幸せケーキは事件の火種 （ローラ・チャイルズ）

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幸せケーキは事件の火種 (コージーブックス)

• 作者: ローラ チャイルズ
• 出版社/メーカー: 原書房
• 発売日: 2016/01/08
• メディア: 文庫

卵料理のカフェ6　幸せケーキは事件の火種　Scorched Eggs by Laura Childs：
コージーブックス：原書房：2016年1月20日初版第1刷発行：（￥930）

卵料理のカフェシリーズ第六作。
中西部にある静かな田舎町キンドレッド。晩夏。
金曜日の午後、ルート66で髪を染めていたスザンヌは、厭な臭いに気付き外に出たところ、近くにある、ローガン郡の郡民生活局が入った古い煉瓦造りのビルが炎上。
生活局の職員のハンナが亡くなってしまった。
その夜、スザンヌとトニがスザンヌ宅で夕食を取っていると、ペトラが訪ねてきてハンナの夫ジャックが浮気していると告発する。
翌る土曜日、ファウンダーズ公園でキット・カスリックの屋外結婚式が厳かに執り行われる予定だった。
ビンテージ･ウェディングとして、参加者全員が、ジェサップの「セカンド・タイム・アラウンド」のビンテージ・ドレスを着るのだ。
ところが、結婚式の最中に、新郎リッキー・ウィルコックスが、昨日の火事の容疑者として逮捕されてしまう！
せめて終わるまで待てないのか。
スザンヌは、それとは別に、思わぬ処でふくろうの雛を救って、最終的に雛のお母さんに助けられる。これが面白かった。
想像通りの人が犯人だったし。
アッシャーカットのダイヤモンドの指輪と言うのが出て来たので、調べたら、アッシャーカットとロイヤルアッシャーカットとあるらしい。と言うか、ロイヤル～はアッシャーカットの進化形みたいな感じ。
ここに出て来たのはどちらなんだろう。

＜　登場人物他メモ　＞

　スザンヌ・デイツ…主人公。カックルベリー・クラブの経営者。40代後半。髪をシルバーブロンドに染めている。地毛は黒らしい。矢車草のような青い瞳。一年前未亡人になり、最近サムと恋人同士になった。向上心のある几帳面な性格。愛馬モカ・ジェントはクォーターホース種。愛車はフォード・トーラス。愛犬バクスターはアイリッシュセッターとラブラドールレトリバーのミックス。もう一匹のスクラッフは、白と黒のミックス。今回、殺されたハンナの日記を盗んだ。
　トニ・ギャレット…カックルベリー・クラブの共同経営者。給仕担当。40代半ば。小柄でグラマー、赤みがかったブロンドの縮れ毛。ウエスタンウェア好き。動物と相性が良い。
　ペトラ…カックルベリー・クラブの共同経営者。調理担当。大柄おっとり。スカンジナヴィア系の顔に茶色の瞳。
二週間ほど前、ハンナから夫が家を出ると言い出したと相談されていた。

　サム・ヘイズレット…スザンヌの亡夫の同僚医師で、スザンヌの恋人。40代前半。スザンヌより四歳年下。茶色の髪に青い瞳。青いBMWに乗っている。東海岸出身で、シカゴの大学に通った。「陽気な幽霊」の医者役。
　ジュニア・ギャレット…トニの夫。結婚して三年だが、二年半以上別居状態。不良少年がそのまま大人になったタイプ。真面目に働いた事も無い。トニ言うところのADD注意欠陥障害らしい。トニへの愛情表現も子供じみたもの。次々と浮気している。

　ロイ・ドゥーギー…保安官。ぽっちゃり顔に灰色の髪、濃い灰色の目。腹回りも大きい。カックルベリー・クラブで色んな物を飲み食いするがお金を払った事は無い。今回、犯人の車にはねられて、殺されかけた。

　キット・カスリック…カックルベリー・クラブのウェイトレス。郡道18号線沿いにあるいかがわしいバー「フーブリーズ・ナイトクラブ」でストリッパーをしていた所を、スザンヌとペトラが救いの手をさしのべた。現在妊娠三ヶ月。
　リッキー・ウィルコックス…キットの婚約者。目の色にぴったりのサンディブラウンの髪。がっしりした体格。そばかすの散った若々しい顔。日焼け肌。軍属で、木曜にアフガニスタン派遣が決まった。珪砂を採掘するサラザール鉱業で働いていて、爆破用の雷管を盗んだと疑われ、結婚式の最中に逮捕された。一週間前、ジョー・ドットの質屋でゴールドの結婚指輪を二個買った。

