※御注意※
2011年2月20日、移転して来ました。
リンク切れ多数あり。修正は一生終わらないかも・・・
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ハプスブルク家の女たち (江村洋) [ ア行 (書籍)]
講談社現代新書:1993年6月20日第1刷発行:2004年10月1日第20刷発行:¥700
13世紀から続くハプスブルク家に生まれ、また嫁した女性達から数人を選び、その人生を描いた本。
1452年、神聖ローマ帝国皇帝フリードリヒ三世に、ポルトガルのエレオノーレ王女が嫁す所から始まる。37歳の皇帝と15歳の皇后。
彼女は五人の子供を遺し30歳そこそこで亡くなってしまう。跡取り息子のマクシミリアン王子は、人を魅了する性質を母から授かっていた。
第一章は、このマックス王子の妃、ブルゴーニュ公女マリアを描く。
第二章では、マクシミリアン一世とマリア公女の子供の代がメインとなる。長男フィリップ美公の妃であるスペイン王女フアナ、そして、フアナの兄でスペイン王子のフアンに嫁した、フィリップ美公の妹マルガレーテである。
第三章では、16世紀と19世紀にあった貴賤結婚の二組を紹介する。
第四章は、あまりにも有名なマリア・テレジアと、彼女の嫁・娘達を取り上げている。
第五章では、そのマリア・テレジアの孫フランツ二世(オーストリア帝国の一世と名乗る)の子供達のうち、長女マリー・ルイーズと次女レオポルディーネが描かれる。長女はナポレオン一世の皇后となり、次女は初代ブラジル皇帝の帝妃となった。
第六章のゾフィー王女はバイエルン王の娘で、フランツ二世の息子フランツ・カールの妻となった。彼女の息子フランツ・ヨーゼフが妻としたのが、ゾフィーの姪エリーザベト「シシィ」である。このゾフィーとシシィの嫁姑の関係は可哀想だ。
第七章では、フランツ・ヨーゼフ帝の三人の甥の一人、フランツ・フェルディナントと結婚した、下級貴族の娘ゾフィー・ホテクを紹介している。悲劇の夫妻である。
第八章、最終章では王朝最後の皇后を描く。フランツ・フェルディナントの弟オットーの息子で、フランツ・ヨーゼフ帝の次の皇帝カール一世の妻ツィタである。
マリア・テレジアやシシィの話は割と詳しいが、それ以外はどれも殆ど知らない話で、面白かった。
マリー・ルイーズに関しては、以前読んだものと傾向がちょっと違っていた。
あとタイトルリストが長くなったので、畳んで置く。
<タイトルリスト>
第一章 ブルゴーニュ公家との縁組
<マクシミリアン一世妃マリア>
皇帝フリードリヒ三世と帝妃エレオノーレ
「神聖ローマ帝国皇帝」の現実
「中世最後の騎士」マクシミリアン
シャルル突進公の野心と挫折
マックスと公女マリアの結婚
フランドルでの幸福な日々
運命の急転
ブルゴーニュ公家の断絶
第二章 フィリップ美公の妻と妹
<フアナとマルガレーテ>
スペイン王家との二重結婚
フアナとフィリップの結婚生活
スペイン王国の継承
ハンガリーとボヘミアを統合
三歳のフランス皇太子妃マルガレーテ
ブルゴーニュへの帰郷
スペイン王子フアンとの死別
ネーデルラント総督としての人生
第三章 ハプスブルク家の「貴賤結婚」
<フェルディナント大公妃フィリッピーネ・ヴェルザーとヨーハン大公妃アンナ・プロッフル>
身分違いの恋の伝説
皇帝フェルディナント一世と妃アンナ
フィリッピーネとフェルディナント大公の出会い
嵐の夜の極秘結婚
皇帝の暗黙の了承
フィリッピーネの死
レーオポルト二世の思想
「アルプス王」ヨーハン大公
村娘アンナ・プロッフルへの純愛
兄フランツ帝からの許し
