャード・ルーデルが亡くなった。跡取りは、五歳の頃から修道院で暮らす、一人息子のリチャードだけ。
リチャードの祖母ダイオニシアは、イートンを挟む位置にある二つの荘園の持ち主、ファルク・アストレーの娘と政略結婚させようと画策し、リチャードを引き取ろうとする。
だがリチャードはそれが嫌だったし、父リチャードから後見人を頼まれているラドルファス院長も、もちろん帰そうとはしなかった。
ダイオニシアの許しを受けてカスレッドと言う聖人がイートンに棲み着き、その従者ハイアシンスと言う青年とリチャードは知り合う。
そして修道院で知った、ハイアシンスの危機を知らせに彼の元へ行った後、リチャードは消えてしまった。
捜索隊は、ダイオニシアを疑ってイートンの荘園中も探したが見つからない。
一方、修道院に泊まっていたドロゴ・ボシエと言う男が死体で発見された。
やがて犯人が見つからないまま、第二の殺人が起きる。

レイフは、その「犯罪」がどうして起きたと判ったのだろう。殺されたんじゃなく生きていたと。
ダイオニシアは怖いね。たった一人の孫が可愛くないのかね。
一個、脱字と思われる所発見。173頁四行目、「喜んでくれ」は「喜んでくれる」だと思うの。

<ネタバレ登場人物メモ>
 ラドルファス:院長。四年前、荘園主リチャード・ルーデルに、息子の後見人を頼まれた。
 ヒュー・ベリンガー:執行長官。カドフェルの親友。
 アライン・ベリンガー:ヒューの妻。
 ジャイルズ:ヒューとアラインの第一子。カドフェルの名付け子。二歳。
 ウィンフリッド:見習を終えたばかりの修道士。カドフェルの新しい助手。
 ポール:修道士。見習い修道士と子供達の世話係。50歳。
 フランシス:修道士。新しい聖母マリアの祭壇係。

 リチャード・ルーデル:冒頭で亡くなったイートンの荘園主。スティーブン王に仕え、リンカーンの戦いで受けた傷で寝付き、それが死因となった。享年35。
 リチャード・ルーデル:荘園主リチャード・ルーデルの息子。五歳未満で、母が亡くなった時から修道院に預けられた。父リチャードは祖母から離したかった様子。ハイアシンスと親しくなり、彼の危機を知って修道院を抜け出し、知らせに行った。その帰り、アストレーの部下に捕まり、レイトンの囚人となる。助けに来てくれたハイアシンスの計略で、ヒルトルードと結婚式を挙げた。それから、ヒルトルードの助けを借りて脱出。修道院に何とか帰り着いた。
 ダイオニシア・ルーデル:リチャードの祖母。55歳くらい。荘園を広げたくて、幼い孫リチャードをアストレーの娘と結婚させようと企んでいる。修道院の土地に嫌がらせをしたり、孫を閉じ込めて無理矢理結婚式を挙げようとした。しかしカスレッドの突然の死に戦き、院長に告白した。
 ロングウッドのジョン:ルーデル家の執事。善良で良き農夫でもある。50歳。

 ファルク・アストレー:イートンを間に挟む、レイトンとロクセターの荘園主。40代後半のでっぷり太った男。金に汚い。
 ヒルトルード・アストレー:ファルクの一人娘。22歳くらい。荘園の記録簿係で、ロクセターの執事もしているエヴラードと恋仲だが、父に許して貰えないと思っている。

 カスレッド:隠者。ダイオニシアの許可で、イートンの森の中にあった古い草庵に落ち着き、故リチャード・ルーデルの為に祈りを捧げている。その正体は逃げ出したルノー・ブールシエ。女帝の秘密の手紙を持って、自分の地位確保に使おうとした。その為、追って来たレイフ・ド・ジャヴィルに決闘を挑まれ負けた。
 ハイアシンス:カスレッドの従者。ダイオニシアを思いやったカスレッドから、リチャードを返す様にと言う伝言を託され、修道士会に伝えた。リチャードはその伝言を聞く為にハイアシンスと仲良くなった。
実は、ドロゴが探しているブランド本人。ドロゴの執事が女性を襲おうとしてた所に出くわし、執事を殴って女性を助け、逃亡した。腕の良い革細工職人で、次々に注文が来ていた。ノーサンプトンのクリュニー派の小修道院の門前で、カスレッドと知り合った。ダイオニシアの命令で、修道院の森に色々小細工をしたが、正直にエイルマンドに告白した。

 エイルマンド:修道院の土地であるアイトン・バイ・セヴァーンとアストン・アンダー・リーキンの森番。浅黒くて毛深い40過ぎの男。小川で、柳の古木の下敷きになっていた所をハイアシンスに助けられた。しかし下腿部骨折。
 アネット:エイルマンドの娘。ハイアシンスと愛し合うようになる。

 ドロゴ・ボシエ:ノーサンプトンシャーの端にあるボシエの荘園主。逃げた農奴ブランドを追って、シュルーズベリまで来た。ハイアシンスが怪しいと聞き、カスレッドの庵を訪ね、その帰りに殺された。実は、テームで聖者になる前のカスレッドに会っており、正体を知られたとカスレッドに殺された。
 アイマー・ボシエ:ドロゴの息子。妻と死別した。ブランドを追って父と出発し、途中で別ルートを通り、修道院で落ち合う予定だった。
 ロジャー・ボシエ:アイマーの弟。頭が切れる。兄も狙っている近所の荘園の女相続人と結婚しようと画策している。
 ブランド:ボシエから逃げ出した農奴。20歳。革細工の腕がある。
 ウォリン:ボシエの馬丁。主人の非道さをよく知っていて、ブランドが捕まらない様にと思っている。殴られたら一度では済まない。ボシエに妻子が居るので逃げ出せないと言う。

 レイフ:ウォリック伯の鷹匠。鷹の子の取引でグウィネズに向かう途中、修道院に泊まった。慈善箱に入れた貨幣で、カドフェルは彼が女帝派と知った。本名はレイフ・ド・ジャンヴィル。ブライアン・フィッツカウントの盟友。

 ルノー・ブールシエ:女帝の信任厚い騎士。王の包囲網を破って、ウォリングフォードのブライアン・フィッツカウントに伝言を届ける様に命じられ、オックスフォードを出発した。しかし彼は行方不明になり、馬だけが見つかった。

 スティーブン王:1096年頃生まれ。父はフランス貴族・ブロワ伯エティエンヌ2世。母は、英国王ウィリアム一世の娘アデラ。フランスでの名前はエティエンヌ。ヘンリー1世は母の弟(=叔父)で、モードは従妹。
 女帝モード:1102年生まれ。スティーブン王と王権を争う。前王ヘンリー一世の一人娘。幼くして神聖ローマ皇帝ハインリヒ五世と結婚した。死別後はアンジュー伯ジョフロアと再婚し、息子ヘンリー誕生。
今はオックスフォードで包囲されている。
 ロバート:グロスター伯。モードの異母兄。前王ヘンリー一世の庶子。六月に、モードの為にジョフロアの元へ行き、そのままジョフロアに使われていたが、本編の途中でようやくイングランドに戻って来た。
 レイナルフ:チェスター伯。妻はロバートの娘。
 ブライアン・フィッツカウント:モード女帝の愛人とも言われる戦士。ウォリンフォードの要塞を守る最東端の英雄。
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