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2011年2月20日、移転して来ました。
リンク切れ多数あり。修正は一生終わらないかも・・・

世界屠畜紀行 (内澤旬子) [ ア行 (書籍)]

解放出版社:2007年2月10日初版第1刷発行:(¥2200)

日本では隠され続けて来た「屠畜」について、作者が世界中を旅して知った事をまとめた本。作者による詳しいイラスト付き。全17章。
 ぺんぎんが読む為に図書館から借りたのを、先に読んじゃった。
 作者は、「屠殺」と言う単語の「殺す」がネガティブなイメージである為、「屠畜」と言う言葉を使っている。馴染み無いが、明治期の専門書には既にあるそうだ。
確かに「屠る」「殺す」じゃ、「死」のイメージばかりで、「肉」への関連を邪魔すると思う。しかし、ATOKは「屠殺」も「屠畜」も拒否するよ(苦笑)。
 内容は、あまり重くなり過ぎず、イラスト付きで分かり易く、私たちが日頃口にしている「肉」がどうやって「肉」として成り立っていくのかを教えてくれる。
(イラスト、みにくいところがあるが・・・)
 作者は、動物を食べるために殺すことは残酷なことなんだろうか? なぜ多くの人がそれに対して「怖い」といった感覚を抱くんだろう?(118頁)と何度も疑問に思う。
私は、「食べるために他者の命を奪う」、これを認める事は、自分にも「自分が殺され誰か(例えば「神」のような存在)の糧となる事」を認めなければならない気がする。
「神」には逆らえない、しかし「死にたくない」。だから怖い。
自分の死も受け入れないといけないから、死にたくない、あっと言う間に殺されたくない。動物達も「殺されて良いよ」と思っていないだろうと考える。あんまりまとまってないけど。
 247頁の一文が良かった。明日その豚を食うとしても、今日の生活はしっかり、できる限り考えてやらねばならないのだ。以降の部分。
そして屠畜場を見学してみたいとちょっと思った。屠畜以前に、動物が苦手なので無理だが。

<タイトルリスト>
第1章 韓国
第2章 バリ島
第3章 エジプト
第4章 イスラム世界
第5章 チェコ
第6章 モンゴル
第7章 韓国の犬肉
第8章 豚の屠畜 東京・芝浦屠場
第9章 沖縄
第10章 豚の内臓・頭 東京・芝浦屠場
第11章 革鞣し 東京・墨田
第12章 動物の立場から
第13章 牛の屠畜 東京・芝浦屠場
第14章 牛の内臓・頭 東京・芝浦屠場
第15章 インド
第16章 アメリカ
終章 屠畜紀行その後


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世界屠畜紀行

  • 作者: 内澤 旬子
  • 出版社/メーカー: 解放出版社
  • 発売日: 2007/01
  • メディア: 単行本

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