ウィーン宮廷の猛反対
念願かなって
メラン伯爵夫人として
第四章 女帝の家族
<マリア・テレジアとその嫁・娘たち>
マリア・テレジアの初恋
若き女王
十六人の子供の母
夫フランツ・シュテファンへの愛情
後継者問題
女帝の結婚政策
長男ヨーゼフとパルマ公女イザベラ
次男レーオポルト二世とスペイン王女ルドヴィカ
次女クリスティーネへの偏愛
四女アマーリエの傷心
第五章 フランツ帝の皇女の行方
<マリー・ルイーズとレオポルディーネ>
「善き皇帝」フランツ二世
フランツ帝の四人の妃
マリー・ルイーズとレオポルディーネ姉妹
「フランス皇后」マリー・ルイーズ
皇女の私生児モンテヌオーヴォ侯爵
ブラジルのブラガンサ家
レオポルディーネの船出
ドン・ペドロ王子との結婚生活
ブラジルの独立
皇后レオポルディーネの功績
第六章 バイエルンからの二人の花嫁
<皇帝フランツ・ヨーゼフの母后ゾフィーと皇后エリーザベト>
母后ゾフィー・フォン・バイエルン
「フランツィ」の即位
バート・イシュルでの見合い
ゾフィーとエリーザベトの確執
皇太子ルードルフをめぐって
シシィのハンガリーびいき
「奇妙な女性」エリーザベト
ジュネーブ湖畔の暗殺
第七章 命を賭けた「帝冠と結婚」
<フランツ・フェルディナント大公妃ゾフィー・ホテク>
皇帝フランツ・ヨーゼフの三人の甥たち
次期皇帝フランツ・フェルディナント
腕時計の裏の肖像
ゾフィー・ホテクの決意
老皇帝の困惑
皇帝と大公の確執
放棄宣言
苦難の末の結婚
バルカン半島の火種
サライェヴォに消えた愛
第八章 王朝最後の皇后
<カール一世妃ツィタ・フォン・ブルボン=パルマ>
フランツェンバートの出会い
ブルボン家の末裔パルマ公女
フランツ・ヨーゼフ帝の満悦
ツィタ・フォン・ブルボン=パルマとゾフィー・ホテク
予期せぬうちの帝位継承
若き皇后の強い意志
「あのイタリア女めが!」
ジクトゥス事件
カール一世の退位
皇帝夫妻の追放
未亡人ツィタの生涯
13世紀から続くハプスブルク家に生まれ、また嫁した女性達から数人を選び、その人生を描いた本。
1452年、神聖ローマ帝国皇帝フリードリヒ三世に、ポルトガルのエレオノーレ王女が嫁す所から始まる。37歳の皇帝と15歳の皇后。
彼女は五人の子供を遺し30歳そこそこで亡くなってしまう。跡取り息子のマクシミリアン王子は、人を魅了する性質を母から授かっていた。
第一章は、このマックス王子の妃、ブルゴーニュ公女マリアを描く。
第二章では、マクシミリアン一世とマリア公女の子供の代がメインとなる。長男フィリップ美公の妃であるスペイン王女フアナ、そして、フアナの兄でスペイン王子のフアンに嫁した、フィリップ美公の妹マルガレーテである。
第三章では、16世紀と19世紀にあった貴賤結婚の二組を紹介する。
第四章は、あまりにも有名なマリア・テレジアと、彼女の嫁・娘達を取り上げている。
第五章では、そのマリア・テレジアの孫フランツ二世(オーストリア帝国の一世と名乗る)の子供達のうち、長女マリー・ルイーズと次女レオポルディーネが描かれる。長女はナポレオン一世の皇后となり、次女は初代ブラジル皇帝の帝妃となった。
第六章のゾフィー王女はバイエルン王の娘で、フランツ二世の息子フランツ・カールの妻となった。彼女の息子フランツ・ヨーゼフが妻としたのが、ゾフィーの姪エリーザベト「シシィ」である。このゾフィーとシシィの嫁姑の関係は可哀想だ。
第七章では、フランツ・ヨーゼフ帝の三人の甥の一人、フランツ・フェルディナントと結婚した、下級貴族の娘ゾフィー・ホテクを紹介している。悲劇の夫妻である。