　ブルース・ウィンスロップ…郡民生活局職員。リッキーと農薬散布に関して諍いがあった。実は、職場のお金を着服しており、それをハンナに知られたことが動機だった。

★ハンナ・ヴェナブル…ウィンスロップの秘書。郡民生活局で15年、受付をしていた。ビル火災で死亡。二、三週間前、結婚指輪を無くしたと言っていた。
　ジャック・ヴェナブル…ハンナの夫。浮気しているらしく、家から出て行くとハンナに告げた。12日ほど前に、結婚指輪をジョー・ドットの質屋に売り払った。やせぎすで、強風の中を歩くようにいつも頭を突き出している。淡いブルーの瞳、ふんわりとした赤茶色の髪、ひいでた額。上唇がほとんど見えないほど薄く、唇が一本の線のように見える。
　マーリス・シェルトン…黒髪、目尻がやや上がった愛くるしい目をした女性。ジャック・ヴェナブルの浮気相手らしい。フーブリーズのダンサー。
　アニー・ウルフソン…ビル火災で救助された女性。五歳の息子ジョシュアと二人暮らし。ブロンド。火事の後は姉の家に身を寄せている。
　マーティ・ウルフソン…長身で赤ら顔。アニーの夫だが四ヶ月ほど前から別居中。四六時中世間に腹を立てている感じ。
　シーヴァーズ…獣医。二度目の放火場所が彼の犬猫クリニックだった。
　ダレル・ファーマン…元消防士。長身、黒髪。二ヶ月ほど前消防署を懲戒処分で首になった。真っ赤なジープ・グランドチェロキーを乗り回している。

　マルフォード・フィンリー…消防署署長。ビル火災に燃料促進剤アクセララントが使われたと言う事で、放火専門捜査官を呼んだ。ずんぐり体型で50代前半。
　ノーム・オールマン…放火の専門家。年配で腹が出ている。丸いメタルフレームの眼鏡をかけていて会計士のように見える。
　ボブ・ディーク…放火の専門家。化学分析担当。30代半ば。銀髪を短く刈り込んでいる。結構な男前。
　チャック・ホファーマン…郡の検事。

　トーン・ウィック…WLGN局のDJ。「午後の農場リポート」の時に、電話でビル火災の実況中継をした。
　ジェニー＆ビル・プロブスト…「キンドレッド･ベーカリー」を経営する夫婦。ジェニーは赤みがかったブロンド。
　ジョー・ドット…キンドレッド･ベーカリーの隣の質屋の店主。ガリガリに痩せていて濁った目をしている。口の片側にうっすら疵痕がある。
　ジーン・ギャンドル…ビューグル誌の怖いもの知らずの記者。痩せこけていてかかしのよう。
　ジュディス・ウィルソン師…ユニテリアン教会に新しく赴任した牧師。キンドレッドにも最近来たばかり。
　スーザン・アトキンズ…ジェサップの女性弁護士。リッキーの母が彼の為に雇った。
　コニー・ハルパーン…キンドレッド演劇集団の総監督。カックルベリー・クラブで初めてのディナー･シアターの演目は「陽気な幽霊」。
　ブレット…キンドレッドの中心部にある有名ヘアサロン「ルート66」の共同経営者。スザンヌ担当のスタイリスト。ブリーチした髪をツンツンに立てて、それをジェルでキープしている。

　カーメン・コープランド…隣町ジェサップ在住。ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーリスト常連の、著名なロマンス小説家。辛辣で傲慢。なまめかしい顔立ちで、いつも最新流行のアイテムで決めている。キンドレッド中心部のブティック「アルケミー」のオーナー。金曜日にスザンヌが会った時は、ジバンシィの花柄プリントのシルクのブラウスとクリーム色のスエードのスカートを身につけ、高さ4インチの鰐革ヒールのルブタンの真っ赤な靴を履いていた。最新刊「花の甘美な復讐」はランキング七位。「陽気な幽霊」の霊媒のマダム・アーカティの役。
　ミッシー・ラングストン…スザンヌの友人。カーメンのブティック「アルケミー」の店長。ジェサップの女性シェルター「ハーモニーハウス」でボランティアをしている。

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