第八章、最終章では王朝最後の皇后を描く。フランツ・フェルディナントの弟オットーの息子で、フランツ・ヨーゼフ帝の次の皇帝カール一世の妻ツィタである。
マリア・テレジアやシシィの話は割と詳しいが、それ以外はどれも殆ど知らない話で、面白かった。
マリー・ルイーズに関しては、以前読んだものと傾向がちょっと違っていた。
あとタイトルリストが長くなったので、畳んで置く。
<タイトルリスト>
第一章 ブルゴーニュ公家との縁組
<マクシミリアン一世妃マリア>
皇帝フリードリヒ三世と帝妃エレオノーレ
「神聖ローマ帝国皇帝」の現実
「中世最後の騎士」マクシミリアン
シャルル突進公の野心と挫折
マックスと公女マリアの結婚
フランドルでの幸福な日々
運命の急転
ブルゴーニュ公家の断絶
第二章 フィリップ美公の妻と妹
<フアナとマルガレーテ>
スペイン王家との二重結婚
フアナとフィリップの結婚生活
スペイン王国の継承
ハンガリーとボヘミアを統合
三歳のフランス皇太子妃マルガレーテ
ブルゴーニュへの帰郷
スペイン王子フアンとの死別
ネーデルラント総督としての人生
第三章 ハプスブルク家の「貴賤結婚」
<フェルディナント大公妃フィリッピーネ・ヴェルザーとヨーハン大公妃アンナ・プロッフル>
身分違いの恋の伝説
皇帝フェルディナント一世と妃アンナ
フィリッピーネとフェルディナント大公の出会い
嵐の夜の極秘結婚
皇帝の暗黙の了承
フィリッピーネの死
レーオポルト二世の思想
「アルプス王」ヨーハン大公
村娘アンナ・プロッフルへの純愛
兄フランツ帝からの許し
ウィーン宮廷の猛反対
念願かなって
メラン伯爵夫人として
第四章 女帝の家族
<マリア・テレジアとその嫁・娘たち>
マリア・テレジアの初恋
若き女王
十六人の子供の母
夫フランツ・シュテファンへの愛情
後継者問題
女帝の結婚政策
長男ヨーゼフとパルマ公女イザベラ
次男レーオポルト二世とスペイン王女ルドヴィカ
次女クリスティーネへの偏愛
四女アマーリエの傷心
第五章 フランツ帝の皇女の行方
<マリー・ルイーズとレオポルディーネ>
「善き皇帝」フランツ二世
フランツ帝の四人の妃
マリー・ルイーズとレオポルディーネ姉妹
「フランス皇后」マリー・ルイーズ
皇女の私生児モンテヌオーヴォ侯爵
ブラジルのブラガンサ家
レオポルディーネの船出
ドン・ペドロ王子との結婚生活
ブラジルの独立
皇后レオポルディーネの功績
第六章 バイエルンからの二人の花嫁
<皇帝フランツ・ヨーゼフの母后ゾフィーと皇后エリーザベト>
母后ゾフィー・フォン・バイエルン
「フランツィ」の即位
バート・イシュルでの見合い
ゾフィーとエリーザベトの確執
皇太子ルードルフをめぐって
シシィのハンガリーびいき
「奇妙な女性」エリーザベト
ジュネーブ湖畔の暗殺
第七章 命を賭けた「帝冠と結婚」
<フランツ・フェルディナント大公妃ゾフィー・ホテク>
皇帝フランツ・ヨーゼフの三人の甥たち
次期皇帝フランツ・フェルディナント
腕時計の裏の肖像
ゾフィー・ホテクの決意
老皇帝の困惑
皇帝と大公の確執
放棄宣言
苦難の末の結婚
バルカン半島の火種
サライェヴォに消えた愛
第八章 王朝最後の皇后
<カール一世妃ツィタ・フォン・ブルボン=パルマ>
フランツェンバートの出会い
ブルボン家の末裔パルマ公女
フランツ・ヨーゼフ帝の満悦
ツィタ・フォン・ブルボン=パルマとゾフィー・ホテク
予期せぬうちの帝位継承
若き皇后の強い意志
「あのイタリア女めが!」
ジクトゥス事件
カール一世の退位
皇帝夫妻の追放
未亡人ツィタの生涯
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